材料工学修士、建設機械メーカー技術者33歳。エンジニアよりも、ゼネラリストに適性があると判断し、総合商社の電池事業開発職に転職成功

No.1672
  • 現職

    【東証プライム上場 総合商社】
    モビリティ領域 車載電池の資源循環における事業開発

  • 前職

    【東証プライム上場 建設機械メーカー】
    生産技術開発職
    →電動建機部品の購買部門

桜井 将臣 氏 33歳 / 男性

学歴:地方公立高校 卒
大阪大学 工学部 卒
大阪大学大学院 工学研究科 修了
TOEIC 840点

掲載日:2025年9月26日
目次
  1. 学生時代から新卒での就職活動を振り返って
  2. 入社した建設機械メーカーでの担当業務と、転職に至ったきっかけ
  3. 転職においてこだわった3点、こだわりを捨てた2点
  4. 面接対策を進めていて感じたこと
  5. 次の職場への意気込み

① 学生時代から新卒での就職活動を振り返って

昔から勉強、スポーツ、人付き合いと、なんでも卒なくこなすタイプの学生でした。高校では文武両道に励み、野球部では中心選手としてプレーし、受験では第一志望の大学に現役合格することができました。
大学で学びたいものやこだわりは特になく、将来的に知識を幅広く活用できる(潰しが効く)だろうといった程度の理由で工学部の材料工学系を専攻しました。

大学院の2年間を自分の中で、『准社会人期間』と位置付け、やや厳しい研究室に入り、成果を追い求めてそれなりに研究に打ち込む日々を過ごしました。研究室の留学生や外国人研究員との交流や、国際学会での発表も経験させていただき、これらの体験を活かして社会でも活躍したいという思いから、①専門性を活かせる、②グローバルな環境、を軸にメーカーに絞って就活をしていました。心の奥底では、関西に住み続けたい、あまりブラックではない会社を意識していたように思います。

② 入社した建設機械メーカーでの担当業務と、転職に至ったきっかけ

新卒で大手建設機械メーカーに就職しましたが、入社時の配属希望は叶わず、自分が専門として磨いてきた技術とは異なる分野の研究職としてエンジニアのキャリアがスタートしました。
専門性もなく、自社の機械についても素人同然の新人時代こそ苦労が多かったのですが、数回のチーム異動を経験したこともプラスに働き、5~6年目には幅広い知識や人間関係を活かすことで成果をあげることができました。この頃から、1つの分野を深掘り、追求する(いわゆるスペシャリストの素養)よりも、幅広い知識や実務経験、人間関係を活かしながら器用にスピーディーに業務を推進できること(いわゆるジェネラリストの素養)が自分の強みであることを意識し始め、この強みを活かせるのはエンジニア職ではないのではないか?という漠然とした思いが生まれていました。

こういった背景から上司にはビジネス部門での業務にチャレンジしたいと希望を伝え、入社7年目には期限付きで購買部門へ異動し、電動車の部品調達に携わることになりました。
そこでは、国内外のメーカーや社内の複数部門と連携しながら、最適部品や協業する企業の選定に加えて、市場での不具合対応に従事しました。いろいろな立場の方々と協調しながら、元エンジニアとしてのアプローチも活かして課題を一つずつ解決し、価値を創出していくことに大きなやりがいを感じました。

こうした業務を経験する中で、ビジネスサイドでグローバルに活躍し続けたい思いと、1メーカーでは解決が難しい脱炭素などの社会課題を、より俯瞰的な目で産業横断的に解決したいという思いが沸き、総合商社を志望しました。

③ 転職においてこだわった3点、こだわりを捨てた2点

転職では、①グローバル、②ビジネス部門という転職軸に加えて、③年収アップの3点にこだわりました。家族や自分を納得させる大事なファクターの1つだと思いますし、挑戦するからには年収アップにもこだわるべきだと思いました。

こだわりを捨てた点はワークライフバランス、業界上位企業の2点です。受け取る報酬が高いということは、それだけ厳しい環境でお客様第一で働かなきゃいけないということを自分に言い聞かせました。(株)エリートネットワーク様にサポートしていただく以前は業界トップから手当たり次第に応募していました。しかしながら今般は、異業種への転職ということもあり、業務内容や企業が求める人材像とのマッチング度合いを意識して、転職後に自分が活躍できるイメージを大切にしました。

④    面接対策を進めていて感じたこと

業務内容や求める人物像とのマッチング度合いは面接でよくチェックされている実感があったので、職務経歴やアピールポイントが独りよがりにならないことが重要だと思います。職務経歴書に関してはあまり手を加えられずそのまま提出されるエージェント会社もありましたが、エリートネットワークの転職カウンセラーの黒澤様にはしっかり添削いただき、内容の充実した職務経歴書を作成できました。
例え転職しなかったとしても、自分の職歴を振り返り、うまくいったことやうまくいかなかったことを整理することは非常に良い機会になると思います。

筆記試験や面接については、ある程度経験することが大事だと思います。私自身、筆記試験がとても苦手でしたが、参考書での対策に加えて複数社での受験経験によってコツを掴むことができました。面接に関しては、転職活動中には黒澤様のご提案もあり、上述の転職軸ともマッチしていたことから海運業界も受けました。
それまでに総合商社を受けて書類審査で全戦全敗していましたが、未経験者のポテンシャル採用も積極的に行なっている海運業界では面接も経験でき、その後の総合商社内定に大きく活かすことができました。
また、ChatGPTを使った想定質問への回答作成と車で往復1時間の通勤時間を使った面接練習がとても有効でした。ChatGPTでは、自分のまとまらない思いやロジックの欠如を可視化でき、面接の壁打ちに最適でした。さらに回答を作って満足するのではなく、想定される質問に対しては自信を持って自分の言葉で語れるようになるまで練習しました。

⑤    次の職場への意気込み

紆余曲折ありましたが、最終的に自分が納得する形で転職活動を終えることができたのは、ひとえにサポートいただいた黒澤様のお陰です。改めて厚く御礼申し上げます。
異業種に飛び込み、次の職場ではより厳しい環境で働くことになると思います。この決断をするまで、不安や迷いがなかったわけではないですが、自分の成長や会社と社会への貢献を通して、将来的にこの選択が正しかったと自信を持って言えるように、新しい職場でも挑戦する心を忘れずに頑張りたいと思います。

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