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大卒との処遇格差にNO! 高専卒25歳女性、高専出身者歓迎企業へ

大卒との処遇格差にNO! 高専卒25歳女性、高専出身者歓迎企業へ

No.1381
  • 現職

    東証プライム上場 独立系 電炉メーカー 生産技術

  • 前職

    東証プライム上場 大手電力会社<グループの発電会社 出向> 設備管理

飯塚 有沙 氏 25歳 / 女性

学歴:佐世保工業高等専門学校 電気電子工学科 卒
第1級陸上特殊無線技士
2級ボイラー技士
危険物取扱者乙種第4類
特定化学物質・四アルキル鉛等作業主任者技能講習修了証
酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者技能講習修了証
環境マネジメントシステム内部監査員養成研修修了証

① 高専に入学しようと思った理由、高専で学んだこと、就活での志向

小学生の頃、夏場に約13時間停電する大事故を体験しました。
当時は今ほど暑くはなかったものの、電気が無い生活はこんなに不便なのかと小学生ながら電気の重要性を実感し、将来は人々のライフラインを支える仕事に携わりたいと思ったことから、高専の電気電子工学科へ入学しました。

高専では1年生から専門科目の講義があり、強電、弱電、通信工学、プログラミング等電気系に関して幅広く学びました。その中でも特に強電(電力工学、電気機械工学等)について興味を持ちました。
就活では、電力の安定供給によって人々の生活を支えたいという幼い頃からの想いのまま、電力会社を志望しました。

② 入社した会社での今日迄の担当業務や実務経験、高専で学んだ知識が活かされた場面

入社後は火力職として石炭火力発電所へ配属されました。
最初は交替勤務にて、発電所の運転監視業務に約3年間従事しました。

その後、交替勤務から日勤帯での勤務へ移り、発電所の環境管理、環境設備の更新計画、設備故障時の運用検討業務等に従事しました。
プラント運転業務や日勤の業務では、ロジックやシーケンス図を読む機会が多かったのですが、高専で論理回路を学んでいたお陰で理解し易かったです。
また、火力発電所で作っているものは電気ですが、『ボイラーで燃料を燃やすことで水を温めて、発生した蒸気でタービン発電機を回す』という一連の流れについては、熱サイクル等の流体力学に加えて制御工学等、機械系の知識が役に立った場面が多くありました。

このように、高専時代に学んだことが基礎知識として活かされていると感じましたが、入社後にOJTを通して新しい知識を習得していくこともかなり多かったように思います。また、高専時代の部活動で培った礼儀やコミュニケーション能力は、会社で良好な人間関係を築く上で非常に役に立ったと感じます。

③ 今回転職するに至った理由

今回転職を考えた理由は2つあります。
1つ目は高専卒に対する処遇の実態です。
大手の電力会社に入った以上、学歴主義の年功序列な社風は仕方ないと諦め切れればよかったのですが、同期入社の大卒と同じ内容の業務をして、たとえ自分の方が成果を上げたとしても、それが評価に反映されることは無く、大卒以上が先に異動し自分は発電所に残されることに憤りを感じました。どんなに仕事を頑張っても、評価の面では高専卒が大卒より評価されることは無いのだと理解した時に、仕事を頑張るモチベーションが保てなくなりました。
また、業務内容は大卒と同じなのに給与面では高卒寄りであることも、残念に思いました。

2つ目は脱炭素化に向けた世界情勢です。
近年、脱炭素化や循環型社会の形成に向けた世界的な取り組みが加速している中、CO2を多く排出する火力発電所で勤務していることに対する不安と違和感を覚えるようになりました。
社会人としての人生があと40年残されている中で、世界的な動きと逆行している火力発電所にてプロフェッショナルになるのではなく、これからも発展を続けていく業界、業種に携わりたいと思い、転職を決意しました。

④ こだわったり、譲れないと考えた軸、逆に従来のこだわりを捨てた点

学生の頃は、“人々の生活を支える” のは電気・ガス・水道といったインフラ企業だとイメージしていましたが、仕事をする中で、あらゆる企業が廻りまわって人々の生活を支えているのだと感じるようになったため、業界は絞らずに転職活動を行いました。

業務内容としては、自身が電気系学科出身で制御や電装設備についての知見があることから、生産設備の電気系職種を希望しました。
また、前職での高専卒と大卒との処遇差に対する不満が転職活動を始めたきっかけだったため、“高専卒が活躍できる企業か” という点を重視しました。

⑤ 転職活動を通じて気づいた点

前職の入社試験以降、他者に対して自分自身について説明する機会が無かったため、今まで何をやってきたのか、自分の長所は何か等、面接で聞かれる内容について簡潔かつ魅力を感じて頂けるように説明することの難しさを実感しました。
また、自分が思っていたよりも、高専卒を高く評価している企業は多くあることに驚きました。

⑥ 次の職場に賭ける意気込み

新しい職場に行くことに対する不安もありますが、環境が変わることへの不安は誰もが感じることなので、入社後徐々に解消されるのではないかなと思っています。
これまで経験した業務とは違う業務を担当することとなりますが、新しい知識を得ることに貪欲に励み、早く戦力となれるよう精進したいと思います。

最後に、電力会社での業務は内容が特殊で、私の経歴で転職先が見つかるのかと不安に思っていましたが、(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの松浦様より自分のスキルとマッチした求人を多くご紹介頂けましたので、最終的に数社より内定を頂くことができました。転職活動自体が初めての経験で、不安を感じていましたが、親身になって話を聞いてくださり、肩の力を抜いて面接に挑むことができました。
前職での経験から自分の学歴やスキルについて自信を失っていましたが、今後は高専卒であることに後ろめたさを感じることなく、逆に誇りを持って、転職という道を選んだ自分を信じて仕事を頑張っていきたいと思います。
本当に有難うございました。

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