本日現在:1237 転職体験記
No.1234

システムエンジニア、「人事×IT」を武器に44歳の転職

前職
一部上場 大手人材会社 人事部
現職
一部上場 大手ECサービス会社 人事部
櫻井 亮 氏 / 44歳
武蔵工業大学 工学部 経営工学科 卒
初級システムアドミニストレータ

【はじめに】

私は、半沢直樹で一時注目度を浴びた言葉、いわゆる「ロスジェネ」世代にあたります。
就職氷河期に社会人となり、社会人となり21年の月日が経過しました。
振り返ってみると、自分の社会人キャリアは、自分のエンプロイアビリティを高めること、つまり、「どこでも通用する人材になること」に常に拘り続けてきたと思います。

これまで4回の転職を重ねてきましたが、周りの同年代と比較しても転職回数は若干多い方かと思います。
ですが、4回の転職それぞれには意図があり、意志があり、「自分を磨くこと」と同時に、「自分を知ること」を繰り返してきたことの結果だと思います。

終身雇用があやうい時代になって、企業の寿命より個人が働く期間のほうが長い時代に突入している中、会社にぶら下がるのではなく、自分自身を磨き価値を高め続け、最も活躍できるステージを自ら探してゆく、そういった生き方は、今となれば後悔もなく、これでよかったんだなと再認識している今日この頃です。
とはいえ、平坦な道のりでもなく、何度も何度も逆境にぶつかり、ときには「ラクな道」へと逃げ込もうと思った事も数知れません。

そんな私自身の体験を通じて、転職を検討されている皆様の「勇気」のひとつになればと思いまして、今回こちらに私の『転職体験記』を綴らせていただきます。

【学生時代の就職活動】

幼少期はサッカー、思春期はバンド活動を行っていた私は、大学生になった当時、自分がやりたい仕事というものを具体的に描けてはいませんでした。
ましてや、就職氷河期でしたので、そもそも選ぶほどの求人枠がある訳ではなく、限られた選択肢の中から、ハガキを送って応募するそんな時代でした。

どんな仕事をしたい、というイメージは無かったものの、1つだけ明確に抱いていた思いがありました。それは、金融という世界を学びたいということです。

小学生のとき、親戚の叔父がバルブ崩壊により自営していた会社、そして住む家、すべてを失い失踪しました。(自分が子供だった為、詳細は不明ですが私には失踪だという記憶)
それ以来、毎年の親戚の集まりもなくなり、幼かった私にはそのことが全く理解できずにいました。年齢を重ねるにつれ、それがバブル崩壊によるもの、土地の下落、金融の収縮によるものだと学びました。
そこで私は、絶対に同じことを繰り返したくないという思いから、金融の仕組みをしっかり学び、座学だけでなくリアルな金融の世界にて、まずは「敵を知ろう」と心に決めて、金融業界を目指すことにしました。

【1社目:金融業界で学んだこと】

金融業界では、貸付審査や債権回収、そしてコールセンターでの顧客対応、システム構築業務など様々な経験を積ませて頂きました。
金融の仕組みについても、表向き及び裏側の世界、色々なことを学ぶことができました。
ここで一番学べたことは、「現場感覚を持ってシステム構築する」ことの大切さです。
極めてアナログな要素が混在する「現場」で起きていること、デジタルで理路整然と思考することが求められる「システム」の世界とのGAPを知れたことが、今後の自分のキャリア形成にとって大きな収穫であったことは間違いありません。

【2社目:ベンチャー企業で学んだこと】

私が就職した金融会社は、組織的にも大規模な会社であった為、若き自分が見えている世界は所詮は経営の中の一部に過ぎないという思いがあり、経営というもの、会社を運営するということを学びたいという気持ちが強くなり、社員50名程度のベンチャー企業に転職しました。
ベンチャー企業では、今まで誰かがやってくれていたことを担ってくれる人はいません。
隣の仕事、斜め上の仕事、何でも自分で手を動かしていかなければ何も進まない環境でした。

営業などしたこともなかった自分が、一人で顧客先に訪問し新規開拓してゆく、門前払いをされたことも数々ありますし、会社の知名度がないだけでこれだけ苦しい思いをするのか、と華やかなベンチャー業界のイメージとは異なり、入社直後は挫折ばかりの日々を過ごした記憶があります。

ですが、自分で作ったものを自分でマーケティングして売り込んでゆく、そしてそのサービスを恒常的なものにすべく、運用面を綿密に組み立てて収支を立ててゆく、そういったスキルを身につけられた期間だったと思います。後々、この経験はプロジェクトマネージャーをする上で今でも大きなチカラとなっていると実感しています。

【3社目:リース会社で学んだこと】

ベンチャー企業にて役職も与えて頂き、経営メンバーの中で仕事をさせて頂く迄に至ったのですが、改めて自分のチカラを確かめてみたい、自分が身につけてきたことは大企業の中で通用するものなのか?の答えを知りたく、20代後半で一部上場の大手リース会社へ転職を果たしました。
1社目で身につけてきた「現場×システム」という感覚と、ベンチャー企業で身につけてきた「ビジネス感覚×システム」を頼りに、リース会社にて自分の居場所を探す日々を過ごしていました。
転機は、当時座礁に乗り上げていた「人事システム導入pj」にアサインされたことです。
私は、既成概念やこれまでの慣習といったものに拘りがなかった為、とにかく現場を知ることに注力して、「人事部」というものを徹底的に理解しようと務めました。
システム構築経験もあった為、「人事もシステムもわかる人材」として自分のレゾンデートルを構築しようと考えたのです。

人事部からすれば、人事のことを何も知らない私が色々聞いて回り、的はずれなことを言ったり、最初は本当に煙たがられた記憶があります。しかし、人事部の仕事を良く変えてゆきたいという強い信念と、学ばせてもらっているという真摯な姿勢が受け入れられ、1年程の月日をかけて、やっと存在価値を認めてもらえるようになりました。

そして、人事の世界は「人」を相手にするものだけに、極めてアナログな世界であり、それが良い部分、改善したほうが良い部分と、人事部の仕事を知れば知るほど、課題満載、だけどとてもやりがいのある部署だと思うようになりました。
4年ほど人事に関わるシステム導入を経験してきた中で、「現場×システム」という軸で築いてきた自分のキャリアは、「人事×IT」という形に変わってきました。

やがて「人事×IT」という自分の武器を、更に磨きをかけてゆきたい、どこでも通用できるものに昇華させてゆきたい、そう考え30代後半にて3回目の転職を決めました。

【4社目:大手人材会社で学んだこと】

人材会社であれば人事のことは知り尽くしているだろう、そして人事向けシステムへの投資も盛んだと思い、キープ・ヤングを標榜していることは薄々は知った上で大手人材会社を4社目のステージとして選択しました。
正直、この時点で私は最初からベテランの年齢になっていましたので、若いメンバーだらけの組織へ馴染むこと、ここが私の最初の難関でした。

とはいえ、無理やり若手に自分を合わせる、媚を売るということは違うと思っていましたので、私は自分の経験知をどうやって若手メンバーに活かしてもらうか、自分の年齢だからこそできること、そういった事を見つけながら周りのメンバーに順応してゆく、そういう手法を取りました。

仕事面では、転職理由どおり、様々な人事課題の改善に対して、システムという武器を活用しながら、課題解決を行ってゆく、そういう業務・プロジェクトを数多く経験できました。
また、この人材会社は「当事者意識」が強く求められる企業文化であり、決められた仕事をただ遂行するだけというスタイルは評価されない傾向が強く、「課題提起」から「打ち手の検討」、そしてそれを遂行するための「周りの巻き込み」、「定常オペレーションとしての装着」これらを自らコーディネートしてゆかなくては何も進まない、そういう環境でした。

そして何より、「自分はどうしたいか?」という「自分の意志」を強く持つこと、そのことが強く求められました。
改めて、年齢をいくつ重ねても自分に足りないこと、学ぶべきことは多いものだなと実感しながら日々を重ねていました。

「人事×IT」という自分の武器を活かしながら、自分の存在価値や居場所を見つけることができ、これからもっと活躍していこうと思っていたのですが、40代半ばに足を踏み入れた私は、ふとある事を考えるようになりました。

「10年後ここで働いているイメージがつくか?」
「安住の地に落ち着いている間に自分の市場価値は下がりやしないか?」

会社の安定性、仕事の内容、現在視点で見れば何一つ不満があった訳ではないのですが、金融業界から始まり、ベンチャーを経験し、その後「人事×IT」といった武器を身につけて自分の存在価値のようなものが、やっと見えてきた訳ですが、それでも最後のチャレンジをしたい、これまでの集大成をぶつけられるステージがあるのではないか、そんな思いから4回目の転職活動を心に決めました。
コロナが蔓延しはじめ、緊急事態宣言が発出されたその頃です。

【今回の転職を振り返って】

転職活動を初めて、最初はいくつかのエージェントに履歴書や職務経歴を登録して、応募企業の紹介を受けました。
これまでの経歴の中で、健康管理パッケージ(HM-neo)、人事パッケージ(リシテア、SAP、COMPANY)、Oracle、shell、Notes、Excel VBA、Access、UNIX、PowerBuilder、WebSphere MQ、IMS Transaction and Database Servers、IBM Db2、MVS、PL/I、COBOLといったスキルを身に付けていましたが、「人事×IT」を武器に、というキャッチフレーズを元に自分のキャリアを整理してきたものの純粋な「人事屋」でもなく「システム屋」でもなく、その間を繋いでゆくというニッチな役割を生業としている自分にジャストな求人は数多くはありませんでした。
また、44歳にもなると「数多く応募して書類選考が通ればラッキーくらいに思ってください」というあるエージェントの冷酷な言葉もあり「諦めようか」と思ったことがあったのも事実です。

そんな時、ある人に紹介頂き「エリートネットワーク」さんの門を叩くことになりました。
エリートネットワークさんに登録して数日後、松井様よりお電話を頂きました。
そこで会話した内容は、これまでのエージェントとは一味変わったものでした。いや全く違うものでしたという方が適切です。
自分のこれまでの表面的な経験だけでなく、「自分が大切にしている価値観」そして「譲れるもの・譲れないもの」、そういったものを幼少期にまで遡って、丁寧に丁寧に拾い集めて、その中に一本筋の通る「自分の核」というものを探し当てる、そんな会話をさせて頂きました。

そして、今回転職が決まった会社を含め、いくつかの企業をご紹介頂きました。

松井様とのカウンセリング等により「自分の核」のようなものが見えてまいりましたので、各社との面接では自身の思いをしっかり語ることができました。
また、面接の直前には必ずお電話を頂き、面接先に対する個別情報をオンタイムでインプット頂き、これがとても心強いものでした。

転職活動期間中、松井様には様々な叱咤激励をいただいた訳ですが、その中でも最も私の心に響いた言葉は、「決断とは、決めてすべてを断つことだ」というものです。
現職への思い、色々な応募企業への迷い、そういう様々なもので自身の心もブレ始めた時期があったのですが、その時松井様に「決断しなさい」という言葉を頂き、迷いが吹っ切れた事を強く覚えています。
その言葉のおかげで、第一志望の最終面接に全力で立ち向かえた事にとても感謝しています。

恐らく他のエージェントでは、「自分の核」をシャープにしたり、実際の面接に向けてメンタル面も磨いてゆく、そんな事は経験できなかったと思いますので、エリートネットワークさんにお世話になれたこと、そこを紹介してくれた知人に感謝の言葉しかありません。

このように4回目の転職活動を成功裏に終えることができた訳ですが、転職には「時の運」というものがあるなとも感じています。
今回、コロナ渦において無事に転職ができたことも、スタートが少し遅れていたらどうなっていたことか?というのが正直な感想です。
また、あと数年経っていたらスムーズな転職ができたか?という点も怪しい限りです。

自分の市場価値や、自身の目指したいキャリア、これらは自分でコントロールできる類のものではあると思いますが、転職市場や企業側のニーズ、社会情勢、それらはアンコントローラブルなものですので、その双方が一致した転職活動を行うというのは、本当に難しいものだと思います。

「どこでも通用する人材」になるために自身のエンプロイビリティを常に高めることに意識しつつ、
何よりも「落ち着いてから動いてみよう」ではなく、思い立ったら「まず具体的に動いてみる」これが転職活動にとって、一番重要な肝ではないか、というのが持論です。

もしも迷われている方がいらっしゃいましたら、自分と同じようにエリートネットワークさんの門を今すぐ叩いてみてはいかがでしょうか?
結果、転職するにしてもしないにしても、きっと新しい視点や空気に触れることができると思います。

エリートネットワーク松井様へ
この度は、誠心誠意様々な「叱咤激励」を頂きまして、本当にありがとうございました!
次の職場は、自分のビジネス人生にとっての「集大成」です。
松井様の叱咤激励のお言葉を胸に、後日談として「活躍している自身の姿」を胸を張ってご報告できるよう精進したいと思います!


おわり

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