霞が関へ出向経験のある国家公務員一般職29歳女性、財閥系総合商社へ転職成功。

No.1661
  • 現職

    【東証プライム上場 財閥系 総合商社】
    本社 インサイドセールス担当

  • 前職

    【国家公務員 一般職】
    省庁の地方支分部局(首都圏)
    →霞が関の中央省庁へ出向 会計課 法務・会計業務

丸山 奈生美 氏 29歳 / 女性

学歴:名古屋市立高等学校 卒
同志社大学 法学部 法律学科 卒
TOEIC 860点
実用英語技能検定準一級

掲載日:2025年8月18日
目次
  1. 学生時代と就職活動
  2. 省庁の地方支分部局での勤務
  3. 霞が関の本省での勤務
  4. 転職活動に至った理由
  5. 転職活動の開始
  6. 転職活動
  7. 総括

① 学生時代と就職活動

私は大学1回生の頃、友人に誘われて国際法模擬裁判(自主ゼミのようなもの)を見学して国際法に興味を持ったことから、1~2回生の時は国際法模擬裁判の活動に打ち込み、3回生になって学部のゼミへ加入する際も国際法のゼミを選択しました。
元々、高校時代から世界史が好きで、海外と関わることに興味があり、学生時代は京都の飲食店でアルバイトしていたことから、日常的に海外の方と接する機会が多く、この頃は外交官になりたいとうっすら考えていました。

しかし、海外への興味や業務内容が面白そうという理由で外交官を志望していたものの、大学3回生になり、本格的に就職先について考え始めた頃には、何年も海外で働き生活することを想像すると、そもそも外国に住んだこともなく、語学力にかなり不安があり、現実的でないように感じていました。
そのため、親から進められるがままに公務員を志望することとし、公務員試験のための予備校へ通い始めました。
正直、当時の自分に外交官以外に興味を感じる職業がなく(今思えば単にリサーチ不足なだけですが)、親からは民間企業よりも安定した公務員が良いという意見があり、「私には民間企業での就職はきっと無理だ、公務員になろう」と考えました。
この時、自分の意志で民間企業も見ておけばよかったなと思いますが、当時はあまり深く考えることなく、志望先(公務員となること)を決めてしまいました。

一方で、あまり深く考えることがなかったからこそ、公務員試験の勉強に集中し、予備校の先生の教え方がとても分かりやすかったため、大学での授業より身を入れて勉強することが出来ました。
大学4回生の春、筆記試験合格後、国家公務員一般職、市役所、県庁等様々面接を受けましたが、転勤族で地方を転々としていたため、特定の地域に根差す市役所や県庁の業務にはあまり縁を感じず、国家公務員一般職のうち、海外と関わることがある業態(省庁の地方支分部局となる職場)に就職することにしました。

② 省庁の地方支分部局での勤務

研修終了後の配属先は、パワハラ、セクハラ気質のある課長補佐級上司1名、お局気質の係長1名、互いに憎しみあっている再任用2名、唯一落ち着いている専門官級の上司1名、ポンコツな1年目の私の6人のみというなかなか人間関係がハードな係でした。部署移転の影響を受け、建物にはこの6名しかいないという状況で、当時は自分が良かれと思って行動したことが度々裏目に出てしまっていました。

具体的には、課長補佐級上司からのパワハラ(邪魔だと怒鳴られる、お前が馬鹿力で閉めたから鍵が壊れたと言われる等)やセクハラ(休暇取得の手続きの際に彼氏と会うの?と毎回聞かれる、そもそも休暇を取得する理由を言わないと休暇の取得を認めない等)がありました、また、係長からは「あなたが何を考えているか分からない、ちょっと話そう」と小部屋に連れていかれ、自分の考えを伝えたところ「それ全部言い訳に聞こえる。そもそも20歳も年齢が下の子の考えなんて分からないよ」と言われてしまいました。
私自身仕事が出来ず、上司に迷惑をかけてしまうことが多々ありましたが、この状況や仕事の進め方について信頼して相談出来る方が周りにいなかったため、流石に毎日精神的疲労を感じていました。
当時は社会人1年目ということもあり、働くということはパワハラ・セクハラはあって当然、自分が未熟だからこんな風に感じるんだ、と解釈していましたが、2年目の人事異動後パワハラはなくなり、1年目が特異な状況であったことに気づきました。

しかし、異動後パワハラはなくなりましたが、セクハラは毎年発生しました。土日に業務外の連絡が来たり、男性上司と2人での業務中に今度デートに行こう等と言われ、かなりショックを受けましたが、当時は20代前半であり、対処法も分からなかったため、仕方がないことだと思い込もうとしていました。

③ 霞が関の本省での勤務

入社3年目の勤務が終わる頃、霞が関にある本省への出向打診がありました。
特に本省への異動を希望していた訳ではありませんでしたが、「あなたは本省へ異動予定となっていますが、異動出来ない理由はありますか?」という確認であったため、特段異動出来ない理由もなく、本省への異動が決定しました。

「本省に行ったら平日は家に帰ることは出来ないよ」等、本省勤務を経験された諸先輩方からお話を聞いていたため、耐えられるかかなり不安がありましたが、行ってみたら私の所属していた係は、平日家に帰ることが出来ないということはありませんでした。
慣れないことも多く苦労しましたが、皆さんとても親切で、私のように地方支分部局から異動してきた職員の受け入れ態勢も万全で、困った時には上司や先輩が親身になって相談に乗ってくださるとてもありがたい環境でした。
本省に来てからは1度もパワハラやセクハラを受けることはなく、尊敬する方々と働くことが出来、充実した日々を過ごしていましたが、どうしても残業時間が長いことについては辛く感じていました。

④    転職活動に至った理由

転職しようと考えた理由としては、昨年本省内の同じ職場の方と結婚し、夫婦で同じ職場に所属することは出来ないという暗黙のルールから、夫より1年早くに出向していた私が先に元の地方支分部局へ帰ることとなったためです。
その時は、長時間労働からようやく解放されると安堵するとともに、以下2点の理由により元の職場に戻ることに迷いを感じていました。

1点目は、親の勧めで公務員となり、その中でも海外と関わる仕事ということで当該職種に就きましたが、体力勝負な側面がかなりあり、これから年齢を重ねるごとにそういった業務をこなすことがきつくなりそうだなという予想。
2点目は、上述の通り元の職場でのパワハラ、セクハラのトラウマがあったことから、戻ることへの不安が大きく、このまま帰って後悔しないか、もっと充実して働ける自分に合った職場があるのではないかと考えました。

元の職種の業務自体に不満がある訳ではなく、社会的意義も理解していたため、かなり迷いましたが、自分の年齢、今後子供が生まれた場合等を考えると、今が転職にちょうど良い時期なのではないかと思いました。
転職するにしてもしないにしても、とにかく転職活動自体は一度やってみようと夫にも今までの経験と自分の思いを正直に伝えたところ、親身になって話を聞いてくれた上で、転職活動の開始について背中を押してくれました。

⑤    転職活動の開始

転職を経験した友人から、「自分で転職先を見つけることは難しいから、まずは転職エージェント(WEBサイト)に登録すると良い」とアドバイスをもらっていたため、お勧めしてもらった転職エージェント3社に登録してみました。
面談の結果、2社からは公務員から民間企業への転職はそもそもハードルが高く、年収が大幅に下がる可能性もあるため、難しいと思われる旨の連絡があり、1社からは紹介可能な求人案件は無い旨の連絡があり、公務員から民間企業への転職のハードルの高さを実感しました。
この時点で、一旦元の職場に戻って、そこで辛いと感じることがあったらその時点で転職活動しようかな、とも考えましたが、友人から沢山転職エージェントはあるから、3社に限らずもっと登録してみた方が良いとアドバイスをもらい、様々な転職エージェントのWEBサイトに登録しました。

様々なWEBサイトのうち、スカウトサイトにも登録を行っていたところ、(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの黒澤様からご連絡をいただきました。
他の転職エージェントは、条件に合う企業がWEBサイト上で自動的におすすめされる形式で、その中から自分に合いそうな企業を見つけ出す必要があり、民間企業での勤務経験がない私にとってはどの企業が自分に合うのかよく分からず困っていたところ、黒澤様は私に合いそうな企業をピックアップしてくださり、大変ありがたかったです。
また、穏やかで丁寧な口調からも信頼出来る方だなという印象をもち、黒澤様に転職活動を全面的にお願いするに至りました。
私自身、様々なことを同時にこなせるタイプではないため、この時点で他の転職エージェントの登録を解除し、黒澤様からご紹介の企業に絞ってエントリーすることに決めました。

⑥    転職活動

上述のような経緯で転職活動を開始したため、特定の希望する業種があるというよりは、残業時間が長過ぎず、かつ、元の職場に戻るより好条件な職場、可能であれば年収増となる会社への転職を希望していました。

実際の転職活動は、書類提出時点で不合格となった会社、筆記試験を受験し不合格となった会社、面接を受け不合格となった会社があり、なかなか一筋縄ではいきませんでした。
特に筆記試験で不合格となった時は、明らかに自分の勉強不足が原因であると理解しつつも、転職活動に伴う勉強と仕事を両立することが難しく、辛く感じる時もありました。

そんな中、黒澤様が親身になって職務経歴書、志望動機の添削をしてくださり、また、筆記試験にて不合格判定が出た際は優しいお言葉をかけてくださりました。面接後はフィードバック・フォローをしてくださり、大変心強かったです。
転職活動は初めての経験であり、自分の言動に問題がないか不安が大きかったため、面接後毎回相談に乗ってくださったこと、些細な質問に対しても丁寧にご回答くださったことは特にありがたかったです。

今回、黒澤様の万全のフォローのお陰で3か月ほどで希望する総合商社から内定をいただきました。自分一人ではとてもご縁をいただくことは出来ない企業であり、本当に感謝しています。

内定後も、健康診断の結果就労可となった場合に採用となるのですが、健康診断でD判定(要精密検査)が出てしまいかなり不安に感じていたところ、黒澤様の今までのご経験から様々アドバイスをいただいて不安を解消することが出来、感謝が尽きません(結果、D判定でも就労可となり正式採用いただくこととなりました)。

⑦ 総括

今後は、未経験である民間企業で、しかも世界中に事業展開する総合商社での勤務が始まるため、不安もありますが、せっかく優良企業からご縁をいただくことが出来ましたので、自分が出来ることに精一杯取り組んでいきたいと思います。
この度は良いご縁をむすんでいただき、誠にありがとうございました。 

転職体験記に記載されている氏名は、ご本人のご要望により仮名を使用している場合があります。
転職支援サービスに登録する

この記事をご覧になったあなたに

転職情報

関連する転職体験記

転職体験記を探す

転職体験記を絞り込み検索 全ての記事一覧は
こちら

エリートネットワークは1997年の創業以来、正社員の人材紹介一筋の転職エージェントです。

クライアント企業との太いパイプと採用実績・高い定着率で財閥系企業や上場企業を中心に各業界の大手企業各社から評価を頂いており、ハイキャリアの転職支援実績が豊富にございます。
各紹介先企業に精通した専任のカウンセラーが転職活動の各プロセスにおいて、職務経歴書の作成に関する具体的なアドバイス並びに添削、退職にまつわるノウハウも提供し、次の会社への入社に至るまでひとりのカウンセラーが一貫してサポートします。

  • 法人営業 兼 転職カウンセラー
    によって伝言ゲームにならない専任対応
    当社では、各企業に訪問して求人ニーズをヒアリングする法人営業担当と、転職希望者から転職のご相談を承るカウンセラーを分業しておりません。
    その為、1件1件求人情報の詳細なニュアンスに至るまで直接お伝えすることが可能です。
  • ”求人開拓”による
    豊富な独自の求人情報
    東証プライム上場企業を中心に、財閥系企業・大手優良企業からスタートアップまで、紹介先企業の業種・業界を幅広く揃えており、多様な選択肢の提供が可能です。
    他の転職サイト、人材紹介会社のサイト等では一般にオープンになっていないコンフィデンシャルな求人案件も多数お預かりしています。
  • 社風・企業風土とのマッチングに重点を置いた企業選び
    内定獲得はゴールではありません。私たちは転職希望者の方が、次の勤務先で末永くハイパフォーマーであり続けられることを願っています。希望の企業、職種への転職が叶っても、その企業の組織体質や社風が肌に合わないということがないよう「相性合わせ」に努めています。

転職支援サービスのご案内はこちら