国家公務員総合職の27歳女性。民間企業の競争環境下で「高いレベルで挑戦を続けられる場」にこだわり、財閥系海運会社へ転職成功

No.1679
  • 現職

    【東証プライム上場 財閥系 海運会社】
    本社 陸上総合職

  • 前職

    【国家公務員】
    霞が関勤務 総合職事務官(法律職)

阿達 小夜子 氏 27歳 / 女性

学歴:フェリス女学院高等学校 卒
早稲田大学 国際教養学部 国際教養学科 卒
(学部2年時に交換留学プログラムでワシントン大学シアトル校へ9か月間留学)

掲載日:2025年11月05日
目次
  1. 新卒時の思い -社会人への第一歩と原点の志-
  2. 霞が関での業務 -経験に導かれた成長と内省-
  3. 転職活動のはじまり -働く価値観の棚卸し-
  4. (株)エリートネットワーク様のサポート
  5. 転職先の海運会社に懸ける意気込み -新たな挑戦への覚悟-

① 新卒時の思い -社会人への第一歩と原点の志-

新卒の就職活動は、「人々の暮らしを支える社会基盤の整備と仕組みづくりを通じて、誰もが安心して生活できる豊かな社会の実現に貢献したい」という思いから、国家公務員一本に絞っていた。大学では国際教養学部に所属し、多様な文化や価値観に触れながら、法律、政治、経済、物理など興味の赴くままに幅広く授業を履修していたため、特定の分野に縛られることなく、多くの選択肢から自分の進路を模索できる自由度があった。
そのような中で私は、国全体を見る視点から公共の利益を追求し、長期的に社会課題の解決に取り組むことに大きな使命感とやりがいを感じた。

② 霞が関での業務 -経験に導かれた成長と内省-

入省以来一貫して、いわゆる「官僚らしい」国会対応や法案づくり・法改正といった、独特な慣例や形式に縛られた業務に呑まれることを好まず、活発な議論と創意工夫を重ねながら、社会に新たな価値を創出する仕事に携わりたいと思っていた。
実際にこれまで、様々な分野において多様な関係者と協働し、大規模なプロジェクトを前進させてきた実務経験は、何ものにも代え難い貴重な財産だ。立場や意見の異なる者と丁寧に対話を重ね、目的達成に向けて周囲を巻き込みながら調整を進めていく合意形成力を培うとともに、相手の背景や価値観を尊重し、寄り添う姿勢を大切にすることで信頼関係を築き、円滑な連携を実現する共感力も磨くことができた。
一方で、実務の随所に政治的判断が介在する構造的な制約や、非営利組織であるがゆえにリスクをとる意思決定が難しい組織文化の中で、「自分はどの方向を向いて誰を見て仕事をしているのか」、「社会に新たな価値を創出している実感があるだろうか」と、立ち止まって考える機会が次第に増えていった。

また、このわずか数年で、私は「強くなりすぎて」いたのかもしれない。
あるママタレが、二人目の出産を機に「急に母になって」しまい、夫婦関係に大きな危機が生じたことがある、というエピソードを語っていたのを耳にしたとき、妙に共感したのだが、まさに私も、「全然甘えられないし、弱音吐けないし、強くなっちゃって」いた。
約2年ごとに部署を異動し、その度に昇任の機会を得た一方で、絶えず自分の職位を超える役割を求められているという実感もあった。大きな役割を任されることは信頼の表れであり、自らを奮い立たせる原動力にもなっていたが、振り返れば、「期待を上回る成果を出したい」「周囲より少しでも優れていたい」と、常に自分に過度なプレッシャーをかけていたように思う。
そうした仕事に対する姿勢において、周囲との間にギャップを感じることも少なくなかった。いかに努力を重ねても飛躍的な出世や昇給が叶う世界ではない中で、次第に、「厳しい競争環境下で自分の強みや能力を発揮し、より高いレベルで挑戦を続けられる場が他にあるのではないか」と考えるようになった。

③ 転職活動のはじまり -働く価値観の棚卸し-

転職活動においては、上述のとおり「高いレベルで挑戦を続けられる」環境を重視した。
(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの久井様から紹介していただいた海運業界は、正直なところ、これまでのキャリアにおいてはあまり馴染みのない分野だったが、日本の国際貨物輸送量のうち重量ベースで99%以上を海上輸送が占めるという言葉に、強い関心が湧いた。その後調べていくうちに、グローバルな競争環境において、地政学的リスクや需給変動、国際規制の変化といった複雑な要素が絡み合う不確実性の高い状況下で、迅速かつ的確な意思決定が求められる——そんな極めてダイナミックな産業構造に惹かれていった。環境課題にも真摯に向き合い、あらゆる挑戦を厭わず、粘り強く取り組む姿勢も魅力的だった。

また、オフィス環境のデザイン性や機能性も重視した。オフィスの空間づくりは、働く人々の意識や思考の質、コミュニケーション、創造性などに直結するだけでなく、その企業が「人をどう扱い、どのような価値を大切にしているか」を映す鏡でもあるからだ。
前職は、公的機関であることを前提としても、あまりに無機質だった。密集したデスク、廃棄し切れない書類、必要最低限の備品……。個性を排したその均一な空間は、物理的な窮屈さだけでなく、心理的な閉塞感すら漂わせていた。
現職のオフィスは、洗練された中にも企業の個性が光るデザインが印象的であり、細部にまで行き届いた機能性が、空間全体に心地よさをもたらしている。このオフィス環境にも憧れて入社したと言っても過言ではない(笑)。

いずれにしても、日々の多くの時間を占める「働く」ことに、自分らしい意義を刻み、喜びを見出したいと考えていた。

④    エリートネットワーク様のサポート

転職サイトを通じて毎日のように届く、企業やエージェントからの数百件ものスカウトメッセージを流し読みする日々の中で、ふと目に留まったのが、今回お世話になった久井様からのメッセージだった。「ご希望を承りつつ」「ご意向やご要望をきちんと承った上で」——転職エージェントとしてはごく当然の姿勢なのかもしれないが、その言葉の一つ一つに、こちらの不安や躊躇に丁寧に向き合い寄り添おうとする誠実さが感じられた。メッセージの下に記された確かな実績の説得力も相まって、この方を頼ってみようかなと、気づけば心が動かされていた。

久井様には、応募先の選定から書類のブラッシュアップ、面接対策、さらには入社準備に至るまで、一貫して非常に丁寧なご支援をいただいた。そのご支援の大きさは計り知れず、いずれの選考段階においても、久井様のサポートなくしては突破できなかったように思う。
自信を失い、迷いが生じる場面もあったが、「必ず良縁にお繋ぎします」という力強い言葉と的確な助言に支えられ、大変良い形で結実させることができた。ワード6頁に及ぶ面接の想定問答集を準備したことも自信につながったかもしれないが(笑)。
転職を検討している方、エージェントを迷っている方がいれば、ぜひエリートネットワーク様をお勧めしたい。

⑤    転職先の海運会社に懸ける意気込み -新たな挑戦への覚悟-

海運業界は今、脱炭素化への対応、デジタル化の推進、グローバルサプライチェーンの再編、人材戦略の再定義など大きな変革の只中にある。
今後、多様な業務に幅広く携わる中で、短期的な変化に翻弄されることなく、事業全体や社会構造の変化を俯瞰的に捉え、状況に応じて的確かつ柔軟に舵を切れる人材を目指していきたいと考えている。まさに「高いレベルで挑戦を続けられる場」がここにあると確信しており、志の高い仲間たちと切磋琢磨しながら、船によるモノ運びを通じて日本の経済を支え、未来を切り拓く一翼を担いたい。

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