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アラサー公認会計士、今後30年を見据え、監査法人から財閥系海運会社へ

アラサー公認会計士、今後30年を見据え、監査法人から財閥系海運会社へ

No.1273
  • 現職

    一部上場 財閥系 海運会社 事務系総合職

  • 前職

    大手金融機関 総合職
    四大監査法人 法定監査及びIPO支援担当(公認会計士)

向田 孝介 氏 32歳 / 男性

学歴:旧・帝国大学 卒
公認会計士
TOEIC 820点

1.    はじめに

 私は大学卒業後、新卒で金融機関へ入社し、その後、監査法人へ転職。公認会計士として会計監査やアドバイザリー業務に従事してきました。そしてこの度、縁あって財閥系海運会社の総合職に内定をいただき、転職することとなりました。

 人それぞれ大事にしている価値観や幸せを感じる尺度が異なるので、自身が納得感や熱意を持ってキャリアを歩んでいれば、キャリアは十人十色、最大公約数的な正解や、他人との比較・模倣の必要性も無いと考えています。それ故、こういった『転職体験記』を書くことで「どうぞ参考にして下さい、後に続いて下さい」といったような思いは無く、只々、主観的な思いや個人的な事柄をつらつらと書く形となってしまいますが、お世話になったエリートネットワークさんへの恩返しとしても、僭越ながら筆を執ることとしました。

2.    転職を検討するに至った経緯について

 私は監査法人に勤める公認会計士の大多数とは異なり、社会人となってから会計士の資格を取得しました。それは、金融機関で総合職として勤務する中で自身のスキルや専門性を得たいという思いも当然ありましたが、純粋に会計というものに面白みを感じたからです。監査法人では誰もが知る大規模な企業から今後上場を目指す小規模な企業まで複数のクライアントを担当し、様々な会計論点や、ビジネストピックに対応した会計上・監査上の対応・検討にあたり貴重な経験を積むとともに、先述の会計への興味・関心もあり、非常に充実した日々を過ごしていました。そういった状況でも転職を検討するに至った理由は大きく以下2点です。

 1点目は、より主体的にビジネスそのものに関与したい、と考えるようになったことです。目に見えにくく規制産業である金融という業種や、中立的・客観的な立場である必要がある会計監査という職種を経験してきた私は、より手触り感のあるダイナミックなビジネスに、より主体的な立場、よりグローバルな環境の中で関与しながら、今後まだ30年程度あるビジネスマンとしてのキャリアを走り抜きたいと徐々に考えるに至りました。

 2点目は、より心理的安定のある環境で腰を据えて勤務したい、と考えるようになったことです。金融機関の総合職を経験していた私にとっては、監査法人での働き方は自由そのものでした。所属したい事業部や担当したいクライアントを自由に選択できる環境に、転職してすぐは非常に驚きました。自由には責任が伴うのと同様、監査法人はそういったプロフェッショナルとして自由な働き方ができる裏返しとして、伝統的な日本企業に比較的見られるような長期的に勤務する雰囲気は薄く、人の出入りも比較的多い環境でした。

 監査法人に勤務し数年が経ち、自身のキャリアや今後を改めて考えたとき、上述のとおり、主体的な立場、ダイナミックでグローバルなビジネス、一定の専門性、心理的安定・長期的雇用、といったKey Wordが内面から湧き上がり、それらを充足する環境へ転職を検討するに至りました。

3.    転職活動について

 上記の経緯から日系の大手企業を主なターゲットとし、業種としては海運業を含む広義の社会的インフラ、総合商社、不動産ディベロッパー等、職種としては会計領域の専門職または事務系の総合職に絞り、情報収集を始めました。監査法人勤務の会計士が、営業職を含む様々な業務を担う可能性のある一般事業会社の総合職へと転職する例はそう多くなく、専門性を途絶えさせ、ある意味で勿体ないという考えもあるかもしれません。私もそのように考えることもありましたが、私の場合、一人の会計士としてよりも一人のビジネスマンとして主体的にビジネスに携わりたい、また、キャリア採用の総合職の場合、採用の背景から、新卒採用とは異なりある程度バックグラウンドが考慮されるだろう、そのように考え総合職もターゲットとしました。

 監査法人でのキャリアに関して、先述のとおり非常に充実した日々を過ごしており、待遇面も含め不満は無かったことから、監査法人でのキャリアを捨ててでも飛び込みたい、本当に勤めたいと感じる企業にのみ絞り選考を受けることとしました。選考の過程では、企業研究や業界研究は熱心に行った一方で、これまでの私の経歴や強み、志望動機といったパーソナルな部分は等身大の思いをストレートに伝え、双方にとってギャップやミスマッチが無いように、ということを心掛けました。そして縁あって、志望度の非常に高かった財閥系海運会社の事務系の総合職に内定をいただくことができ、大きな満足感や高揚感を持ちながら、今後は新たな環境でリスタートすることになります。

 今回の転職活動において、エリートネットワークさんには大変お世話になりました。他のエージェントでは、あまり意に沿わない求人を強引に勧めてきたり、大量の求人情報を一方的に送ってきたり、といったこともありましたが、エリートネットワークさんは転職希望者との深いコミュニケーションを重視され、常にこちらの思いを酌んでいただき、質の高いそして要望に沿う求人情報をタイムリーにご提供いただきました。選考の過程においても、私の業務終了後22時過ぎから面接のアドバイスのためのミーティングをしていただく等、コミュニケーションを密に常にきめ細かくフォローいただきました。

4.    おわりに

 エリートネットワークさん、特に転職カウンセラーの篠原様・高橋様には、初回の面談から内定後に至るまで常に的確にフォローいただき、改めて大変感謝しております。「どの道を選ぶかより選んだ道でどうするか」という言葉もありますが、非常に満足いく環境に飛び込むことが出来たので、今後30年近くあるキャリアをさらに充実したものにできるかは今後の自分自身の頑張り次第だと思っており、今後新たな環境で精一杯努めていく所存です。

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