トイレタリー首位、化粧品大手。
1887年、創業者・長瀬富郎が洋小間物商「長瀬商店」として創業。質の悪い国産石けんか、高価な輸入石けんしかなかった明治(1890年)当時、国産の高級化粧石けん「花王石鹸」を発売。
まだ珍しかった鉄道沿線での野立看板の掲示を試みるなど、独創的な広告宣伝活動を積極的に実施。国内でもほとんど例のなかった全国販売を行い、知名度を上昇させた。
1950年代には石けんだけでは落とせない汚れに対応するために原料の研究に注力し、衣料用、台所、住居用洗剤へど事業を大きく展開。
1970年代からは、皮膚や毛髪などの人に関する基礎研究にも力を入れ、洗顔料「ビオレ洗顔フォーム」や基礎化粧品「ソフィーナ」、コンパクト衣料用洗剤「アタック」など現在まで続く多くのロングセラーブランドを生み出した。
アジアを中心にグローバル進出し、2024年12月期の売上高の海外比率は43.3%。
グローバル化の発端は1960年代から。アジア地域で家庭用製品の現地生産や販売活動を行い、原料となる工業用製品についても生産体制を整備。1980年代にはアメリカ、ヨーロッパのビューティケアブランドを花王グループに迎えてきた。
2006年1月にはカネボウ化粧品を買収し、ヘルスケアやビューティー部門の商品も強化された。
チームワークを重視する社風であり、キャリア採用者の定着率も高い。
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