乗船業務で半年間家に帰れない二等航海士。妻の妊娠をきっかけに、電力会社の本社勤務へ

乗船業務で半年間家に帰れない二等航海士。妻の妊娠をきっかけに、電力会社の本社勤務へ

No.1538
  • 現職

    【東証プライム上場 主要電力会社】
    エネルギー需給本部 燃料部門 LNG調達関連業務

  • 前職

    【財閥系海運会社】
    海上職 航海長、通信長及び主任衛生管理者

川崎 真哉 氏 29歳 / 男性

学歴:福岡県立 修猷館高等学校 卒
神戸大学 海事科学部 グローバル輸送科学科 卒
TOEIC 840点
二級海技士免許(航海)
三級海技士免許(電子通信)
第三級海上無線通信士
船舶衛生管理者
甲種危険物等取扱責任者(石油・液化ガス・低引火点燃料)

① 新卒での就職活動

初めに航海士を志したきっかけですが、実家が海から近いことや小学生の時にカヤック競技をしていたこともあり、海や船に対して幼い時から親しみを感じておりました。
そうした背景から、幼少期から少年期にかけては船乗りになりたいという夢が漠然とありました。
この夢は心の奥底にしまっており、忘れかけていたのですが、大学受験が迫って進路に悩んでいた時に、航海士養成のための大学が神戸にあると知ったことをきっかけに、航海士になる夢を思い出して、当該大学に入学しました。

前職の企業を志したきっかけは、大学2回生の冬、大学の先輩に誘われて行った採用担当者との懇親会での出来事です。
そこで、採用担当者の海運業と会社に対する熱い思いを伺い、胸が高鳴ったことは今でも記憶しています。
特に「外航船乗りは日本人1億人強の生活を守っている。この会社では、そのようなやりがいを日々感じながら仕事ができる」という言葉が印象深く感じました。
私自身、人のお世話をすることが好きで、仕事においても世のため人のためになることがしたいと思っていたため、この言葉に感銘し、「絶対この企業で航海士になるのだ!」と強く意識しました。
(実際、入社してみて上記のやりがいを日々感じることはできておりました。)

本格的な就職活動の開始は、大学3回生の夏にあった前職の5日間の夏季インターンに参加した時からです。
また、就職活動が解禁となったタイミングで前職の企業への面接対策も踏まえ、造船業界や航海機器メーカーを受け、内定を数社から頂いた態勢で前職の企業への面接に臨みました。
第一志望であったため、内定を頂いた時は何の迷いもなく入社を決めました。

② 入社した会社・部門での担当業務

前職に新卒として入社して以来5年強、主に海上勤務としてLNG船、自動車専用船、原油タンカーに乗務し、船舶管理業務と貨物管理業務に従事しておりました。
役職としては、三等航海士として約3年、その後昇進し、二等航海士として約2年を過ごしておりました。

船舶管理業務の具体的な業務内容としては、操縦室での当直業務、船の航路を決定する航海計画、乗組員全員のスケジュールや労務管理、緊急時を想定した船上訓練案の策定などです。
貨物管理業務の具体的な業務内容としては、荷役作業中の現場監督、航海中の貨物品質管理及び荷役計画です。

船は、限られた人数で1つの街のような大きな物を運航するため、1人に与えられる業務量と責任が非常に重く、また、人々の生活を支える海上インフラの要であるため、その点に非常にやりがいと面白みを感じて業務にあたっておりました。
また、日々世界中の海や港に寄港し、様々な背景の人たちと協力して業務を行うこと、輸送トラブルや悪天候などによる不測の事態への対応も多いため、柔軟性と英語でのコミュニケーション力を5年強の業務の中で培うことができたと感じております。

③ 転職に至ったきっかけ

転職理由は、大きく2つあります。

1つめは、バリューチェーン全体を意識した業務に取り組みたいと思っていたためです。
航海士の業務の中、最適化を通して燃料費や人的リソースの節約に取り組む業務に携わることがあり、それらの業務に面白さややりがいを感じておりました。
ただ、航海士の職務領域は、顧客である傭船者様のオーダーに沿った計画を実行することに限定されており、全体の効率化を考えることは難しいです。バリューチェーン全体の最適化を追求することで会社の利益に貢献できる輸送管理業務をしたいと常々感じておりました。

2つめは、子供が生まれるタイミングだったということです。
航海士は船に6か月も乗り続けるという特殊な業務形態であり、乗船中は、育児のサポートが難しくなります。船乗りの先輩方の育児に関する話や妻の意向を伺う中で、家族の将来を鑑み、20代最後の年齢という節目ということもあり、転職を決意しました。

④ 自身がこだわった事柄、逆に、従来のこだわりを捨てた点

転職の軸は、以下の4点です。
1.バリューチェーン全体を意識した業務に取り組めること。
2.海運会社で得られた知見を役立て、グローバルなフィールドで社会貢献度の高い業務に取り組めること。
3.事業に挑戦的将来性があり、私個人としても業務を通してスキルアップできる環境であること。
4.最初の勤務地が関西圏であること。

これら4点を踏まえた上で、転職活動を始めた際は、海運業界に近い、倉庫・物流・インフラ・航空業界を軸に、企業研究を行っておりました。
また、これらの希望を(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの篠原様に最初の面談でお伝えしたところ、希望業界を中心に、幅広く多くの企業様の求人情報を提示して頂きました。

逆にこだわりを捨てた点は年収です。
前職では特殊な業務形態だったこともあり、かなりの額を頂いておりましたが、今回の転職にあたっては、年収にはこだわりを持っておりませんでした。
一応、希望年収は考えておりましたが、たとえ希望年収から大きく下回ったとしても、こだわった事柄を満たした条件であれば積極的にエントリーしました。
結果として、内定を頂いた企業様に関しては希望年収も満たすことができたため、幸甚の極みでした。

就職活動において就活の軸を持つことは最重要項目の1つであるとは思いますが、この軸に優先順位をつけることで、企業選びや自己分析がより明確になったと感じております。

⑤ 転職活動を通じて学んだ点

<気づいた点>
1点目は、転職活動における書類審査の通過率の低さです。
今回の転職活動では計25社にエントリーしましたが、書類審査を通過したのは7社ほどでした。
異業種へのエントリーばかりだったこともありますが、新卒のときは書類審査でお祈りされることがなかったため、当初はとても落胆しておりました。
ただ、「書類審査通過率は一般的に5割以下」ということをエントリー前にカウンセラーの篠原様から伺っており、定期的に電話でのサポートや追加応募の打診を頂き、気持ちを都度切り替えることができていたため、高いモチベーションを維持しながら転職活動に取り組めたと感じております。

2点目は、若手の異業種への転職活動は新卒時の就職活動に似ているということです。
転職活動前は、転職は汎用的な経歴、実績及びスキルを巧みに表現して、自分を売り込むもの、といった印象がありました。
このような背景から、かなり特殊で専門性の強いスキルである航海士から異職種へ転職することは、難易度が高いと感じておりました。
しかし、書類選考通過後の選考フローは新卒時の就職活動と似ており、当時との共通点を思い出しながら、転職活動に臨んでおりました

中でも、特に感じた共通点は「事前準備の徹底」と「面接中の愛嬌」の重要性についてです。

まず、事前準備の徹底についてですが、転職活動においても新卒時の就職活動と同様に自己分析、企業研究、面接対策さらにはWebテスト対策が必要です。
ただ、仕事をしながらの転職では、これらのことが徹底されない傾向にあるようです。
幸い、私は休暇中だったこともあり(航海士の業務形態は6か月乗船、3か月休暇が基本となっている)、時間がたっぷりあったため、新卒時と同様に、対策に多くの時間を費やすことができ、徹底した事前準備を行って、Webテストや面接に臨むことができたと考えております。
また、その過程において、カウンセラーの篠原様から各企業の面接対策や模擬面接の実施など多くのサポートを頂けたので、少しでも不安点や疑問点がある場合は積極的に相談することが大切だと感じました。

次に、面接中の愛嬌についてですが、特に異業種転職かつ第二新卒枠で転職する方は、前職でのスキルや経歴より、今後のポテンシャルや人柄を見られる傾向にあったと面接官との会話や質問内容から感じました。
その中で、面接官に「この人なら、入社してからチームに馴染んで活躍してくれるだろう」と思われるように、無理に格好つけるようなことはせず、自然な笑顔と愛嬌ある立ち振る舞いを心がけておりました。

したがって、特に自身のスキルに不安がある方は、新卒採用当時の自分を思い出し、上述の2点を妥協せずに実行していくことを強くオススメします。

⑥ エリートネットワークのサービスを利用して感じたこと

エリートネットワーク様を通して転職した際に感じたメリットは、カウンセラーから企業や面接に関する豊富な知識を頂ける点、きめ細かなフィードバック及び応募企業様へのフォローアップを行って頂ける点です。

まず、カウンセラーから企業や面接に関する豊富な知識を頂ける点ですが、担当カウンセラーの篠原様は各企業の事業内容や企業体質、面接内容など、応募企業様の細かな特色にも詳しい方でした。篠原様に頂いたメソッドで企業研究や面接対策を進めていったことで、臆することなく面接本番に臨めたと感じております。

次に、きめ細かなフィードバック及び応募企業様へのフォローアップを行って頂ける点ですが、篠原様には、昼夜土日を問わず、応募企業選びから始まり、書類選考、面接、内定後の企業選択の際まで多くのサポートとフィードバックを頂き、誠に感謝しております。特に、書類選考落ちを多く受けた時期は、精神的にきつい場面でしたが、アドバイスやフォローの言葉を頂き、前向きに取り組むことができました。
また、面接後は、毎回お電話にて面接の様子や感触・手応えを聞いて下さり、応募企業様に対するフォローアップを行って頂きました。このフォローアップが、的確に企業様に好影響を与え、多くの内定を頂けたのではないかと思料しています。

⑦    次の職場に賭ける意気込み

結果的に、自分の希望業界であるインフラ業界の安定企業に転職することができました。
インフラは、人々の生活の根幹を担う存在であり、持たされる責任は重大です。ただ、その分やりがいも大きく、自分が人々の当たり前を守っているのだという誇りを常に持って、全身全霊で頑張っていきたいと思います。

最後になりましたが、約2か月の転職活動期間中、昼夜土日を問わず、きめ細かな対応をして下さったカウンセラーの篠原様に感謝申し上げます。
大変お世話になりました。

転職をご希望される皆様には、是非ともエリートネットワーク様をオススメしたいと思います。
本当にありがとうございました。

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