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公認会計士を断念し、投資信託会社の投信計理部へ

公認会計士を断念し、投資信託会社の投信計理部へ

No.155
  • 現職

    大手証券会社系投資信託会社 投信計理部

  • 前職

    公認会計士資格受験の為の準備

野崎 良太 氏 25歳 / 男性

学歴:中央大学 商学部 会計学科卒(簿記1級)

はじめに

私は大学卒業後、公認会計士の資格を取得するため専門学校に通っていました。試験結果は不合格でした。以前から受験に関しては25歳までと決めていたので今回、就職活動をするに至りました。ですから、私の場合転職体験記というよりも就職体験記になり、私と同じような状況の方への参考となれば幸いです。

人材紹介会社に登録した経緯

私は大学在学中から、大学を卒業した後に専門学校に通うことを決めていたので、在学時も卒業後も一切の就職活動をしたことがありませんでした。そのため、いざ就職活動をしようとしても何から始めれば良いか分からない状況でした。その時に父から人材紹介会社の存在を教えてもらい、登録することにし、私のような場合の就職活動の仕方を相談することにしました。

カウンセラーの方に要望・相談したこと

私は、兎に角すぐに就職活動を開始して、一日も早く社会人になりたいという気持ちをカウンセラーの方に要望しました。その際、志望する職種については経理に限らないで就職活動をしたいということを伝えました。このことは、カウンセラーの方にも言われたことなのですけれども、せっかく就職活動をするなら、視野を広げるという意味もありました。またどうしても早く働きたかったからです。私のような場合、今まで会計の勉強をしてきたので、一般的に会計事務所や企業の経理部門に就職することが適切だと思われがちです。しかし、実際の仕事内容が自分に合うかということは実際に働いてみるまで分かりません。そういう意味で、若干ではありますけど、会計関係以外の職種を就職活動を通じて知ることができたのは非常に良かった事だと思います。

実際の就職活動

実際に、書類選考を通過して面接まで辿り着けたのは2社でした。両社共、投資信託会社の投資信託計理部門です。カウンセラーの方に投資信託会社を紹介された時は正直驚きました。私にとっては未知の領域だったからです。しかし、カウンセラーの方のお話を聞いているうちにかなり興味の湧くものでありました。これは、今まで会計の勉強してきた「金融商品の会計処理」だけではなく、「金融商品の実物」を見たい、知りたいという気持ちがあったからです。以下、就職活動を通じての失敗談(1社目)、成功談(2社目)に分けて述べます。
<1社目>
 生涯初めての就職活動での面接ということもあり、失敗だらけでした。これは事前準備が足らな過ぎたという一言に尽きます。これはカウンセラーの方にも言われ納得してしまいました。私自身、面接で聞かれるであろう質問事項については事前にカウンセラーの方から教えてもらい、その質問事項についての答えは頭の中で考えていました。しかし、いざ実際の面接の場で聞かれた時は頭が真っ白になり、上手く答えられませんでした。また、投資信託自体についての勉強が足らな過ぎた。面接が終了した時点で、余りの事前準備の足りなさを痛感しました。当然、結果は不採用でした。この点を踏まえ、2社目の面接を受けるまでに、面接官に自分の考えを的確に伝えられるよう、対面接用ノートを作りました。その中で特に注意した点は、志望理由の質問への対応です。これは、私の場合、今まで会計の勉強をしてきた訳なので、会計とは一見無関係でありそうな金融業界(その中でも投資信託)を志望しているのかという理由を明確にしました。また、金融業界のイメージを具体的に知るために、投資信託に限らず金融全体について勉強しました(投資信託・日本版401k・金融ビッグバンの現状等)。そうした中で、自分がなぜ金融業界を志望しているのかという答えも自然と見つかった気がします。
<2社目>
 2社目の面接当日は、会社の出入り口に入った瞬間に、「ここで働けたらいいなぁ」という気持ちが不思議と湧いてきました。この理由はよく分からないのですけれども、この気持ちが面接の時に後押ししてくれたかのように1社目のような失敗もなく無事に面接を終了することができました。志望理由も的確に伝えることができ面接は大成功だったと思います。しかし、私にとって予想外の展開が待ち受けていました。それは、面接終了後、3日後に就職適性試験(SPI)を受検するということでした。しかし面接終了後には「どうしてもここの会社で働きたい」という気持ちが強くなっており、SPI試験も前向きな気持ちで乗り切ったという感じです。
 就職適性試験終了後、2週間ほどたった頃に、内定の連絡を受けた際、嬉しさの余り、涙が出てきました。今年の会計士試験の受験に失敗し、就職活動へ転換した自分にとっては、色々な思いが込み上げてきたって感じです。

自分と同じ状況の方へ一言

私と同様、大学卒業後、就職をせず一途に難関の資格試験勉強をしてきて、未だ受験に成功していない人にとって25歳というのは、区切りの歳だと思います。職務経験の無いまま25歳以降も漫然と受験を続けるというのはリスクが非常に高くなります。25歳を過ぎてからも漠然と受験を続けようとしている方は、25歳という区切りを機に、勇気を持って一度就職活動をすることを考えてみては如何でしょうか。

おわりに

今回、自分が内定をもらうことができたのは、自分自身の力以上に、カウンセラーの方や(株)エリートネットワークの方々の協力があったお陰です。誠にありがとうございました。入社後、恥かしくないよう働き、数年後には必ず、会社が期待している立派な社員になれるよう努力していきます。本当にありがとうございました。

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