自動車メーカーの生産管理、やりがいを感じられる仕事を求めて法人営業に

自動車メーカーの生産管理、やりがいを感じられる仕事を求めて法人営業に

No.1100
  • 現職

    大手人材紹介会社 名古屋支社 法人営業

  • 前職

    大手完成車メーカー 生産管理部 新エンジン (V6・V8) プロジェクト進行管理

橘 結衣 氏 26歳 / 女性

学歴:米国カリフォルニア州立 フットヒルカレッジ 経営学部 卒
名古屋大学 経済学部 経営学科 卒
TOEIC 880点
英検準1級
Microsoft Office Specialist (MOS) Word2010、Excel2010、PowerPoint2010

学生時代の私

 小学校では学級委員や生徒会、中学・高校は吹奏楽部で副部長や部長を務めたりと、誰かの世話を焼くことが好きで、誰かから頼られると頑張りたいと思える、そんな学生でした。

 転機が訪れたのは、高校3年生の時でした。ある病気で、長期の入院が必要になり、学校に通えなくなってしまったのです。進学校であったこともあり、周りの友人は皆一通りの部活や行事を終え、当たり前のように大学へ進学するために受験勉強に取り組む中、突然病気になったことで、私にとってはそれが当たり前でなくなってしまいました。非常に辛く、劣等感を抱える経験でした。

 一方で、学校に行き、勉強し、良い大学に行き、良い企業に就職することが当たり前で、それがなんとなく良いことだという狭い固定観念の中で生きていたことに気付かされました。病気になり、一歩外を見れば、色々な生き方をしている人がいることを知り、自分がいかに社会で一般的に「良い」と言われるレールにただ乗っかって生きていたのかということに気づきました。

 病気が治り自分の進路を真剣に考えた時、このまま、またそのレールに戻って普通に大学に行くのではなく、もっと広く多様性を感じて生活してみたい、と思ったことから、多民族国家である米国に興味を持ちました。そこで、英語すら喋れない状態でしたが、「今チャレンジしなければ」と強く思い、米国のカレッジへ単身で留学しました。同カレッジの経営学部を卒業した後は、かたや日本の経営について何も知らなかったこと、将来的には「やはり生まれ育った日本の社会に貢献したい」と思ったことから日本の大学の経営学科3年次へ編入しました。最終的に、米国・日本の大学を卒業するという、何とも貴重な経験をさせていただきました。

新卒時の就職活動

 米国で約2年半過ごした経験の中で、日本のモノづくりについて頻繁に講義で取り扱われ、多くの人々から高い評価を受けていることに感銘を受けた私は、新卒の就活時は規模・商品問わずメーカーを中心に受けていました。今思うと、少し安易過ぎる軸だったとも思うのですが、当時は自分の性格面での向き不向きも分からず、自分のやりたいこと、好きなこともハッキリしていなかったので、ある種「面接で言いやすい」ことを就活の軸にしていたのかもしれません。その結果、就職活動は50社くらい落ちて、大変苦労したことを覚えています(笑)。

 最終的に化粧品メーカーと完成車メーカーに内定をいただいたのですが、「クルマを通じたモノづくりは、経済や、人の雇用や、暮らしや社会を大きく変える力がある」という点、そして「すぐに世界を相手に仕事ができる」という点を魅力に感じ、完成車メーカーに入社することを決めました。

前職での仕事内容

 私は正直クルマ好きというわけではなかったのですが、車が社会や人々に与える影響の大きさにはとても魅力を感じていたので、「なるべくエンドユーザーに近いところで、自分もその魅力を伝えていける仕事がしたい」、また「海外に関わりたい」と考え、海外営業を希望していました。

 ただ、組織が大きいため全社員の希望が叶うわけもなく、私は生産管理部門に配属となりました。生産管理と聞くと、工場での部品発注や在庫管理を思い浮かべる方も多いと思いますが、私が担当していたのは、より上流にあたる「プロジェクトの進行管理」という本社での仕事でした。具体的には、新エンジンの開発〜生産まで、約3年〜5年の日程をスルーで管理するプロジェクト進行リーダーとして、計画通りのエンジンの立ち上げを目指し、社内外の関係部署をマネジメントすることがメインの業務でした。関係部署は、設計、調達、生産技術、生産管理、製造、品質管理、仕入先等が主になりますが、プロジェクトに関わる部署という意味では、海外現地法人を含め社内の殆どの部署と関わる可能性がある珍しい部署でした。

 配属された部署は意外でしたし、文系にも関わらず技術的な課題をかなり深く理解しなければならなかったり、知識も経験も浅いのに、役員や部長を相手に経営に近い立場で全社最適を考える必要があったりと、新人には酷な部署だとよく脅かされました。しかし、与えられた場所で頑張り、戦力になっていきたいという気持ちは強かったですし、配属1日目から海外とやり取りするような場面もあった点には、当初の「世界を相手に仕事がしたい」という希望を叶えられて嬉しいという思いもありました。

転職を決意した理由

 ただ、「プロジェクト管理」と言うと聞こえは格好良いのですが、実際の日々の仕事といえば、関係部署との調整・仲介がほとんど。図面を描いたり、必要な部品・資材を購入したり、生産の準備をしたり、実際に製造したりするモノづくりに必要なコアな仕事をするのは、全て関係部署であり、私の部署はそんな関係部署を取りまとめる事務局のようなところでした。確かにプロジェクトの要的な存在と言われ、大き過ぎる組織をまとめるには必要な部署でした。

しかし、関係部署に深く入り込むのではなくむしろ全体最適を考えなければならないことや、自らが手を動かして、分かりやすく明確な相手に価値を提供できるわけではないことに、「誰かのために何かをしたい」という思いが強過ぎた私は、やりがいを感じることができませんでした。プロジェクトが無事に立ち上がっても、実際に手を動かしたのは関係部署であり、果たして自分の仕事に付加価値があったのだろうか……という疑念を抱えざるを得ませんでした。

 また、当初望んでいた「エンドユーザーに近いところで仕事をしたい」という思いからも、かなり遠く離れた仕事でした。「売る」ではなく「作る」側の部署である以上、お客様はエンドユーザーではなくモノづくりの現場(工場)であり、作られたエンジンが、世界のどこで、どんな人々に使われているのか、そんな思いを馳せることは実情なかなか難しい仕事でした。それがまた、私にとっては手応えを感じられない理由の1つでした。

 以上の悩みがあることは上司にも伝え続けており、「担当プロジェクトを変えてみるから、まずやってみろ」と、規模や特徴が異なるプロジェクトも任せていただきましたが、部署の役割は多かれ少なかれ、どのプロジェクトも同じですので、結局、その仕事にやりがいを持つことは、残念ながら一度もできませんでした。

 このことは、「生涯いきいきと働いていきたい」と思っていた私にとって、非常に辛い状況でした。勿論、「仕事が楽しいなんて夢物語だ」「仕事は金を稼ぐための道具だ」という考えの方もいらっしゃいます。しかし、人生の1/3の時間は仕事に費やす時間。一生涯仕事を続けていきたいと思っているのに、その膨大な時間で一瞬たりともやりがいを感じられないのは、私は単純に勿体ないと思いました。

確かに大企業で安定感があり、お給料も悪くありませんでした。ですが、欲張りかもしれませんが、安心やお給料をいただく以上に、自分の有限な人生の時間と労力を費やすなら、やはり私はやりがいを得たかったのです。99%辛い仕事でも、残りの1%でやりがいを感じられれば良かったのです。それすら叶わない仕事は、流石に違うのではないかと思いました。

 さらに既婚の私は、近い将来子供を生む可能性を考えると、子育てをしながら仕事を両立することを考えなければなりませんでした。その両立は、周囲の働くママの先輩方を見ながら、とてもタフなことだと思っていました。そんなタフな生活をしてでも、この仕事は敢えて続けたいと思える仕事だろうか?主人の仕事だけでも金銭的に生活可能な今、このままの気持ちでは、私は子供が生まれたら、きっと辞めてしまうのではないか?「今のうちに、子供が生まれても、どんなにタフな生活でも、それでもやりたいと思える仕事を見つけたい!」そう強く考えていました。

 それでも、まだ前職で3年も働いていない状況でしたので、時期尚早だとも思い悩みました。確かに我慢しながらこの先もやり続けていれば、技術的な知識も身につき、もっと上手くプロジェクトを動かせるようになり、やがてやりがいを得られる可能性もあるかもしれない、という希望も勿論ありました。ですが、長くここにいればいるほど、新たな場所で経験や知識を培う機会も損失してしまう。そんな葛藤に苦しみましたが、最終的には、そのわずかな希望に賭けて受け身で待つより、少しでも自分のやりがいに繋がる仕事を見つけるアクションを自ら起こしたいと考えるようになりました。そして、異動希望も出しましたが叶わなかったことを受け、本格的に転職活動に踏み切ることを決意しました。

転職活動

 転職活動では、前職での思いから、「明確な相手に向き合って、自分の手を動かして直接的に相手に価値を提供したり、課題解決をしたりする仕事に取り組みたい」と考えていました。幼少期から、「誰かのために何かしたい」という思いが強い私は、そういう仕事の方がきっとやりがいを持てると思ったのです。そこで、転職エージェントからもアドバイスをいただきながら、課題解決型の営業職や、コンサル企業での仕事を中心に受けていきました。

 転職活動をして良かったと思ったことは、自分を改めて見つめ直す機会をもらえたことだと思います。前職で勤めていた期間が短かったことで、主に経験よりポテンシャルを見られていたこともあり、転職活動での面接の多くは、通り一遍の表面上の質問だけでなく、時間をかけて、私の生き方・考え方を一生懸命知ろうとしてくださいました。その中で、前職の仕事に忙殺されて忘れていた、自分が生きる上で大事にしていたこと、志すことを再度しっかりと見直し考えることができたことは、大きな財産だったと思います。仕事を続けながらの転職活動でしたので、時間の制約もあり大変だと思う時期もありましたが、それは本当に貴重な経験でした。

 結果的に、2つの企業から内定をいただき、どちらも営業職でしたが、より自分がやりがいを感じ、成長ができそうな現在の会社に入社することを決めました。

エリートネットワーク様との出会い

 元々、私と同じような思いを抱え、1年程前に転職をした前職で同じ部署に配属となった同期が、「転職活動時にお世話になってとても良かった」と言って紹介してくれたのが、(株)エリートネットワークの転職カウンセラー大森さんでした。他のエージェントサービスも並行して利用していましたが、大森さんほど丁寧で、頼りになるエージェントさんはいませんでした。

 他のエージェントサービスでは、前職が大企業だったこともあり、「皆が志すような企業なのに、なぜ辞めてしまうのか。まずは今の企業で再度部署異動を打診する等、続けられる術を考えてみて欲しい」と言われてしまったり、どんなに世間的に良いと言われる大企業でも、私が志す仕事内容でないことや、将来を考えた上での私の転職への本気度をなかなか理解していただけないことがありました。

 しかし(株)エリートネットワークの大森さんは、最初に電話で一時間くらいかけて、じっくりと私の生い立ちや考え方を聞いてくださった後、「しっかりと考えて生きていらっしゃるから、大丈夫です。必ず貴方の転職活動を成功させる自信があります。がんばりましょう。」とおっしゃってくださいました。当時、まだ転職についての不安が大きく、「本当に転職できるのかな……」と思っていた私にとって、その言葉は本当に励みになりました。

実際一企業、一部署しか経験していなかった私は、その頃まだ「今の仕事が合っていないのは分かるけれど、やりたい仕事が何かといわれると分からない」という状態だったのですが、私の考えや経験、転職市場の状況を踏まえて、どんな仕事なら親和性が高いのか、転職可能なのか、的確にアドバイスしてくださり、納得感の大きい転職活動ができました。

 また、私の前職での仕事内容も、まるで私の部署にいたことがあるのかと思うほど、よく理解してくださっていると思いました。ですので、キャリアシートも、他のエージェントサービスでは殆ど添削いただけませんでしたが、大森さんは「これではまだ60点。もっと良くなりますよ。」としっかりとアドバイスをしてくださいました。

また、仕事の都合上どうしても帰りが遅くなってしまう時は、遅い時間まで電話でご対応いただいたり、企業を紹介してくださるメールも定型文ではなく、なぜこの企業を紹介しようと思ったのか等、懇切丁寧に説明を加えてくださったり、本当に私個人をよく理解し、責任を持って寄り添ってくださっていると感じました。結果的に、あまりストレスを抱えず、活動を開始してから2ヶ月半程度という短期決戦で転職先を決められたのも、大森さんのおかげだと思っています。

 また、内定が出て入社を決めてからも、配属先の決定を経て実際に入社するまで丁寧にフォローしてくださり、本当に納得できる環境で、新たなスタートを切ることができました。心より感謝しております。

現職での仕事と覚悟

 新たな環境にも慣れ始め、転職して本当に良かったと思う今日この頃です。とにかくお客様が近く、日々自分が手を動かしてお客様に価値を提供できる実感を持てていること、スピード感が早く、自分の成長を実感できていることは幸せで、前職では感じることができなかったやりがいや、「仕事が楽しい」という気持ちを初めて持つことができました。

また、前職と全く異なる業種、職種からのスタートとなりましたが、製造業のお客様を主とするグループへの配属となったため、思いがけず前職で広くモノづくりに携わっていた経験・知識を活かすこともできています。不思議なことに、前職にいた頃より当事者意識を持って、モノづくりのことを考えているくらいです。本当に、人生において無駄な経験はないんだなと思いました。

 まだまだ分からないことも多く、戸惑いもありますが、転職という大きな決断を経て再度見つめ直すことができた自分の生き方、職業観を大切に、この仕事を得られたことに感謝し、まずは精一杯邁進していきたいと思います。

最後に

 この体験記が、少しでも転職を考える方や、転職活動に際し悩む方々にお役に立てましたら幸甚です。また、素晴らしい機会をくださった(株)エリートネットワーク様に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

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