本日現在:1219 転職体験記
No.1215

総合商社への合格要因は、ITスキルと経営感覚と英語力の自動車メーカーエンジニア

前職
一部上場 大手完成車メーカー 研究・開発→新規事業企画
現職
一部上場 財閥系 総合商社 ⾃動⾞事業本部 DX担当
福原 晴臣 氏 / 32歳
県立の進学校 卒
旧 帝国大学 工学部 卒
旧 帝国大学大学院 修士課程 修了
TOEIC 890点
Python+Keras
Android+Firebase
JavaScript+React+Firebase
ExcelVBA
C#
宅地建物取引士
中小企業診断士
知的財産管理技能士2級

①学生時代に遡って新卒での “就活” の時の志や志向

まずは、私の学生時代のバックグラウンドから記したいと思います。

大学の学部時代には計算機(=プログラミング)を用いて材料を研究していました。自分の手でプログラミングして、材料の物性について新しい知見を得ていくことができる、非常に刺激的な研究でした。大学院に進学しても、同じ研究を続けたいと思っておりました。
しかし大学院への進学試験時、私は十分な成績を取ることができず、点数不足で他の研究室に行くことを余儀なくされました。アメフトに明け暮れた学部時代でしたが、もう少し勉学にも身を入れるべきだったと今でも反省しています。
自分の点数でも行ける研究室の中で、鉄鋼の研究室を選択しました。材料系専攻の中では、歴史ある分野であり、ある意味で主流分野のイメージがあったためです。

そんな経緯で鉄鋼についての研究をしていた大学院修士課程1年の終わりに、本格的な就活を始めました。
当時、研究室の担当教官は研究を重視し、就活は推薦で入れば良い、あまり時間をかけるなという姿勢でした。しかし私は、当時の研究内容から推薦で行けるような、材料系の業界で働く自分が想像できませんでした。理系の就活で定番であるメーカーの研究所は、総じて地方勤務になるイメージがあり、抵抗があったのを覚えています。

担当教官と折り合いをつけながら、様々な業界への就活を進めました。具体的には、ITベンチャー、ITコンサル、通信インフラ、出版社、総合商社、そして1社だけの完成車メーカーが志望先でした。

バラバラの業界を志望していた私の就活の軸は、前述の通り首都圏で働きたい、あまりブラックな会社には勤めたくない、という程度のものでした。その軸で、興味のある業界や目に止まった企業の選考を受けておりました。
我ながらお粗末な就職活動だと思いますが、学生の浅はかさなのか、就活にあまり時間をかけられなかった環境のためなのか……一方でこの時からITに関連した仕事に興味があったのだと、今振り返って感じます。

これらの企業の中では出版社が第一志望でしたが、狭き門の業界であり、「かなり厳しいだろう」とは思っていました。なので、通信インフラの企業が現実的な第一志望でした。その通信インフラ企業に勤めていたサークルのOBと連絡を取り、3度のリクルーター面接を行いました。手応えもあり、その企業への志望度を強めていきましたが、結局その後のエントリーシートで選考落ちしました。

アバウトな就活を続けていた私に残った内定先は、ITベンチャーと、1社だけ受けていた完成車メーカーでした(選考の進んでいた企業もありましたが、これら2社よりは志望度の低いところでした)。結局の所、当時の私は安定感や体外的なイメージを重視し、完成車メーカーに入社することを決めました。

そもそも、自分の専門や専攻と関係のない業界ばかり受けていた私が、何故この完成車メーカーだけ受けていたのか。それは、この完成車メーカーが私の地元に研究所を構えており、しかもその研究所に配属確定の採用を行っていたためです。

まとめると、私の新卒の就職先は「家から近かった」ことを最大の理由として、決まったのです。

②入社した会社・部門での今日迄の担当業務や実務経験、体得したスキル

新卒で完成車メーカーに入社した私は、大学院までの専門通り、材料系の開発部署に配属になりました。担当していたのは主に先行研究であり、部品に用いる新しい材料や新しい組み合わせについて、Tier1のメーカーと共に作り込んでいました。
進め方としては、新しい技術についてTier1メーカーに目標値等を伝え、開発してもらった部品が要件に適合しているかテストをする、という流れでした。実際に技術を持つのはTier1メーカーであり、完成車メーカーとしての役割とは何なのか疑問に思いながらも、自分なりの答えを見つけていく日々だったと、今になって思います。

Tier1メーカーは海外研究所や海外工場を持つ企業が多く、共同研究の打ち合わせや工場での工程確認等で、時にはアメリカやインド等に出張する機会もありました。もともと海外で働きたい志向もありましたので、とても良い経験になったと思っています。
刺激のある仕事も多くありましたが、やはり日常の業務についてはルーティーンになってしまっている部分もありました。自らのスキル・専門性について、十分に伸ばせていない自覚がありながらも、仕事としてはある程度進んでしまう。そんな環境に危機感を覚えるようになりました。その環境に対して、私が取った行動は以下の3つでした。

1. 担当材料の学術的な知見を深める
2. 強い興味のあったIT関連のスキル向上に努める
3. 専門性と全く異なる資格を取得する

1については、読んで字の如くで、担当していた材料の学術書等にあたり、部品の要件としてだけではなく、できるだけ本質的、技術的な知識をつけるように努めました。数年かかりましたが、Tier1メーカーのハイレベルな技術職の方々ともある程度は対等に話ができるようになったと感じました。

2については、学部時代のプログラミング経験を活かし、ルーティーン業務のうち自動化できる部分を自動化していきました。
具体的には、テスト結果の可視化ソフト、帳票の自動作成ソフト、部品の画像解析ソフト等を一人で開発しました。「機械にできることは機械に任せて、人間は人間の考えるべきことを考えるべき」というのが心の中でのスローガンでした。こういったデジタルの導入によって業務を改善していくことは、非常に気持ちのいい仕事でした。

3については、宅地建物取引士、中小企業診断士、知的財産管理技能士2級の資格を取得しました。なぜこれらの資格を選んだかと言いますと、資格学校の「ビジネスマンが取得すべき資格ランキング」の上位にあったためです。我ながらミーハーで何も考えていない理由だと思いますが、これらの資格の勉強で得た知識は、その後それなりに役に立ちました。

以上のような活動をしていた私ですが、ある日「シリコンバレーオフィスとの連携プロジェクトに参加しないか」という打診があり、参加することとなりました。そのプロジェクト内では、現地に合計5週間程度滞在し、ソフトウェア・ハードウェアのプロトタイピングを学ぶことができました。この時に、フロントエンド、バックエンドのコーディングや、3DプリンターやArduinoでのハードウェア作成の基本のスキルを得ました。

その後は、プロトタイピング人材として社内の他のプロジェクトから声をかけていただき、アフリカでの新規事業に携わるようになりました。
新規事業のアフリカ現地での価値検証のため、4ヶ月でAndroidアプリのプロトタイプを開発しました。チーム内でアプリの内容を整合していく部分が非常に難しく、技術的なことよりも「そもそもどんなアプリが必要なのか」という部分を徹底的に議論することの重要性を学びました。
そのプロジェクトではプロトタイピングの他に、財務諸表の作成や現地での顧客インタビュー等、様々な業務を行いました。ミーハーな理由で取得した、中小企業診断士が役に立った瞬間でした。

インタビューで、私の作ったアプリを褒めてくださった顧客の方々のことは、今でも忘れません。自分で作り上げたもので人に喜んでもらうことは、本当にやり甲斐のあることだと感じました。

アフリカでのプロジェクトが進むにつれて、業務の負荷も段々と上がっていきました。特に、プロトタイプのシステムを外部ベンダーに発注しての正式版開発は難航しました。
私はユーザー側のプロジェクトマネージャーを務めていましたが、要件定義やその後の開発でトラブルが相次ぎ、何度も手戻りが発生しました。
その頃に、何か少しでも足しになればと思い、高度情報処理技術者試験のプロジェクトマネージャーの勉強を始めました。勉強してみて気がついたのは、そもそもベンダー側とユーザー側との間で意思疎通ができていないということでした。ベンダー側の実際の開発拠点であるアフリカの某国と何度もテレビ会議を行い、作りたいシステムの形を何度も繰り返し説明しました。その甲斐があって、最終的には正式版システムを立ち上げることができました。

③今回転職するに至った背景や理由・きっかけ(主因並びに誘因)

アフリカでのプロジェクトが難航する中で私が率直に感じたのは、「同じ業務をするにしても、もう少し待遇の良い会社があるのではないか?」ということでした。
決して待遇の悪い会社では無かったですし、業務量が異常に多いわけでも無かったと思いますが、こうしたきっかけから転職活動を始めてみることにしました。
辞めることを心に決めていたわけではなく、よくある、「自分の市場価値を知りたい」という程度の動機でした。

④こだわったり、譲れないと考えた軸、逆に、従来のこだわりを捨てた点

前述のような動機でしたので、年収が上がることは絶対条件でした。逆に言えばそれ以外のこだわりは何もありませんでした。少なくとも、自分としては無いと思っていました。

強いて言えば、IT関連の仕事は楽しいので、ITに関わる仕事が良いかもしれないとは感じました。
その一方で、私は自らのITスキルが上辺のものに過ぎないことを十分に自覚していました。決して本職のエンジニアやコーダーの方と同じようなスキルは無く、言っていることはわかるし、コードは読める、という程度の水準でした。

いずれにせよ、業界にこだわりが無い以上は、色々な業界を受けてみようと思いました。そういった経緯から、それぞれの業界に強みのある転職エージェントの方の話を一度聞いてみようと思いました。

まずは、IT系の求人に強みのあるエージェントの方とお会いしました。
事前に感じていた通り、ITだけを強みとしての転職で年収をあげることは難しいと痛感する結果となりました。私の価値を売り込むには「IT×何か×何か」といった、複合的な強みを活かす必要があると感じました(そもそも年収の高い職種とはそういうものだと、今になってみると思います)。

次に、外資系のコンサルティングファームの求人に強みのあるエージェントの方とお会いしました。
年収アップも可能であり、内定獲得も不可能ではないとのことでしたが、やはり労働環境が気になるところでした。次の職場を修行の場として捉え、経験を積んでキャリアアップ転職、というスタイルなら問題は少ないかと思いますが、私はそういう志向ではないと感じました。しかし、まずは受けてみようと思い、1社だけエントリーしました。

そして、高待遇の求人全般に強いエージェントの方ともお会いしました。
かなり大手の人材紹介会社で、中でも製造業担当の方とお話ししました。希望を伝えたところ、「年収を上げるとすると総合商社も考えられますが、5大商社は無理だと商社担当の課長に言われました。納得されないなら、課長と直接お話しください」と、淡々としたご返答をいただきました。

まあそんなものか、と思いながらも、多少、納得の行かない部分もあったのかもしれません。とある総合商社のキャリア採用サイトで求人を見たところ、これならばマッチするかもしれない、というものを見つけました。
一方で、直接のエントリーはやはりリスクがあるように思ったので、その求人の文面で検索をかけて、求人を保有している紹介会社を探しました。その結果たどり着いたのが、(株)エリートネットワークさんでした。

エリートネットワークの転職カウンセラーである黒澤さんと最初に面談した際には、私のこれまでの経歴や転職活動の経緯を丁寧にヒアリングいただきました。
結果、私自身も薄々感じていたように、できるだけ長く勤められる企業の方が良いのではないかとご提案いただきました。
黒澤さんは、同じ製造業からの転職経験のあるカウンセラーの方で、私の曖昧な相談にも親身に対応いただきました。

そこから、高年収が狙え、なおかつ雇用の比較的安定した企業として、希望した総合商社の他にも広告代理店や金融機関等を紹介いただき、エントリーをしていくこととなりました。

⑤転職活動を通じて、気づいた点や学んだ点、反省点等

以上のようにスタートした私の転職活動でしたが、エントリー後の選考が始まるタイミングでアフリカ出張に3週間行かなければならなくなりました。
黒澤さんにご調整いただき、結局この3週間でオンライン面接4件とWebテスト2件を受けることになりました。時差がありますので、アフリカ時間で朝5~6時の時間帯に集中するように面接を組んでいただき、寝坊の恐怖とも戦いながら、面接を受け続けました。出張ということで、一着だけ持参したスーツを、ホテルのクリーニングに何度も出しながらの面接となりました。ただ悪いことばかりではなく、通常であれば有給等を取得する必要があるはずの面接を、朝の出勤前に受けられたことはある意味では幸運であったかもしれません。

折しも2020年3月でしたので、新型コロナウイルスの影響が出始めており、企業側がオンライン面接に積極的になり始めていたことも、タイミングが良かったように思います。
最終的に内定をいただいた総合商社は、結局のところ、なんと一度も対面の面接なしに選考が終了しました。

それぞれの面接の前後には、黒澤さんからアドバイスや次回面接に向けての連絡・対策等、きめ細かくご指示をいただけました。私としても、出張中にそれぞれの企業ごとの志望理由の練り直しや、業界研究等を行うのはそれなりに難しいものでしたが、黒澤さんが目を通してくださったことで、自信を持って臨むことができました。

最初は待遇や年収のみを軸に転職活動を始めた私でしたが、志望動機の作成や業界研究等を続けるうちに、考えが変わって行きました。これまでの経歴を振り返り、自分が何を成し遂げた時に楽しかったのか? またどんな経験やスキルが私の価値になり得るのか? といったことをじっくりと考えることができました。

結論として、ITを用いて業務を変えていくような、いわゆるDX業務について、ユーザー側と開発側を結び付けるような仕事をしたいと思うようになりました。自分でソフトを開発して勝手に行っていた業務効率化や、その後の新規事業での開発での苦労等が、面接の場に於いてはそれを裏打ちするエピソードになっていきました。
私はあまり深く考えずに人生を選択してきたように思っていましたが、やはりやりたいことというのは要所で自分の選択に影響しており、自身の経歴を振り返ることで、納得できる「やりたいこと」を見つけられる場合もあるようです。

転職活動を終えてみて、自分自身のことについて言えば、今の市場でデジタル人材の需要が高かったことは幸運だったと思っています。
前述の通り、私はITについて専門性が非常に高いわけではないですが、ユーザー側に立って、開発側の言葉ややり方もある程度わかる、という人材を求めている企業が現在多いように感じます。私の場合は「IT×事業経験×開発経験×英語×...」等、それぞれのスキルはせいぜい60点程度かもしれませんが、組み合わせで強みとして認めていただけたかと思っています。

正直に申し上げて、私の転職活動は行き当たりばったりであったように思います。
しかし、エリートネットワークさんを通じて、転職活動を開始した時には思いもしなかったような企業も紹介していただき、内定もいただくことができ、最後まで転職先候補として悩み続けることができました。最終的には当初から志望していた総合商社へ入社する事となりましたが、自らが想定していた範囲を超えたご提案をしていただけるということは、エージェントの方とともに転職活動をする大きなメリットであると思います。エリートネットワークさんでは、丁寧なヒアリングに基づいて、受かる可能性がある企業を広く紹介していただけたと感謝しています。

⑥次の職場に賭ける意気込みや覚悟等

内定はいただけたものの、完成車メーカーから総合商社への転職は、転職後も様々な苦労があるものと考えています。業務内容だけではなく、文化や働き方、そしてスピード感まで、大きく異なる点が多いと思います。まずは馴染んでいけるように、0から勉強するつもりで臨みたいと思っています。

仕事のスキルという意味でも、転職活動では、ある意味で自らを虚飾している部分もあるものと思います(決して虚偽を述べるということではなく、自分を良く見せようとしてしまう、というような意味です)。ですので、業務にあたって、私に対して期待はずれな部分も大いにあるでしょう。そのような状況でもめげずに努力できるように、転職活動の後期ではとにかく覚悟を固めることを意識しました。
転職して良かったと後に言えるように、これからも自分のやりたいことを見つめながら、努力していきたいと思います。

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