同社設立の経緯は、2003年に京都大学物質細胞統合システム拠点長の中辻憲夫教授が、日本で初めて、体の組織や臓器の細胞に分化するES細胞を作り、その中辻教授を中心に、ES細胞の技術を利用して再生医療や次世代の医療ビジネスをやっていこうと、ベンチャーキャピタルの出資を受け、同社を設立。皮膚細胞からiPS細胞を作ることに成功した京都大学の山中伸弥教授、その際に同社の研究試薬が使用され、iPS細胞とともに話題となる。その効果もあり、国内市場では圧倒的な存在の同社。今後の課題は、海外市場でのシェア拡大。安倍首相は4月19日の成長戦略スピーチで、iPS細胞研究に対し、10年間1100億円程度の研究支援を行うことを発表しており、今後の市場拡大が見込まれ、同社への期待も大きい。
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