製薬業界は、過去15年間で世界の製薬会社数が約半分に減るという業界再編の起こっている業界です。この15年の間に製薬業界の研究開発投資は急増しているにも拘らず、研究開発の成果である新製品の数は増加していないので、大型新薬の開発に大きなリスクが生じています。

そのため、各製薬企業は世界中にある研究所での研究分野の選択と集中を行ったり、MRが効率的に営業活動を行ったりと、生産性の向上に取り組んでいます。それだけでなく、莫大な資金を研究開発のための設備投資に当てるなど、"資金力"がものを言う業界という色合いが強まっています。

こうした流れを受け、中途採用においては即戦力となる経験者の採用が顕著です。求められる仕事の内容と実務経験がマッチする人材を採用したいと考えている企業が多く、特に技術系の職種では経験者採用の傾向が強くなっています。