外航海運会社で経理・物流・倉庫・不動産の事業を経験したゼネラリスト40歳。不動産を軸にキャリアを築きたく、アクイジションマネージャーに転職

No.1713
  • 現職

    【東証プライム上場 老舗有名食品メーカーグループ 不動産開発・管理運営会社】
    アセット部門 アクイジションマネージャー

  • 前職

    【東証スタンダード上場 外航海運を中心に、不動産・倉庫事業を展開する企業】
    不動産事業部・経理部 予算管理・業務効率化
    →物流営業部(大手外資系インターネット会社へ出向) 流通加工新規サービス立ち上げ・業務改善
    →倉庫事業部 赤字事業の業務フロー改善プロジェクト担当
    →海運事業部 バラ積み船の運航管理・自社初の中古船調達プロジェクト(25億円規模)担当
    →倉庫事業部 倉庫保有会社の証券化スキーム移⾏の提案・検討
    →不動産事業部 企業寮運営・自社賃貸マンション再開発

石井 悠祐 氏 40歳 / 男性

学歴:私立 桐蔭学園高等学校 卒
青山学院大学 経営学部 経営学科 卒

社団法人不動産証券化協会認定マスター
宅地建物取引士
日商簿記検定 2級
ビジネス実務法務検定試験 2級
貿易実務検定試験 C級
ロジティクス管理2級、ロジティクスオペレーション2級

掲載日:2026年3月25日
目次
  1. 希望を叶えた新卒での就職
  2. 経理・物流・海運・倉庫・不動産分野で実務経験を積む
  3. 40歳で転職に至った背景
  4. 狙う業界と転職軸を設定
  5. 実務経験の棚卸がもたらした効果
  6. 選んだ道を正解にするために

① 希望を叶えた新卒での就職

新卒の就職では、生活に直結するインフラである不動産業界で働きたいという想いがありました。実際にそこに住む人・働く人の顔が見える事業であることに大きな魅力を感じ、また、月並みですが自分が関わった価値が形として長く残る点にも惹かれ、不動産業界を志しました。
また、もう一つの軸として、会社規模が大きいか否かよりも、業務や事業全体に関われる環境であることを重視して活動していました。結果として、全社員の人となりが分かる程度の規模で、且つ上場もしていた前職の海運会社でキャリアをスタートすることを決めました。

② 経理・物流・海運・倉庫・不動産分野で実務経験を積む

新卒入社後は経理・物流・海運・倉庫・不動産と複数領域を横断し、事業運営の基礎から実務まで幅広く経験してきました。初期は経理部にて予算管理や業務効率化に従事し、その後は物流・倉庫事業において新規サービス立ち上げや業務改善プロジェクトを主導しました。特に大手外資インターネット小売業向け流通加工サービスでは先方企業へ出向の上、契約締結から運用構築までを担い、新規収益創出に貢献しました。

海運事業では、世界各地に点在する複数のバラ積み船の運航管理及び中古船調達プロジェクトに参画し、事業採算性の検証や意思決定プロセスに関与することで、投資判断に必要な視点を養いました。倉庫事業では、ある不動産ホルダー会社の二重課税構造に着目し証券化スキームへの移行を提案する等、ルーティーンワークよりはプロジェクト業務へのアサインを多く経験しました。

直近の不動産管理部では、シェア型企業寮の運営に携わり、コロナ禍で低下した稼働率を半年で満室まで回復させ、空室損失削減を実現しました。加えて、コミュニティ施策を通じた付加価値向上にも取り組み、「居住空間を通じた価値創出」を推進しました。また、同時並行で進めていた自社賃貸マンションの再開発では主担当として入居者退去交渉から事業収支・スキーム検討まで一貫して担い、プロジェクト推進力を培いました。
これらの実務経験を通じ、事業の構造を捉えた上で課題を特定し、収益改善や価値創出に結びつける力を強みとしてきました。

③ 40歳で転職に至った背景

前職では課長として組織運営に携わり、限られた人員体制の中でプレイヤー業務とマネジメントの双方を担ってきました。日々の業務を通じて、個別案件の遂行にとどまらず、事業全体を俯瞰しながら中長期的な視点で価値を生み出せる仕事への関心が徐々に高まっていきました。年齢的なこともあり、新たな環境に飛び込む最後のチャンスかもしれないという想いもありました。

これまで経理・物流・海運・倉庫・不動産と複数領域を横断する形で実務経験を積み、現場理解や調整力を強みとしてきましたが、その一方で、今後は自身の専門性をより明確にし、強みを軸に事業や経営に貢献していきたいという思いが強くなりました。ゼネラリストとしての実務経験を土台に、より戦略性の高い領域で知見を深め、継続的な企業価値向上に寄与していきたいと考えるようになったことが、転職を意識したきっかけです。

また、前職では日中の多くが調整業務や現場対応に充てられ、事業の方向性を考えるような戦略的な整理や構想は、業務時間外に行うことも少なくありませんでした。一方でプライベートにおいては、上の子が小学生で、下の子が次の春から保育園に入り、妻も復職するというタイミングでした。そういった中で、ワークライフバランスを整えながら、且つ、より付加価値の高いアウトプットを出すために上流工程での思考や構想に十分な時間を投下できる環境に身を置けないかという、ある意味では贅沢な事を望んだのも、転職に踏み切った理由の一つです。

④    狙う業界と転職軸を設定

まず、私自身が転職活動を始めるにあたって率直に感じた不安は、ゼネラリスト型のキャリアを歩んできたため、昨今言われる専門性、ジョブ型といったスキル特化がなく、転職が難しいのではないかということでした。実際、転職活動初期には、かなり早い年次で管理職に上がっており、一定の年収水準があったことから、多くのエージェントにゼネラリスト型の転職は厳しく、今の年収を維持するのは難しいだろうと言われました。
私自身はとにかく信頼できるエージェントを探し、その人に伴走頂きたいと考えていました。働きながらの活動となるため、応募企業とのスケジュール調整はもちろん、転職活動の進捗をきちんと見届けて貰いながら進めることが重要だと考えていたからです。その中で、今回お世話になった(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの横関さんと出会いました。

そこで、前職に近い不動産業界への転職、またはゼネラリスト型の実務経験を活かせそうな経営企画職への転職を目指したい旨をお話ししたところ、「不動産業界は比較的給与水準も高く、年収を大きく落とさずにいけるのではないか」「経営企画は経営系と事業系の二種類の企画職があり、後者は専門知識が問われることも多いので、経営系を狙った方がよい」という具体的なアドバイスを頂きました。
狙う職種・業種を定めた後は転職の軸として、「①ゼネラリスト型から一つ専門性の軸を作りキャリアを広げられること」「②ワークライフバランスを整えながら働ける環境であること」を決めました。逆に年収は一定額下げてもいいとしました。ここは共働きを続けることと、資産運用によってカバーしていこうと、家族と話して判断しました。

⑤    実務経験の棚卸がもたらした効果

まず、40歳でも希望の条件で転職できるということを実感しました。他のエージェントには難しいと言われましたが、結果としては横関さんにきちんと伴走して頂いたことで、ほぼ希望通りの条件での転職が叶いました。
私のようにゼネラリスト型として転職に悩まれる方もいるかと思いますが、活動の中で感じたのは、ゼネラリスト型はある意味、守備範囲が広く、よほど業務が分業化されている企業ではない限り、むしろ歓迎されることもあります。もちろん、応募企業の求める一定のスキルがあることは前提ですし、ゼネラリスト型であっても数字周りを扱う業務の経験を積んでおくことは重要だと感じました。

また、実際に活動してみて感じたことは、やはり資格を持っているのは強いということです。どうしても不動産業界だと宅建士資格必須の求人案件が多いですし、私自身は不動産証券化マスターの資格を持っているのですが、いわゆる「尚可条件」にこの資格が入っている事が多く、書類通過はこの資格に助けられた点も大きかったのではないかと感じています。

面接の準備においては、応募企業のHPやリリースをきちんと確認し、自身の実務経験と紐づけて、いかに「事業貢献できるか」を語れるようにした事はもちろん、人材の流動化が進む昨今においては、より「企業文化に合致している人材である」と受け止めて頂けることが重要だと考え、そういった点を特に重視して企業研究をしていました。企業文化の発信は中途採用よりも新卒採用のページに多く書いてあると感じます。実際の面接でも、どの企業もカルチャーフィットに関してはとても重視されていると感じましたし、前述の対策が役立つ場面が多くありました。

そして、私が感じた最も大きな学びは転職活動それ自体が自身のキャリアの棚卸であるとともに、現在世の中で求められるキャリアを学ぶ機会でもあるということです。私の具体例でいうと、前職の業務は不動産業界で言う「期中管理」という、既に会社が持っている資産の管理でした。もちろん、求人案件の中には期中管理の業務もありますが、見ていると特に多いのが「アクイジション」と呼ばれる物件取得の業務でした。投資判断に関わる業務ですので、当然、難易度や求められるスキルも高いのですが、その分、この経験値があるとキャリアが広がるのだということが分かりました。ですので、私は期中管理で応募しつつも、面接の中でアクイジションに関わるチャンスがあるか、あるのであれば入社からどの程度の期間で関われるかを聞くようにしました。つまり、キャリアと向き合ったことで、更に次のキャリアを意識した転職判断が出来たということです。

⑥    選んだ道を正解にするために

私は約2カ月程度、転職活動を行い、最終的に自身が就職したいと思える企業2社から内定を頂きました。横関さんのサポートもあり、大変ありがたいことに内定時期も重なり、どちらの企業に行くかを選ぶことができました。前述の転職の軸やキャリアの広がりを考慮しながら考えましたが、そのうちの1社は応募する時点で、数ある求人案件の中で自身に一番合っていそうであり、今までの実務経験も活かせると感じた企業でした。かつ、その企業に一番初めに面接に呼んで頂けたこともあり、これはご縁かなと思い、そちらの企業でお世話になることにしました。

入社したら、一から覚えなければならないことも多いと思いますし、企業文化に慣れていくことも必要ですが、いち早く戦力になれるように努めたいと思います。その為には業務だけでなく、働く仲間のことを知り、そして私自身の事を知って貰うことも大事だと考えています。転職して上手くいくかどうかは誰にも分かりませんが、選んだ道が正解になるように日々努力できるかは自分次第です。40歳からの新たなスタートを楽しみたいです。

転職体験記に記載されている氏名は、ご本人のご要望により仮名を使用している場合があります。
転職支援サービスに登録する

この記事をご覧になったあなたに

転職情報

関連する転職体験記

転職体験記を絞り込み検索 全ての記事一覧は
こちら

エリートネットワークは1997年の創業以来、正社員の人材紹介一筋の転職エージェントです。

クライアント企業との太いパイプと採用実績・高い定着率で財閥系企業や上場企業を中心に各業界の大手企業各社から評価を頂いており、ハイキャリアの転職支援実績が豊富にございます。
各紹介先企業に精通した専任のカウンセラーが転職活動の各プロセスにおいて、職務経歴書の作成に関する具体的なアドバイス並びに添削、退職にまつわるノウハウも提供し、次の会社への入社に至るまでひとりのカウンセラーが一貫してサポートします。

  • 法人営業 兼 転職カウンセラー
    によって伝言ゲームにならない専任対応
    当社では、各企業に訪問して求人ニーズをヒアリングする法人営業担当と、転職希望者から転職のご相談を承るカウンセラーを分業しておりません。
    その為、1件1件求人情報の詳細なニュアンスに至るまで直接お伝えすることが可能です。
  • ”求人開拓”による
    豊富な独自の求人情報
    東証プライム上場企業を中心に、財閥系企業・大手優良企業からスタートアップまで、紹介先企業の業種・業界を幅広く揃えており、多様な選択肢の提供が可能です。
    他の転職サイト、人材紹介会社のサイト等では一般にオープンになっていないコンフィデンシャルな求人案件も多数お預かりしています。
  • 社風・企業風土とのマッチングに重点を置いた企業選び
    内定獲得はゴールではありません。私たちは転職希望者の方が、次の勤務先で末永くハイパフォーマーであり続けられることを願っています。希望の企業、職種への転職が叶っても、その企業の組織体質や社風が肌に合わないということがないよう「相性合わせ」に努めています。

転職支援サービスのご案内はこちら