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化学メーカーから、総合商社への転職

化学メーカーから、総合商社への転職

No.695
  • 現職

    一部上場 総合商社 プラントプロジェクト部 アフリカ担当 法人営業

  • 前職

    一部上場 大手化学メーカー 本社経営企画部門 海外プロジェクトの推進・管理

澤口 光介 氏 31歳 / 男性

学歴:大阪外国語大学 外国語学部 中東地域文化学科 卒
クウェート大学 Language center 留学
TOEIC 850点
アラビア語 ネイティブ

転職への経緯

私は大学時代より、就職するに当たり英語は勿論、大学で専攻していた語学 (アラビア語) を生かせる会社に就職したいと考えており、中東で巨大プロジェクトを推進していた大手化学メーカーに入社し、カントリーリスク評価、新規プロジェクトの事業性評価、プロジェクトファイナンス組成に関する業務に従事しておりました。仕事は巨大プロジェクトならではの社内外を含めた調整や交渉など苦労は多かったのですが、やり甲斐は非常に大きく充実した会社人生を送っていました。

ただ、このプロジェクトや中東エリアだけに会社人生を捧げることが、本当に自分にとって最良のキャリア・人生なのか? という疑問や不安を抱くようになったこと、また別の分野のビジネスやその他の国々や地域におけるビジネスに携わりたいという願望が高まり、且つ、それが自分自身の更なる成長に繋がっていくのではないかと考え、転職することを決意しました。

転職活動

まず、昨年12月に転職エージェントに複数登録し、エージェントとの面談を開始していきましたが、大手のエージェントとの面談においてはプロセスそのものが事務的な感触で、求人票に関しても本当に自分に適性があるものなのか? というものも多く含まれており、転職活動を共に進めていくパートナーとして信頼できるまでに至らず転職活動の先行きそのものに不安を覚えました。そんな状況下で最後のエージェントとして面談をして頂いたのが、(株)エリートネットワークの松井様でした。

まず、先のエージェントと一番違ったのは、カウンセリングが始まったと同時に、就業中の会社名や私の表情や言葉のトーンなどの少ない情報から、私がなぜ今転職活動をしようとしているのかという本質的な悩みや動機をずばっと突いてこられたのです。また、カウンセリングを通じてこれまで経営企画部門で培ってきたキャリアや私自身の人物像を評価して頂いただけではなく、これから始める転職活動に対して克服せねばならない私の課題や欠点を、敢えてはっきりと厳しく指摘して頂いたことで松井様であれば信頼できるエージェントであると確信し、(株)エリートネットワーク様を中心に転職活動を行うことを決めました。

カウンセリングの最後に、希望していた総合商社、IT、コンサル、シンクタンク系の求人案件を紹介して頂き、応募することにしました。その後、書類審査もいくつか通り始めており面接に進んでおりましたが、各面接の間際に必ず松井様からお電話があり、各面接での心構えやポイントや面接企業様の情報を、具体的にインプットして頂いたことからも、非常に頼もしさを覚えました。

今回転職した会社に最終的に入社を決意した理由は、語学能力を活かせることだけでなく、これまで前職で培ってきたスキルや能力をベースに様々なビジネスや国々での業務・プロジェクトに従事できることが大きな要因でした。ただ、当初は別の部署の書類審査に通過していたのですが、私として海外プロジェクトにより近い職種を希望していたために松井様に会社と掛け合って頂き、私の希望に沿った部署を紹介して頂いたことで巡り合ったのです。

これは(株)エリートネットワーク様が、日頃から各総合商社に信頼の太いパイプを構築されており、社風や社内事情等のアナログ情報までも掴んでいること、及び転職希望者のキャリアを最大限生かせる可能性の高いポジションを紹介してくれるというスタイルのエージェント様であったことだからと考えております。
面接の準備としては松井様のご助言に基づき、前職で従事していたプロジェクトの推進上必要となる投資評価 (キャッシュフローモデルの作成)、プロジェクトファイナンスの組成の業務、また合弁パートナーとの交渉、契約書作成やそれに基づくプロジェクトの進捗管理などの具体的な実績を整理すると共に、商社のホームページ、有価証券報告書、新聞・雑誌記事等を参考に過去5年間でどのような事業やプロジェクトを進めてきたか、また今後どのような発展を目標としているかを徹底的に調べ上げ、頭に入れていきました。

これらの準備のお蔭で、実際の面接においては、これまでの職歴や実務スキルが、応募先の総合商社が掲げる目標や事業拡大において、自分が具体的に果たせる役割を面接官の方々にアピールできたと思っております。また、海外勤務を含めた転勤が多い総合商社ということで、家族がそのような状況になることを理解した上で転職に賛成していることや、商社マンとしての熱意やエネルギーを持っており、且つフィットできるメンタリティーの人材であるかが重要要因であるという、直接の職歴以外に関するご助言も頂けたことによって、そのような質問に対しても適切な回答・アピールができた結果、無事に内定に至ったものだと思います。

転職活動を振り返って

私の転職活動は2か月という期間でしたが、最終的に内定を頂いたのは一重に(株)エリートネットワークの松井様をはじめ、スタッフの皆様、周囲の方々のサポートと叱咤激励の賜物です。入社難易度の高い総合商社への転職は、一人で進めていれば思い悩み、途中でくじけていた可能性が非常に大きかったと思い、活動を終えて改めてサポートして下さるエージェントの存在の大きさを再度認識しました。本稿をお借りして御礼申し上げたいと思います。ありがとうございました。

最後に僭越ではありますが、語学系に強い転職希望者の皆様にささやかな助言なのですが、私は出身大学や前職を通じて語学にはある程度の自信や実績はありましたが、語学オンリーで評価してくれる会社は基本的にないと考えて活動しておりました。 (実際もなかった。) むしろ、私以上に語学ができる方は何千・何百万人といると思っており、そんな中で如何にして自分を差別化していくかが転職に当たって重要なポイントだと考えておりました。つまり、企業は、語学を一つの手段として前職でどのような業務内容やプロジェクトを進めてきたのかという点をこそ評価するということです。したがって、語学に強みを持っている転職希望者の方は、語学を通じてどのような実績を残してきたのか、そしてどのように転職先の企業で生かしていけるのかという点を明確にアピールすると良い結果に繋がると思います。

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