【東証プライム上場 大手IT・通信システム会社】
本社ソリューション事業部門 リテール業界向けアカウント法人営業
【家電レンタルサービスのプラットフォームを手掛けるスタートアップ】
カスタマーサポート部 顧客対応、商品出荷担当
→事業開発・営業企画部 サブマネージャー(顧客メーカーへの提案営業、マーケティング、事業開発)
逢坂 宗則 氏 27歳 / 男性
学歴:都内公立高校 卒
都内私立大学 法学部 卒
TOEIC 770点
1-1. 就活を始めた当初の価値観や将来像
就活を始めたのは大学3年生の時でした。当時は「知名度が高い」「給与が良さそう」といった、やや安直な視点で企業を選んでいました(笑)。その結果、大学3年の夏に大手通信キャリアの1社から内定をいただき、その時点で就活を一度ストップしました。
1-2. 興味を持っていた業界・職種
特定の業界に強い関心があったわけではなく、通信キャリアの他にも金融系など幅広く選考を受けていました。
1-3. 会社説明会・OB訪問を通じた気づき
内定先の通信キャリアでは、3週間のインターンに参加し、営業同行なども経験しました。配属予定だったのは代理店を担当する管理営業で、実際に代理店に赴き、ヒアリングや販促計画を進める業務内容でした。
しかし、新卒でいきなり管理側に回ることへの違和感や、エンドユーザーと直接接するわけではないことに物足りなさを感じ、次第にモヤモヤするようになりました。
1-4. 志望企業の選定理由と選考状況
その後、通信キャリアの内定を辞退し、スタートアップに入社することを決意しました。大学4年の夏、高校野球の地区大会をTwitter(現X)で検索していた際に、リプライが多く寄せられているアカウントを見つけました。その人物がスタートアップの社長であることを知り、興味を持って会社に電話をかけたのが出会いのきっかけです。
1-5. 内定承諾の決め手と当時の期待感
同社のサービスが、私自身の「失敗した消費体験」を解消するものだったことに共感し、また社長が高校・大学の先輩だったという縁もあり、入社を決意しました。エンドユーザーと直接関われることや、事業開発のポジションにも挑戦できることが、当時感じていたモヤモヤを払拭してくれると感じたのも理由の一つです。
大手企業からの内定を辞退してスタートアップを選ぶ決断に、家族や周囲からは心配の声もありましたが、当時の私は若さと挑戦心で前向きに進みました(笑)。
2-1. 初配属時の業務内容
新卒でカスタマーサポートに配属され、個人顧客からの問い合わせ対応、商品の出荷・検品、オペレーション改善などを担当しました。
2-2. その後のキャリアパスとプロジェクト経験
その後は事業開発、営業企画とキャリアを広げ、2〜3年ごとに部署異動を経験しました。SaaS商材の新規営業やカスタマーサクセス、大手企業との提携業務、営業チーム(5名)のマネジメントなど、スタートアップならではの多様な業務を経験しました。
2-3. 成功体験とそこから得た学び
営業目標は個人・チームともに毎年達成してきました。成功の要因は、顧客の本音を引き出し、課題にフィットした提案を行うための工夫と努力だと考えています。そのアプローチをチーム内で共有し、営業の標準化にも貢献できたと自負しています。
2-4. 苦戦した出来事と対応
SaaS商材の新規営業ではアポイント獲得率が約1%と厳しく、営業未経験のメンバーも多かったため、モチベーションの維持が課題でした。メンバーと1on1の面談を行った結果、彼らは「クライアントと一緒に数字をつくる」ことにやりがいを感じるタイプだと気づき、CRMツールを活用したホワイトペーパー配布など、インバウンドによる商談創出に注力。結果としてアウトバウンド比率を下げつつ、モチベーションの向上にもつながりました。
2-5. スキル面・マインド面での成長実感
スタートアップならではの環境で、行動力・スピード感・PDCAを自走する力・幅広い業務領域を横断する柔軟性といった「ポータブルスキル」を習得できたと感じています。
3-1. 転職を意識し始めたタイミング
転職を意識し始めたのは、結婚を機に将来を見つめ直したタイミングでした。自分ひとりではなく家族の生活を考えた時、「スタートアップでの挑戦」は私の都合であり、家族を巻き込むのは難しいと感じ始めました。
3-2. 前職で感じていた課題や限界
簡潔に言うと、「安定」と「キャリアの選択肢」を求めての転職でした。
●業界の将来性:前職はニッチな物品レンタル業界で、この先もその中だけでキャリアを積み続けることに不安がありました。
●職種の専門性:スタートアップならではの幅広い経験はポジティブですが、法人営業職として専門性を深めたいという想いも強くなっていました。
●家族の安定:自分自身の挑戦よりも家族の安心を優先したいと考えるようになりました。
●不動産投資のための属性向上:スタートアップ勤務では融資審査が通らず、上場企業で年収と勤続年数を上げたいという現実的な理由もありました。
3-3. ライフステージや価値観の変化
結婚を経て、「挑戦したい」から「安定を築きたい」へと価値観が変化しました。ネガティブではなく、自然な変化だと捉えています。
3-4. 決定打となった出来事や気づき
社内で長らく「来年上場する」と言われてきたものの進展がなく、再び上場話が出たタイミングで「このまま待っていて良いのか」と不安が募りました。30歳を目前に、中小企業の営業職(かつ専門性なし)でキャリアが止まってしまう危機感もあり、決断をしました。
3-5. 家族や周囲との相談・反応
大手企業中心に転職活動を進めたいと伝えた際、妻からはむしろ応援されました。カルチャーギャップへの不安もありましたが、自分の軸を丁寧に説明することで納得してもらえました。
4-1. 譲れない条件
● 東証プライム上場企業であること
● 長く働ける安定した雇用環境であること
これは不動産投資における融資条件にも関わるため、現実的な要素でもありました。
4-2. 見直した価値観
職種の専門性に関しては、総合職としてプロジェクトマネジメントや調整業務のスキルを磨けるなら、それも価値があると考え、優先順位を下げました。
4-3. 働く意味の再定義
崇高な理想ではなく、「社会とのつながりを持つため」「ちょうどいい暇つぶし」と捉えています。ですが、それが自分なりの自然なスタンスだと感じています。
4-4. 軸を明確にする上で役立った行動
エージェントとの壁打ちや家族との対話を通じて、自分の価値観や優先順位が整理されていきました。
4-5. 転職先に求めた要素とその理由
●上場企業であること(安定・信用・キャリアのタグ付けのため)
●これまでの実務経験が活かせること(キャリアチェンジではなくキャリアアップを目指す)
5-1. どんな進め方をしたか(自己分析・情報収集・エージェント活用)
活動当初は「やはり大手がいいな」という漠然とした思いで、転職サイトに登録していました。情報収集を進める中で、「やりたいことを探す」のではなく「やりたくないことを避ける」スタンスのほうが自分には合っていると気づきました。
その上で、まずはやりたくないことを明確にし(例:急成長ベンチャーは除外)、次に 譲れない軸(例:上場企業など)を明確にしました。結果として応募の的を絞ることができ、活動の効率が格段に上がりました。
5-2. エージェントの活用・選び方
最終的には、1社の転職エージェントに絞って活動しました。「たくさん受けても意味がない」という思いがあり、書類提出も3〜4社に絞り、1社ずつ丁寧に準備しました。
エージェントを選んだ決め手は、「話を聞いてくれる姿勢」と「無理に押し付けないこと」。情報提供にとどまらず、思考整理や価値観の言語化まで一緒に向き合ってくれたことに信頼を感じました。
5-3. 選考を通じた気づきや発見
自分では「スタートアップ経験はネガティブに捉えられるかも」と思っていたのですが、面接官から「環境の変化に強そう」「いろんな業務を柔軟に経験しているのは貴重」と評価いただくことが多く、自信につながりました。
また、「安定した環境に行きたい」という率直な想いも、飾らずに伝えることで逆に誠実さが伝わったように感じています。
5-4. 内定承諾の決め手
転職先の企業を選んだ理由は、以下の3点です
●上場企業であり社会的信用が高いこと(不動産投資など今後のライフプランにもプラス)
●総合職として様々なプロジェクトに関われる柔軟性があること(幅広い実務経験が活かせる)
●選考を通じて、自分の実務経験をしっかり理解・評価してくれたこと(面接官との相性や安心感)
最終的には「ここなら長く働けそう」と自然に思えたことが、内定承諾の決め手でした。
6-1. 新天地で挑戦したいこと・大切にしたいこと
まずは目の前の業務にしっかり向き合い、職場やチームに信頼される存在になることを第一に考えています。その上で、これまでの経験を活かして、プロジェクトの推進や改善提案にも貢献していきたいです。
また、これまでスタートアップで培った「自走力」「課題解決力」「チームプレイ」のマインドを、より大きな組織の中でも発揮したいと考えています。
6-2. 転職して良かったと感じる点(内定後〜入社前の今の時点で)
何よりも、「このままでいいのか」という不安から解放されたことが大きいです。転職活動を通して自分の価値観としっかり向き合えたことで、今はすっきりとした気持ちで日々を過ごせています。
6-3. 転職活動中に大事にして良かったと思う考え方
「完璧な転職先はない」という前提に立ち、自分の “納得できる軸” を持つことの大切さを痛感しました。
また、企業に「選ばれる」だけでなく、自分も企業を「選ぶ」視点を忘れないこと。選考中のちょっとした違和感を軽視せず、「直感」を信じて良かったと思います。
6-4. 転職を考えている方へのメッセージ
転職活動は、自分の価値観や人生観と真正面から向き合う貴重な機会です。すぐに答えが出ないことも多いと思いますが、「どんな働き方が心地いいのか」を丁寧に言語化していく過程こそが、一番の財産だと感じました。
転職するかどうかにかかわらず、一度立ち止まって「何を大切にして働きたいのか」を考えてみると、新しい選択肢が見えてくるかもしれません。
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