ソフトウェアエンジニアの28歳女性。顧客の声を聞いて働きたいと、システム開発ベンダーから日本有数のSIerへ

No.1682
  • 現職

    【東証プライム上場 日本有数の電機メーカー系プライムベンダー】
    ITエンジニア(社会インフラのDX/GX事業 電力・エネルギー領域)

  • 前職

    【東証プライム上場の総合電機メーカーグループ システム開発ベンダー】
    ソフトウェアエンジニア(プロジェクトマネジメントも経験)

徳明 佳奈 氏 28歳 / 女性

学歴:都立高校 卒
国立大学 教育学部 卒
応用情報技術者
データベーススペシャリスト
TOEIC 715点
使用言語:C#、HTML、CSS、JavaScript

掲載日:2025年11月18日
目次
  1. 新卒での就職活動
  2. 入社したシステム開発企業での担当業務
  3. 転職を考え始めたきっかけ
  4. (株)エリートネットワーク様との出会い
  5. 面接を受けて気づいたこと
  6. 初めての転職活動を終えて

① 新卒での就職活動

大学進学時は、心理学を勉強したいという理由から学部を選び、教育学部に進みました。親が教師だったこともあり、当時は教師になるのかな?とぼんやり思っていました。
しかし、勉強を進めていく中で教育の難しさを知り、ショックを受けました。学校教育への問題意識はありましたが、子供がすごく好きというわけでもなかったので、教師になっても様々な問題に頭を悩ませるだけで楽しく仕事ができないのではと思い、違う道を探すことにしました。

その後、改めて自分の特性ややりたい事を見直した結果、何かを作る仕事がしてみたいなと思いました。需要があって文系にもある程度間口が開かれている、また知識をキャッチアップしていく必要があるので真面目気質な自分に合ってそう、という理由でIT業界のソフトウェアエンジニアを志望し、就職支援エージェントを利用して前職の会社に入社しました。

② 入社したシステム開発企業での担当業務

入社した会社はSaaSベンダーでした。幸いなことに穏やか且つ真面目な社風で、自分に合っていたと思います。
ITエンジニアという職種は、文系出身は不利だという感覚があったので、なるべく仕事を多くこなすこと、資格等の勉強でキャッチアップをすることは意識して取り組んでいました。業務の中で要件定義から保守まで含めた一通りの工程を経験しました。

また、社内で利用するツールのリプレースや、製品の導入支援等、知見が広がりそうな業務は積極的に手を挙げて参加をしていました。社員数が少なかったこともあり、かなり早い段階からリーダー業務の経験もさせてもらいました。転職する直前の段階でリーダーとしてまとめる人数は社員・パートナー合わせて10名以上になっており、年次を考えればかなり良い経験をさせていただいたと思います。

③ 転職を考え始めたきっかけ

一方で、メーカーであるため、顧客の1社1社とコミュニケーションを取るような機会はなく、一般的なSEにおいて重要視される「顧客折衝経験」は積めていませんでした。
また、社員には年齢層の断絶があり、中堅層にあたる30代の社員が部内におらず、ベンチマークにできるような社員がいない状況でした。その上の40代以上の社員は最初からパッケージ開発をしていたわけではなく、受託開発を経験してからパッケージにシフトするという、新卒入社の自分たちとは違うキャリアの持ち主であったため、キャリアの参考やロールモデルにならない部分がありました。
そのような状況で、「ITエンジニア」として外でも戦っていけるようなスキル・キャリアを得られているのかという点は常々不安に思いながら働いていました。

年次が上がるにつれ、社内における自分の立場や裁量はどんどん大きくなっていきました。社員の人数が少なくて裁量が大きい、というのはその分責任もある、ということであり、将来自分が自社のサービスの方針を決めていく立場になるのかもしれない、と思った時、顧客の声を生で聞いたことのない自分が、自信を持ってその判断をできるのか、と思い、転職を考え始めました。

④ (株)エリートネットワーク様との出会い

面接や交渉事は苦手だという自覚があったので、素直に転職エージェントの方に支援をお願いすることにしました。何名かのエージェントと面談をしてみた結果、以下の理由からエリートネットワーク様の転職カウンセラーの篠原さんに支援をお願いすることにしました。

① 私の話をしっかり聞いてくださったこと
② 転職活動のスケジュールのペースを無理強いはしないが、ある程度後押しもする良い塩梅で支援してくださったこと
③ ご紹介いただける企業の幅が広く、規模感も一番マッチしていたこと
④ 話し方にメリハリがあり、重要なポイントをしっかり押さえてくれそうな信頼感があったこと 

顧客と話す機会がないこと、ベンチマークになる先輩がいないこと、が転職理由だったので、製品を使うユーザーと直接話ができるポジションで、且つある程度の規模のある企業を志望していました。いただいた候補の中からSIerと事業会社のIT部門の求人案件に応募しました。
今後のキャリアに不安を抱いての転職だったので、キャリアアップを支援するような制度や風土があるか、という面も見ていたポイントでした。

⑤    面接を受けて気づいたこと

元々自分の話をするのは得意ではなく、さらに緊張しやすいタイプだったので、最初の頃の面接はかなり辛かったです。一方で、様々な企業様をご紹介いただいたお陰で面接の経験を重ねることができ、少しずつコツもわかってきました。(面接したのは7社)

① 最初の自己紹介にフックとなる用語を入れておいた方がいい
面接の最初に必ず自己紹介があり、そこで話したことの中から基本的には掘り下げられるので、経歴を全て羅列して話すというよりは、アピールしたいプロジェクトは具体例も出す等、メリハリをつけておくと、その後の面接がやりやすい展開になると感じました。

② 結局堂々としている方が勝ち
面接で、自信がなさそうにしていると不信感を持たれるのか逆に質問が増えるように感じました。上を見ればキリがないので、基本的には実務経験があればそれが他社で通用するかわからなくても「できます!」と歯切れよく言うことが大事なのだと思いました。
(結局、どこの会社に入社しても最初はキャッチアップ期間が必要。自分が心配性すぎるのもあるとは思いますが・・・。)

IPA(情報処理推進機構)の国家資格である応用情報技術者を保有していましたが、思っている以上に資格は褒めてもらえました。わかりやすくて褒めやすいというのもあるとは思いますが、その場で褒めてもらえると自分としても少し安堵できるので、面接をリラックスして進められたなと思います。

また、面接をしていく中で、自分がどのように働きたいのか?という就労観も明確になってきたことも良かったです。
最終的にSIerと事業会社のIT部門のいずれの会社からも内定をいただきました。どちらに進むか非常に悩んだのですが、なぜ自分が転職したいのか、自分のやりたいことはどういうことなのか、について考え直すことができ、次の職場への意欲も増したので、幅広く企業を受けておいてよかったなと思いました。(お断りする際は非常に罪悪感がありましたが・・・。)

もう一つやってみて気づいた点としては、スケジュール管理が結構大変だということでした。
本格的に活動を始めてからは週2〜3日、最後の週は4日連続で面接していました。さらに合間にアンケート回答や適性検査等の受検もあり、1か月以上気が休まらない日々が続きました。
各企業とのスケジュール調整や交渉はもちろん、優先度の判断等でも篠原さんにご支援をいただき、非常に助かりました。判断しないといけないこと、調べたり書いたりしないといけないことが多く、一人で乗り越えるのは無理だっただろうなと思っています・・・。

⑥    初めての転職活動を終えて

初めての転職活動だったので、最初は何かにつけて「やっぱり転職やめようかな・・・」とクヨクヨしていましたが、終わってみると前よりも自分に自信が持てていて、入社したいと思える企業様にもご縁をいただくことができ、やってよかったなと思えました。
転職が決まると、前職の会社でお世話になったことも、もやもやしていたことも整理されてすっきりとした気持ちになれました。
新しい場所で、誇りをもって仕事をしていきたいです。

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