エリートネットワーク取材班による独自解説
約50ブランドを擁する圧倒的なBtoC事業と、他社の企画・生産からECまで一気通貫で支援するBtoBのインフラ事業を両輪に、業績拡大を続けるアパレル界の巨人。ITの内製化やDXも急進中である。
強固なBtoC・BtoB事業を展開する日本屈指の「ファッション総合サービス企業グループ」です。アパレル業界は一見「衰退産業」と思われがちですが、現在の実態は真逆です。『会社四季報』等のデータを見ても、ワールドをはじめオンワード、TSI、三陽商会といった主要アパレル各社は軒並み業績が拡大基調にあり、実は今、非常に活況でチャンスに満ちた業界へと変貌しています。その中でも同社は、約50の多彩なブランドを運営する圧倒的なBtoCのボリュームと、業界のインフラを牛耳るBtoBのプラットフォーム事業を両輪に、日本のアパレル界の巨人として市場の成長を力強く牽引しています。
【設立の背景】
1959年、神戸市にて創業。「1社1ブランド」が主流だったアパレル業界において、日本初のトータルコーディネートブランドを開発するなど、創業期から独自の「多ブランド戦略」を先駆けて展開。マーケットニーズを機敏に捉えるビジネスモデルを構築し、総合アパレルメーカーへと急速に成長を遂げました。
【事業の特徴】
同社の強みは、アパレル事業で培ったアセットを最大限に活かした「3つの事業柱」にあります。
●ブランド事業:
レディース、メンズ、キッズ、雑貨、ジュエリーなど、幅広い世代・テイストに応える約50の多様なブランドを国内外の店舗やECで展開しています。
●プラットフォーム事業:
自社の生産・調達・店舗開発・空間創造といったノウハウやインフラを、外部の事業者へソリューションとして提供・外販しています。
●デジタル事業:
自社ECサイト「ワールド オンラインストア」の運営で培った知見をもとに、他社ECの運営受託やデジタルソリューションの開発、シェアリングサービスなどを展開しています。
【圧倒的なスケール感】
● BtoC:約50ブランドを擁する圧倒的なポートフォリオ
「UNTITLED」「INDIVI」「TAKEO KIKUCHI」「SHOO・LA・RUE」といった多様な世代・ライフスタイルに応えるブランドを、国内外の店舗とECで大規模に展開しています。
(ブランド一覧:https://corp.world.co.jp/business/b2c/?utm_source=openai )
● BtoB:旧三菱商事ファッションの買収とDXの推進
2025年に「三菱商事ファッション(現:エムシーファッション)」を完全子会社化し、強力な繊維商社機能とグローバルな調達網をグループへ統合。これに自社のIT基盤を掛け合わせることで、企画・生産から販売、物流までを一気通貫で支援する「デジタル・サプライチェーン・プラットフォーム」を確立。他社ブランドや業界全体へソリューションを提供する、圧倒的なインフラ力を誇ります。
(BtoB事業:https://corp.world.co.jp/business/b2b/?utm_source=openai )
【福利厚生・働き方】
●出社重視のカルチャーと多様な福利厚生
部署によるものの、全社規定としての在宅勤務は「月間5日まで」と、対面でのコミュニケーションを重んじる社風です。その一方で、各種育児休業・短時間勤務制度、こども看護休暇、マタニティタイムなど、ライフステージの変化に合わせた手厚いサポートや社販制度などの福利厚生が充実しています。
●経営層のIT理解と、内製化への挑戦
経営層のIT・DXへの関心や理解が非常に高く、現場の提案がスムーズに通りやすい環境です。現在、先端AIを活用した組織変革や、属人化・ベンダー依存からの脱却に向けたインフラ内製化を急ピッチで進めており、社内改善の余地(金脈)が豊富にあります。
続きを読む