国連機関への出向経験のある国家公務員(一般職)の26歳男性。キャリアアップの限界と長時間労働を解消するため、大手信託銀行のコンサルティング部門へ

No.1675
  • 現職

    【メガバンクグループの信託銀行】
    HRソリューション部 企業の人事やコーポレート・ガバナンス(ESG等)に係るコンサルティング・リサーチ・R&D業務

  • 前職

    【霞が関の国家公務員・一般職】
    中央省庁 行政実態調査、基幹統計調査
    →国連機関出向 海外の政府職員に向けた統計研修の企画運営、連絡調整
    →他省庁出向 食品輸出調査

尾形 友夫 氏 26歳 / 男性

学歴:山口県の公立高校 卒
岡山大学 経済学部 経済学科 卒
TOEIC 750点

掲載日:2025年10月01日
目次
  1. 公務員からの転職
  2. 新卒時の就職活動
  3. 霞が関での業務
  4. 官⇒民へ転職を決意した理由
  5. 転職活動について
  6. 次の職場への意気込み

① 公務員からの転職

⼀般的に、「公務員からの転職は難しい」とよく⽿にします。また、「⾃分は公務員だから…」と転職を諦めている⽅も⼀定程度いらっしゃることかと思います。
私⾃⾝も、公務員から転職することは難しいのではないか︖という疑問を持っていましたが、その中でもある種の希望を抱き、(株)エリートネットワーク様に転職の相談をさせていただきました。

結論、公務員出身でも、適切に面接対策を行えば、⺠間企業へ転職することは決して難しくないと感じました。
中でも、霞が関勤務の同僚や先輩がコンサルやシンクタンクに転職する中、私は国家公務員⼀般職(旧2種)から⼤⼿信託銀⾏に内定をいただくことができ、相当珍しい転職をしたのではないかと思っています。
本体験記が、転職を検討している公務員の⽅にとって少しでも参考になればと思います。

② 新卒時の就職活動

新卒の就職活動は、「誰かの役に立ちたい」「規模の大きな仕事がしたい」という2点から公務員に絞り、地方上級、国家一般職(旧Ⅱ種)、国家専門職、国家総合職(旧Ⅰ種)の4種類を受験し、有難いことに全てご縁をいただくことができました。
その中でも「規模の大きな仕事ができる」「そこまでハードに働かなくてもいい」という2点から、国家一般職(旧Ⅱ種)を選択しました。

多くの省庁がある中で、ぼんやりと「誰かの役に立ちたい」と思っていた私は、分野にとらわれずに幅広い行政に携わることができるという点から前職の省庁を志望し、幸いにも内定をいただくことができました。

③ 霞が関での業務

最初の2年間は、ニュースや新聞等で取り上げられる行政課題について、所管省庁の法律等に抜けがないか、改善点はないかという法整備の観点での調査業務に従事し、若手ながら他省庁の管理職や民間企業の理事の方、有識者等と折衝する機会をいただき、行政の存在意義、法整備の重要性について学ばせていただきました。
上記業務のほかに、統計関係の業務にも従事し、国際機関や他省庁への出向も経験させていただき、省庁特有の短いスパンでの異動により、多種多様な業務及び職場で行政の仕事を俯瞰することができました。

結果、文化や業務スキームが異なる省庁・部署を4か所経験し、十分なOJTがない中で、スピード感をもって業務知識をキャッチアップし、業務の要点を効率よく掴むスキルが身につきました。

④    官⇒民へ転職を決意した理由

転職を決めた理由は、「キャリアアップが限られること」「業務へのモチベーション低下」「WLBの確立」の3点です。
1点⽬として、国家⼀般職(旧Ⅱ種)で採⽤された場合、通常は一定程度の役職で頭打ちが来てしまいます。また、キャリアアップもかなり遅く、仕事ができる⼀般職ほど多忙な部署に配属される傾向にありました。この状況から、⼀般職でキャリアアップをすることは極めて困難だと感じ、今後のキャリアを考えて退職することとしました。

2点目は、「誰かの役に立ちたい」という思いをモチベーションにすればするほど、課題現場や国民と自身が携わる業務の間に乖離や距離感を感じ、誰のための業務なのか、と⾃問⾃答することが多くなりました。
特に、自身が関わった業務が現場でどういう影響を与えているか、また、その後どういう課題が現場で発生するのかという、いわゆるアフターフォローを行う前に異動になることが多く、もどかしさを抱くとともに、モチベーションの低下を感じていました。

3点目は、時期にもよりますが、夜遅くまで働く上司を⾒て、5年後、10年後のワークライフバランスを考えるようになりました。私自身、長時間労働はそこまで苦にはならない方でしたが、WLBと仕事のやりがいを天秤にかけ、転職を決断しました。

転職を決断するに当たって強く申し上げたいのは、コンサルやシンクタンクへの転職は別にして、霞が関で勤務された経験やタフネスさ、コミュニケーション⼒などをを武器に民間企業に転職ができるのは20代後半までなのではないかと思います。もちろん、英語のスキルや特定の業界への深い知見等の武器があれば、その道に進むことはできますが、上記を踏まえ、20代中盤という比較的若い年齢で転職を決断しました。

⑤    転職活動について

通常業務をこなしながら転職活動を行うことは想像以上に大変でした。
平⽇は夜に帰宅した後に業界勉強や企業分析を行い、⼟⽇は企業分析や⾯接対策に時間を使っていました。
その中でも、転職カウンセラーの岡本様には、平日の遅い時間や、時には土日にもミーティングの場を設けていただき、大変ありがたかったです。
また、心配性の私は、面接での言葉の言い回しやニュアンスの細かい部分まで質問し、いずれの質問にも丁寧、真摯にご助言いただき、面接対策やスケジュール面でも本当に事細かにサポートしていただけました。
 
エリートネットワーク様では、霞が関からの転職者の3分の1程度をご支援されているようですし、公務員からの転職を考えられている方は一度相談してみることをお勧めします。
今回、霞が関から大手信託銀行という転職を成し遂げることができ、転職という人生の大きなターニングポイントにおいて、悔いのない転職活動ができたのも、エリートネットワーク様のご紹介と、ご担当の岡本様の事細かなサポートがあってのことだと本当に感謝しています。

⑥    次の職場への意気込み

行政での経験は積んできましたが、民間企業、それも金融機関という慣れていない環境で働くことに、一抹の不安はあります。
今までも、環境が大きく変わる中で働き、知識を一からキャッチアップする必要に迫られたときにも乗り越えてきたので、柔軟性と若さを武器に、新しい環境でも最大限活躍していきたいと思います。

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