本日現在1549
/ バックナンバーも全て読めます

次を決めずにメーカーを飛び出した女性法務部員

次を決めずにメーカーを飛び出した女性法務部員

No.903
  • 現職

    一部上場 大手電機メーカー 法務部   法務担当

  • 前職

    一部上場 電子部品メーカー 法務部   法務担当

長田 美津子 氏 25歳 / 女性

学歴:立命館大学 法学部 法学科 卒
TOEIC 840点

1. 転職を決意するまで

私は、大学卒業後、関西にある一部上場の電子部品メーカに入社しました。大学時代は、法学部に籍を置いており、そこで勉強した知識を活かしたいと希望したところ、法務部に配属されました。
配属後は、新入社員として社会人のイロハを学び、新入社員業務 (コピー取り、会議準備や経費処理) をこなしながら、契約書のレビューなど少しずつ専門的な業務を任せてもらっていきました。

2. 転職を決意した理由

法務部員として経験を積んでいくなかで、入社から2年が経っていました。和文の契約書の検討を任せてもらう機会も格段に増える一方で、部門内の運営業務 (経費処理やその他の庶務) が減ることはありませんでした。

英文契約の審査や紛争案件の対応業務など、より幅広い専門的な経験を積みたいという気持ちがだんだんと自分の中で大きくなっていくのを感じていましたが、部内の人員構成の関係から希望は聞き入れられず、それどころか部門長の秘書業務をも打診されました。「もうこれ以上ここには居られないな」 と達観した気分になり、次の転職先が決まらないまま、退職届を提出し、会社を飛び出しました。

3. 転職活動へ

実家に戻ったので、無職でも直ちに生活に困るということはありませんでした。1ヶ月間は、何もしないでだらだらして過ごしていました。十分な休息をとった後で、漠然とした不安と焦りを感じ、いくつかの転職エージェントに登録しました。そのうちの1つが(株)エリートネットワーク様でした。もともと2年しか実務経験がないこと、法務部門の求人における競争率が高いことがネックになるだろうと予想していたので、転職エージェントから厳しいことを言われるのではと、戦々恐々としていました。

4. (株)エリートネットワーク杉本様との出会い

(株)エリートネットワーク様に登録後、私は関西在住であったこともあり、エージェントの杉本様と電話でのカウンセリングがセッティングされました。カウンセリングでは、私の前職での経験や、今までの生い立ちなどをじっくり聞いて頂きました。
今後どういう方向で転職活動をしていきたいのかという杉本様の問いかけに対して、できれば法務部門でやっていきたいということ、前職もメーカだったので、業種は、製造業に絞りたいということ、待遇は前職と同程度の条件を希望していることを包み隠さずお伝えしました。ただ、自分に実務経験が不足していること、それ故に転職市場で価値の高い人材ではないという自覚があったので、厳しかったら他の職種に広げることも考える旨も最後に付け加えました。

ところが、杉本様から返ってきたのは、予想外の反応でした。「なぜですか、法務部門でちゃんとありますから、大丈夫ですよ! すごく優秀な方なんだから、必ず決まりますし、決めますから」 と、とても力強い一言を頂き、その場で何社も求人案件をご紹介頂きました。しかも、ご紹介頂いた会社は、全て優良企業で魅力的なところばかりで、二重に驚いたのを覚えています。

5. 選考開始からと面接の極意

電話カウンセリングから数日後、杉本様から書類選考の通過と翌週の1次面接セッティングのご連絡を頂きました。
そんなに早く面接に進むとは思っていなかったので、準備ができておらず、逆に焦りました。
しかし、杉本様から準備のやり方についても懇切丁寧にアドバイスを頂きました。杉本様が仰るには、一番大事なことは、企業研究であり、その会社について一旦50個の質問 (企業の歴史、注力する事業分野、マーケット、強みや弱みなど) を作ることができるくらいになるまで、あらゆる角度からその企業を知ることが一番の近道であると教えて頂きました。

男女のお付き合いと同じで、企業が採用候補者に最も求めることは、「自分にどれだけ興味を持ってくれているか、自分のことをどれだけ知っているか」 という相手への熱意だという杉本様の言葉には、非常に驚かされました。正直そんなことで、内定を出すか否かが決まるのかと半信半疑でしたが、50個の企業への質問づくりに明け暮れる毎日が始まりました。
実際にやってみるとなかなか大変で、企業のホームページを見たり、有価証券報告書や決算報告書を熟読しながら、質問を捻り出していきました。
50個作り終える頃には、企業への理解も深まり、また実際の面接で、「当社への質問はありますか?」 と聞かれた際に、“とっておきの質問” をぶつけることで、自然体で自分の熱意をアピールすることができました。

6. 内定

結果として、杉本様とのカウンセリングから約10日後には、第1志望の上場企業から法務担当で内定を頂くことができました。
前職と同じく業種は、メーカで、待遇条件も上がっての採用となったので、自分が望んだキャリアアップが最大限に実現される形となりました。
内定先の企業によれば、私が内定先のことを詳しく調べていたことが採用の決め手になったようでした。
杉本様のアドバイスがあったからこその内定獲得だったと心から感謝しています。本当にありがとうございました。

7. 今後について

内定を貰って今、働かせて頂いている会社は、事業規模も事業範囲も非常に大きい (年商4兆円超) グローバルな会社です。
また、私のような若手の担当者でも、責任の大きい仕事を任され、最前線に投入されています。
知識を習得することはもちろん大切ですが、現場で実務経験をたくさん積んで、一つ一つの仕事から多くのことを学んで、考えて復習して、自分のものとして血肉化できるよう努めていく所存です。

8. (株)エリートネットワーク様について

エージェントの質が非常に高く、プロフェッショナルの仕事というものを見せて頂きました。扱っている求人案件が他社とは比較にならないほど豊富で、求職者の希望に誠意を持ってコミットされます。
法務の転職に強いとの定評があるので、法務部員で転職をお考えの方には、お奨めの転職エージェント様です。

この度、(株)エリートネットワーク様 及び 杉本様には、大変お世話になりました。他の紹介会社であれば、今回のステップアップは実現しなかったと思います。心より御礼申し上げます。

この転職者を担当したカウンセラーに
転職相談したい

この記事をご覧になったあなたに

関連する転職体験記

転職体験記を絞り込み検索 全ての記事一覧は
こちら