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大学院時代から培ったエネルギー領域の専門性をより活かすべく、商社への拘りを捨て、財閥系海運会社の総合職へ

大学院時代から培ったエネルギー領域の専門性をより活かすべく、商社への拘りを捨て、財閥系海運会社の総合職へ

No.1507
  • 現職

    プライム上場 財閥系海運会社 総合職

  • 前職

    プライム上場 国内最大手の総合エネルギー企業 エネルギーソリューション本部 産業分野の法人向け 省エネ・省CO2に関する営業職

岡野 康範 氏 34歳 / 男性

学歴:早稲田大学高等学院 卒
早稲田大学 創造理工学部 環境資源工学科 卒
早稲田大学大学院 創造理工学研究科 地球・環境資源理工学専攻 修了
研究テーマ:「自動車等アルミニウム製品のリサイクルプロセスの開発」
TOEIC 820点
エネルギー管理士(熱分野)
ビジネス実務法務3級
ガス主任技術者甲種
日商簿記3級
二級ボイラー技士
高圧ガス製造保安責任者 甲種化学

① 新卒での就職活動

私は大学時代、理工学部の環境関連の学科に所属し、主にリサイクルに関する研究を行っておりました。
現在も将来的にも、サステナブルな世界を創る上で環境問題は人類共通の課題であり、それに携わることで大きく社会へ貢献することができると考えたためです。
大学院で研究を重ねたのちに、研究を進めるだけではなく、それを世界でどのように普及していくかという観点も大切だと気付き、元々色々な方と新しく知り合うのが好きなこともあって営業職やプロジェクトマネジメント職へ関心を持ちました。
その中でエネルギー系の企業であれば様々な産業と関わり、幅広くかつ大きく社会へ貢献できるという点からエネルギー企業へ入社を決めました。
旅行や学会などで海外へ行く機会も多く、海外事業への関心も高かったので、将来的に海外事業に携わりたいと考えておりました。

② 入社した会社・部門での担当業務

入社後、主に産業分野の営業(省エネや省CO2の提案)を担当することになりました。
理系という枠だけで採用していた企業だったので、新人研修後になるまで配属先が分からない状況でした。
最初数年間は東北地方を、その後は北関東を担当し、主に新規の顧客開拓を行っておりました。
新しく知り合いを増やすことが好きな点と、色々な場所へ行ってみたいという点を鑑みると、私の性格に合っていた業務内容だったと思います。

まだ省エネや省CO2の対策がとられていない工場を見つけ、そこから提案を進めて成約するまでを一気通貫で取り組みました。
また、一時期はスマートシティプロジェクトも兼務して担当しました。
その中で、技術支援の部署や地域行政など幅広い部門を巻き込んでいき、新しい価値を創り出すことが面白いと感じ、同社の海外事業に携わることを目標に、キャリアプランの作成と学習にも取り組んでいました。

③ 転職に至ったきっかけ

入社して6年目に、東南アジアへ新規市場の調査へ行く機会が1度だけありました。
その際に、異なる言語や文化の場所で新しい価値を創り上げていく醍醐味に魅力を感じ、その後も海外の部署へ異動する希望を出し続けていました。
英語の学習は別途自主的に続けておりましたが、なかなか異動のチャンスを得ることができませんでした。

30代も半ばに近づく中で、大きな転換を行わなければ自分の目標には遠く及ばないと思いました。
そこで、まずは海外MBAへチャレンジし、その中でスキルアップと海外事業へのルートを切り拓こうと取り組みましたが、選考で落ちてしまいました。
加えて、同社のメイン事業は国内であり、仮に海外事業に関われたとしても中長期に亘って携われる訳ではないことから、転職活動を行うことにしました。

④ 転職活動の経緯

「エネルギーや環境問題という専門性を生かすことができ、なおかつ中長期に亘って海外で活躍することができる」という観点で、最初は総合商社を希望しておりました。
水素や再生可能エネルギー等のプロジェクトを多く手掛けており、魅力的だと感じたからです。
そのような希望を転職サイトに書いていたところ、(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの黒澤様よりお声掛けがあり、転職活動を支援していただけることになりました。

その後の面談の中で、商社と合わせて海運業界も良いのではないかというご提案をいただきました。
昨今、海運業界はモノ運びだけではなく、エネルギー採掘やエネルギー受入装置、再生可能エネルギー事業などグローバルで幅広く取り組んでいるためです。
関心が高まったので調べていくと、最近ではカーボンニュートラルを目指して新エネルギーの輸送事業などにも取り組んでいることが分かりました。
海運業界ではエネルギーを専門に取り組んできたバックグラウンドの方は恐らくそこまで多くはないと考え、私のやりたいことと求める人材像がマッチングしていると感じ、いつしか海運業界が第1志望になりました。
応募の段階では、先方企業や過去の採用情報、エントリーシートの添削や面接対策など、黒澤様に手厚いバックアップを行って頂きました。
選考の過程で落選してしまった企業もありましたが、いつもプラス思考で励ましていただき、二人三脚で取り組んでいきました。
その結果、最終的にはエネルギー分野に強みを持つ財閥系海運会社から内定を頂くことができました。

⑤ 転職活動を通じて学んだ点

転職活動を通して学んだ点は2点です。

1つ目は、情報を自ら積極的に取りに行く重要性です。
黒澤様から数多くの情報を頂くことができましたが、私の方からも「こんな企業は無いか?」や「こんな情報は無いか?」とお聞きすることで今まで把握していなかった情報をお聞きすることができました。
転職カウンセラーの方からの一方的な提案だけではなく、双方の積極的なコミュニケーションによって信頼関係を築くことが大切だと思います。
加えて、希望している企業の社員を様々な伝手を使って個人的にOB訪問し、実情をお聞きしました。
新卒時代にOB訪問をした方は多かったと思いますが、社会人歴がある今の方がより具体的な話ができるので、様々なルートを活用して是非取り組んで頂ければと思います。

2つ目は、専門性を磨きながら中長期を見据えて何に取り組んでいくか考えることの必要性です。
私は、新卒時代に専門職ではない営業職になったこと、そしてエネルギー設備のプロフェッショナルではなくプロジェクトマネジメントに徹したこともあり、自分の強みは何か?と自問していました。
その過程で新しい事業やプロジェクトを進める上で必要なエネルギー関係の資格や、中長期的に必要な英語の学習を始めました。
短期・中長期にやりたいことと、そのために必要な資格や実務経験などをバックキャストで考えて整理することができれば、良い未来へ近づくことができると思います。

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