【東証プライム上場 完成車メーカー】
東海地方の年間自動車生産台数トップ工場 生産本部 工場の動力設備保全業務
【東証プライムグループ 電炉法による鉄鋼生産に欠かせない黒鉛電極のトップメーカー(水力発電所も保有)】
中部地方の工場 製造部門 電気チーム 班長(特別高圧受電設備や配電設備の監視・点検・軽微な補修業務等)
多治見 佑樹 氏 36歳 / 男性
学歴:長野県立 池田工業高校 電気・情報システム科電気コース卒
危険物取扱者 乙種 第4類
第2種電気工事士
酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者
ボイラー技士 2級
電気主任技術者 第3種
私は、いわゆる “ 工業高校卒・現場オペレーター出身 ” の人間です。
これをお読みになる皆様に合うかわかりませんが、自分なりの転職体験記を、率直に綴らせていただきます。
長野県内の工業高校を卒業後、製造業の中でも比較的規模の大きい工場に就職しました。
変電設備や電力のピーク管理など、24時間体制の監視業務と点検が主な仕事です。
約17年間、同じ企業で勤務を続け、製造現場の電気インフラに関わる保守・運用を一貫して行ってきました。
正直、仕事に大きな不満はありませんでした。
現場設備の点検や保全業務を長く担当してきて、自分なりにやりがいもあり、仕事への誇りもありました。
ただここ数年、業務分担の見直しによって、点検業務の割合が少しずつ減ってきました。
将来的にどうなるのか、上司や周囲にそれとなく聞いても、「誰でもできる作業になる」「むしろ歓迎される流れ」という雰囲気があり、どうやら設備系業務は社内でも縮小され、アウトソーシングの方向に向かっていることを感じました。
私自身、今年で37歳。
何かにチャレンジするには、正直ギリギリのタイミングかもしれません。(むしろ、自分では遅いスタートだと覚悟していました)
でも、このまま実務経験を腐らせてしまっていいのだろうか?
今後の業務にも不満がはっきりあるわけではないけれど、 “ 張り合い ” のある仕事ができるか? と考えると、自信が持てなくなりました。
ここで一つ、誤解の無い様にお伝えしておきたいのは、私は「現場の段取りと実務」に集中してきた人間であり、管理職や生産技術・保全といった立場にいたわけではない、ということです。
いわゆる “ オペレーター ” として、設備と向き合う日々を送ってきました。
そのため、正直自分の実務経験が他の企業でも通用するのか、活かせるのか、わかりませんでした。
ここで役立ったのが、AIでした。
これまでの実務経験や役割、実績を言葉にすることが自分では難しかったのですが、AIを使うことで客観的に整理し、履歴書や職務経歴書も自然に書けるようになりました。
そうして、「一度試してみよう」と思えたことが、最初の一歩でした。
もしご縁が無ければ、それはそれで納得して会社に残り、与えられた仕事を精一杯やる。
そういう覚悟の上で、自分のキャリアの棚卸しを始めました。
私は、進みながら臨機応変に対応を変えるようなタイプではありません。
不器用な面があり、良い言い方をすれば “ 準備型 ” 。
とにかく気になるところは、先に備えてからでないと前に進めない性格です。
自分の気持ちを整理し、固めていく上でこの性格は大きな支えになってくれました。
自分の仕事、オペレーターとしての経験、そして “ 足りないからこそ求めるもの ” 。
さらに、その仕事に就いた後にどんな地域と関わりを持てるか。
こうしたことを徹底的に考え、文章にしていきました。
見慣れていない求人票でしたが、文面から「企業側の需要」を汲み取り、さらに職務経歴書をブラッシュアップしていきました。
この過程で、自分がアピールすべき部分、そして「自分が知りたいこと(逆質問)」も明確になっていきました。
こうして、志望動機や職務経歴書を固めて、転職活動を始めました。
活動の中でまず強く感じたのは、「エージェントさんによって、企業側の対応も全く違う」ということでした。
最初は大手の転職サイトに登録し、複数のエージェントさんと連絡を取りましたが、紹介される求人案件の中身、やり取りの丁寧さ、レスポンスの速さ等、全てにおいて、かなり差があることに驚かされました。
さらには、企業側とのやり取りにも、違いが現れていました。
よく「相性が大事」とは聞きますが、私が実感したのは、エージェントさんと企業様との “ つながりの強さ ” の違いでした。
例えば、(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの奥田さんを通じて紹介された企業では、面接だけでなく、オファー面談まで組まれるケースもありました。
同じ自分の履歴書なのに、対応がまるで違う。
これは、本当に衝撃的でした。
最終的にお世話になったのが、エリートネットワークの奥田さんです。
他のエージェントさんと比べて、求人案件紹介のタイミング、企業との密な調整、そして奥田さんご本人の熱意。
それらが段違いで、こう思えました。
「この人が間に入ってくれるなら、自分でも前に進めるかもしれない」
求人の質は、奥田さんのお陰で自分で探していた時よりも、段違いに上がりました。
各企業から求められることがより明確になり、自分の「備え」も、さらに深められるようになりました。
私の場合は、まず “ 職務マッチ ” を徹底的に意識することにしました。
前述のように、私は悩む時間が多く、動き出しが遅いタイプです。
こうした性格だと、時期が限られる求人を逃してしまう可能性もあります。
そんな中、奥田さんからの「まず応募されてはいかがでしょう?」という後押しがありました。
私は「まず考えたい、検討したい」というスタンスでしたが、より多くの転職支援を経験しておられる奥田さんの判断を信じ、応募に踏み切ることにしました。
奥田さんが紹介してくださる求人案件が、私の希望していた職務としっかりマッチしていたことも、大きな後押しになりました。
また、自分の職務はオペレーターではありますが、 “ オペレーターならでは ” の取り組みも伝えたいと思い、これまでの成果物を(重要な部分はマスキングして)企業様に提出してもらえるよう、奥田さんにお願いしました。
エージェントさんによっては、こうした資料の提出を受け付けてもらえないケースもあります。
だからこそ、奥田さんのように “ 橋渡し ” してくれる存在がいたことは、転職活動で、間違いなく大きな後押しになったと感じています。
書類選考に通過した後、いよいよ「面接」というフェーズに入っていきました。
実際の面接では、職務経歴書に記載した実務経験以外の部分で、「○○はできますか? 経験はありますか?」といった質問攻めを受ける場面もありました。
経験があればアピールポイントになる項目。
でも、そこは自分にとって未経験の領域です。
私は正直に、
「未経験です。やったことはありません。勉強することになりますが、それも御社に頼る必要があります」
と答えました。
いくつかの企業様からは、この返答が「学ぶ姿勢が弱い」と判断されることもありました。
同じスタンスで臨んでいても、別の企業様では好意的に受け止めてもらえることもありました。
その差に私は違和感を覚え、AIを使って面接毎に振り返りをしていました。
「相手からはこう聞かれた」
「自分はこう返事をした」
「その時、相手に対してこう感じた」
「そして、自分はこう考えて対応した」
このように一つ一つのやり取りを振り返り、まとめていく中で、私は気づきました。
「このミスマッチは、 “ 転職相場 ” とのズレなんだな」
そう捉えることで、私は企業の対応を “ 拒絶 ” ではなく “ 理解 ” として受け入れることができました。
当初は、「未経験でも頑張ります!」の一辺倒でしたが、それ以降は「この企業さんの需要には、自分は合わない」と素直に判断できるようになりました。
ありがたいことに、最終的には複数社から内定をいただきました。
最初は「選ばれるかどうか」が全てだったのに、いざ内定が複数出ると、今度は「どこを選ぶか」という新たな悩みに直面しました。
給与、勤務地、仕事内容と、どれも違いがあって、どれも決め手になりそうで、どれも決め手になり切れない。
正直、最後の最後まで悩みました。
そんな中で、私にとって一番助けになったのが、奥田さんが調整してくださった「オファー面談」の存在でした。
内定を出してくださった各企業の担当の方と直接お話しし、
「あなたには、こういうところを期待しています」
「こういう仕事をお願いするつもりです」
このような具体的な説明を受けたことで、私は初めて、
「どこで何ができるか」ではなく、
「何を求められているか」という視点で企業を選ぶことができました。
自分のこれまでの経験が、その企業の “ これから ” にちゃんとつながっていると感じられた場所。
ここでなら、貢献できるかもしれない。
そう思えたことが、私の最終的な決断の後押しになりました。
今は、入社に向けた準備を進めながら、
「求められていることを、きちんとこなすには何が足りないか?」
そんなことを意識して、日々を過ごしています。
もちろん、すぐに100%の力を発揮できるとは思っていません。
けれど、「どうすれば貢献できるか」「何を学べば戦力になれるか」
そう考える時間を持てていること自体、とてもありがたいことだと感じています。
この体験記が、現場の第一線で励んでおられるどこかの誰かにとって “ 考えるきっかけ ” になれば。
転職という言葉が、ほんの少しだけでも怖くなくなる手助けになれば。
私にとって、これほど嬉しいことはありません。
クライアント企業との太いパイプと採用実績・高い定着率で財閥系企業や上場企業を中心に各業界の大手企業各社から評価を頂いており、ハイキャリアの転職支援実績が豊富にございます。
各紹介先企業に精通した専任のカウンセラーが転職活動の各プロセスにおいて、職務経歴書の作成に関する具体的なアドバイス並びに添削、退職にまつわるノウハウも提供し、次の会社への入社に至るまでひとりのカウンセラーが一貫してサポートします。