【東証プライム上場 有名老舗シンクタンク】
コンサルティング事業本部 ICTコンサルタント
【東証プライム上場 テレビキー局】
報道局 夕方のニュース番組のディレクター
高田 浩平 氏 25歳 / 男性
学歴:私立高校 卒
早稲田大学 政治経済学部 政治学科 卒
宅地建物取引士
危険物取扱者乙4類
ビジネス実務法務検定2級
大学に入る際は官僚を目指していました。高校生の時に国会の答弁を見ていて、政治に関わる仕事がしたい、若者が政治に関心を持てる世の中にしたいと考えていました。
しかし社会人になり官僚の実際の業務を大学OBから聞き、やりたいこととのギャップを感じるようになり、社会課題に関わりながら世の中に声を届けられる仕事をしたいと考え、マスコミ業界に興味を持つようになりました。
大学2年生から新聞社やテレビ局のインターンに行き、大手マスコミ各社の選考を受けようと決めました。
テレビ局の就活は他の業界より早く、企業研究をしっかりできないまま就活を進めていきましたが、テレビ局の面接がたまたま自分の考えていることと合致し、スルスルと選考を進んでいきました。
マスコミの就活は一般的には倍率が非常に高い印象がありますが、実際は記念受験的な人も多く、選考を受ける時に考えていたことは2つだけです。
「とにかく悪い印象を持たれないようにする」ということ、「いかに面接官に面白いと思ってもらえるか」、この2つです。
とは言うものの、運良く内定をいただけたというのが正直なところです。大学に入ってから新聞は読んでいましたが、ほとんどテレビは見たことがなく、どのような業務に携われるか、どのような社会課題に関われるかについてしっかりとした企業研究は全くできていませんでした。
内定をいただいたキー局に入社して、報道番組に配属されました。
基本的には毎日ニュースの取材に向かい、自分でカメラを回したり、カメラマンやアナウンサーと仕事をする日々でした。
実際業務を行う中で、最も鍛えられたと思う能力は、取材をお願いする際の交渉力です。
取材を受けたくないと考えている方にも、「なぜあなたのインタビューが必要なのか」をしっかり伝えることで取材を受けていただくことも数多くありました。
また、番組として撮りたいものと、先方が伝えたいことが合致するような交渉をするよう心掛けるようにしていました。実際にこちらが撮りたいものと相手が伝えたいことがガチっとハマると面白いものができて、楽しかったです。
ただテレビ局は特殊な環境で、とにかく面白いものを作れるやつが一番偉いと言う価値観が根底にあるように感じ、テレビ業界で生きていく中での限界も少しずつ見え始めてきました。
満遍なく業務ができるような自分にとっては、特殊なスキルがあったり、突飛なヒラメキや考え方ができたりする人間には敵わないのではないかと実感しました。
それでも生き残るためには、高い平均点を取れる人間が現実的に目指せる将来像だと思い、とにかく磨ける技術は磨く、勉強で賄える部分は勉強で補うということをしていました。
テレビ局での業務にやりがいは感じていましたが、異動がなく同じ部署に数年いる中でマンネリ化してくる部分があり、身に着いているスキルが目に見えず、斜陽産業と言われている業界でこのまま働いていてキャリア的に大丈夫なのだろうか?という不安が芽生えてきました。
満遍なく平均点を取れるよう心掛けていた結果、平均点を求められるような仕事を主に任せられることとなり、それも結果的にマンネリ化につながっていたかなと思います。
またテレビでVTRを流したところで、それが実際に伝わっているのか、それによって社会の何が変わっているのかという点の可視化は難しく、実際に解決の段階まで関われるような仕事がしたいと考えるようになりました。
入社する前から、テレビ業界は潰しが効かないということは理解しているつもりでしたが、実際働いてみて他業界で通用するものが身に着いている自信はありませんでした。
しかし、とりあえず転職サイトに登録をしてみました。
転職する軸としては以下の2点です。
・社会課題に関わりながら、幅広い業界で通用するスキルが身に着けられること
・年収が下がり過ぎないこと
キー局は若手から高い給与がいただける環境で、20代前半から1000万円近くの年収をいただくことができていました。そのため年収に関しては、下がることは仕方ないものの下がり過ぎると困るなと考えていました。
実際に転職サイトに登録をしてみると、様々なエージェント様から求人案件や面談の提案をいただき、面談をしてみると同程度の年収をもらえる業種としてコンサルを勧められました。「課題の解決に関われるし、年収も同じくらい貰えるしいいじゃん」と思い、コンサルを中心に受けようと決めました。ただ、(株)エリートネットワーク様とは違うエージェント様で勧められた求人は、年収は同じくらい貰えそうでしたが、どこか自分がやりたいこととのミスマッチを感じていました。
そんな中でエリートネットワーク様の転職カウンセラーの松本様と面談をし、求人案件を送っていただいたところ、社会課題の解決に携わりながら、今の知識や実務経験を活かせる求人提案をいただき、まずはこの紹介会社からコンサルを受けてみようと決めました。
コンサルへの転職でこだわったことは、
・狭い課題の解決に関わるだけではなく、広い視野で社会課題の解決に関わっていられること
・テレビ局で働いておりメディアへの愛着もあったので、そこに何らかの形で関わっていられること、またはいつか関わっていけるような職業であること
です。
こだわりを捨てたことは基本ありませんが、やはりある程度の年収へのこだわりは捨てていたのかなと思います。
転職活動を始める中で悩んだことは、今までやってきたことが、面接を受ける企業でどのように活かせるのかということです。転職活動を始める時にはゼロからのスタートだと考えていたのですが、企業からすればゼロからスタートするならば新卒の方が価値があるし、コスパがいいのです。
面接で話す中身を考えていく中で、今までの業務で培ってきたことが、意外にもコンサルの業務でも活かせるのではないかと思いました。
番組の上司が求めてきたことにどのような取材先を提案するか、リポートや中継での視聴者に対しての伝える内容の組み立て方など、自分がやってきたことを言語化していくと、意外とコアの部分ではコンサルの業務と合致する部分があるのではないかという気づきがありました。
松本様との職務経歴書の添削でも、自分がやってきたことをどのようにコンサル業界で活かせるかという観点で書類を完成させました。自分ひとりで行う自己分析だけでは見えてこなかった部分が、職務経歴書の添削や面談を通して客観的に見えてくるようになり、頭の中をしっかり整理して面接に臨むことができました。
様々な企業に応募し、書類選考で落とされる事も多々ありましたが、面接に進み実際に入社することを決めた企業の面接官の言葉で、ハッとさせられることがありました。
「転職の面接は対等な関係で意見を擦り合わせていくものだと考えてください」という言葉です。
そもそも面接は相手を落とそうと思っているのではなく、お互いのことを理解しながら、お互いにマッチするか確認しましょうという場であり、自己のアピールを第一に考えるものではないんだな と反省しました。
今までの経験が活かせるといっても、やはり未経験の業界への転職ですので、スキル面でのキャッチアップには相当力を入れて自ら行動していかなければ置いていかれると、覚悟して臨もうと思っています。
現在の働き方に違和感がある方や、今のままでいいのかと不安を抱えておられる方は、転職を実際にする・しないに関わらず、一度エリートネットワーク様に相談してみるのも一つの手段だと思います。
相談をすることでエージェントが自分の不安や現在のスキル、今後の展望などを言語化してくれます。それによって現在の職業のままで大丈夫と思われる方もいらっしゃると思いますし、転職に踏み出すことでその不安が解消される方もいらっしゃると思います。
転職は自分と企業の擦り合わせだと考え、あまり身構えず、気軽に踏み出してみてください。