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1級土木施工管理技士 (シングルファーザー) の転職

1級土木施工管理技士 (シングルファーザー) の転職

No.809
  • 現職

    株式上場 エンターテイメント大手  インハウス土木エンジニア

  • 前職

    一部上場 道路舗装工事主体の総合建設業  土木工事の施工管理

下馬 久孝 氏 43歳 / 男性

学歴:日本大学 理工学部 交通土木工学科 卒
1級土木施工管理技士
1級舗装施工管理技術者
監理技術者
大型特殊自動車運転免許

私が転職するに至った経緯は、6年前に離婚して “シングルファザー” となったからです。前職では、海外を含めた全国転勤が必須条件でした。就いていた職種は、建設業の施工管理です。施工管理は現場業務が基本であるため、ワークライフバランスの確保が非常に難しく、土日祝日の休日出勤はもちろんのこと、平日も早朝から夜遅くまで勤務する日々が続いていました。そのため、休日は専ら自分の体を休めるだけといった状態でした。


私が離婚してからの2年間は、前職の上司も配慮して下さり、ワークライフバランスが比較的確保され易い内勤に職場を異動し勤務していましたが、ある時会社が忙しくなったという理由だけで、なし崩し的に施工管理業務に戻されてしまいました。前職では、年に1回、自己申告と言って希望職種等の申告と上司によるヒアリングがあったのですが、家庭の事情から毎年のように内勤を希望しても、ことごとく無視され続け、説明を求めても 「現場が一番大事だから」 と、到底納得ができない意味不明なことを言われました。


同じ職種に在籍する人たちの中には、家庭や個人の事情により、職種が変更され内勤となっている人たちが数多くいたので、なぜ私の希望は叶えてもらえないのか、悩み考えました。そして、私は1年間悩み考えた末、希望が叶わないのであれば、21年間勤めたけれども退職する覚悟があるとその時の上司に伝えました。

退職を決心してからの最初の行動は、転職サイトへの登録でした。日々の業務が多忙を極めており、とりあえず登録するだけで精一杯でしたが、登録レジュメはしっかりと書き込み、スカウトを待っていました。その時私は、年齢が40歳に到達しているため、転職は難しいものと思っていましたが、意外にもスカウトメールは頻繁に届きました。

しかし、届いたスカウトメールは、そのほとんどが前職と同じ職種であり、私は前職と同じ業界へ転職したとしても、ワークライフバランスの確保は難しいと感じていたため、折角スカウトメールを頂いても、返信していませんでした。このように私の転職活動は、スマートフォンで昼休みなどの僅かな時間を利用し、スカウトメールをチェックすることに加え、自分で希望の職種を検索するといったものでした。

ただ、希望職種検索では、条件面での折り合いをつけることが難しく、自ら検索した案件へは1回も応募しませんでした。スカウトメールには、3年間で2回、前職と同じ業界に応募してみましたが、やはり条件面での折り合いがつかず、40歳を超えての転職が如何に難しいかを思い知りました。

転職サイトに登録してから3年がたった頃、今まで見たことがない転職エージェントからのスカウトメールが届きました。そのオファー内容は、私が希望していた内容に近く、即興味がありますと返信しました。このスカウトメールこそが、私の人生を大きく動かすこととなった、(株)エリートネットワークの小中出さんからのものだったのです。そのスカウトメールにはオファー内容の他、(株)エリートネットワークさんの企業概要が記載されていました。

そこには、人材を求める各企業から信頼を得るためにどうしてきたのか、また転職希望者のためにどうしているのかが記載されていました。スカウトメールのオファー内容はコンフィデンシャル求人となっており、求人企業名は非公開でした。そのため不安になり、一瞬返信するかどうか迷いが生じたのですが、先の企業概要の一文に 『信頼できる人を、信頼できる企業に』 とありましたので、この様なチャンスはこれから先二度とないだろうとも考え、返信しました。


初回カウンセリングは1週間後になり、面談前に履歴書と職務経歴書を小中出さんへ送付しました。面談は1時間程度行いました。私は希望する職種、年収、勤務地などを伝えました。小中出さんは、事前に送付していた履歴書と職務経歴書の修正点を具体的にアドバイスして下さり、この面談の中で当初オファーを受けた求人企業へ応募することにしたのですが、小中出さんから、「絶対に譲れない条件、多少譲歩してもいいと思う条件を整理して下さい」 と言われ、はっとしました。

私は、漠然と転職すると決めていたものの、いくつかの理由により、私なりに決めた条件を一つも譲らず、全てが希望通りになる求人案件を探していたからこそ、3年もの間、転職先が決定しないのだと、その時初めて気が付いたのです。私は、転職するに至った動機を整理し、どうしても譲れない条件は、[1] 転勤がないこと と [2] ワークライフバランスの確保 であること、それが叶うのであれば現年収の維持は多少譲歩してもいいことと、条件を明確にすることが出来ました。

そうして、転職カウンセラーの小中出さんと作戦を練りに練って応募した結果、見事企業の1次面接へ進めることができたのです。小中出さんのサポートなしでは、企業との面接へ進めていたとは思えません。求人企業へのエントリーや書類送付、面接の日程調整等は全て小中出さんがして下さいました。私がしたことは小中出さんからのメールを受信し、内容を確認して返信するだけでした。

応募企業との面接当日までの間、小中出さんから1次面接で伝えるべきポイントや企業研究のための参考図書を伝授して頂いていたので、それらを一通り精読し、準備した上で面接に備えました。事前に3対1の面接であることを小中出さんから聞いていましたが、およそ20年ぶりの面接ということで、非常に緊張してしまいました。

当日は、面接予定時刻の30分前に最寄り駅に到着し、充分過ぎる時間的余裕を持って臨みました。3対1の面接ということは、話をしている面接官以外の他の2人は、私を凝視しているだろうと考え、身なりは、整髪、爪先のケア、靴の手入れなど細部に至るまで入念に整えました。面接で聞かれたことは、小中出さんのアドバイスに近い内容であったため、落ち着いて受け答えをすることができ、また着席時の姿勢や話し方 (声の大きさや、話す速度) にも注意することができました。

面接時間は30分位でしたが、一通りのやり取りが終わりかけた頃、企業側から年収に関しての譲歩ができないかと聞かれました。私は住宅ローンを抱えているため、年収の最低限度は把握しており、即答でこの金額までならと譲歩するという返答を致しました。面接では、信念を持ってぶれずに且つ正直に、自身の転職理由と、譲れるもの・譲れないものを理路整然と説明する必要があると実感しました。


面接終了後は、即刻小中出さんへ面接内容や面接の様子 (雰囲気) を報告し、上手く伝えられなかった点についても報告しました。すると上手く伝えられなかった点は、小中出さんが援護射撃して下さるとの返事がありました。企業との繋がりがしっかりしているからこそできるのだと、とても安心した気持ちになりました。

その援護のお蔭もあり、この1度の面接で私はめでたく内定を得ることが出来ました。小中出さんのアドバイスの中でも、「Aという理由で転職を考え、Aを解消できる企業群の中でもBという理由で、是非御社に入社したい」 と伝えると良いと言われていました。事前に整理ができていたので、そのことを上手く説明することができたからこそ、内定につながったのではないかと思います。

また、異業種への転職でしたので、新しいことに挑戦する意気込みを上手く伝えられたのが良かったのではないかと思います。小中出さんには内定受諾後も、円満な退職手続きの仕方をアドバイスして下さり、また入社手続きのフォローまでして頂きました。お蔭様で順調に退職の準備と入社の準備を進めつつ、この原稿を執筆することができています。

最後に、転職活動を終えて (あともう少しですが) 感じたことは、在職中の転職は一人ではなかなかスムーズにできないということです。なぜなら、企業への応募や企業とのスケジュール調整などは迅速な手続きが求められているにも拘わらず、業務多忙により、昼休みや時間外でも連絡できない場合もあるからです。そして初めての転職活動では判らないことが多く、周りに相談にのってくれる人もいない。また、求人企業がどのような社風を持つのか、どういった企業なのかを知る術もない。

そのような状況下で、在職中にも拘わらず1か月という短期間で内定を獲得することができたのは、やはり優秀な正社員専門のエージェントに所属する専任の転職カウンセラーのサポートがあったからこそ、実現できたことであると思います。中でも、求人企業に実際に足を運び、その企業のことをよく知る (株)エリートネットワークさんだからこそ、そして休日や時間外にも拘わらず転職希望者のために尽力して下さる転職カウンセラーさん達 (小中出さん) がいたからこそと、その不思議な巡り合わせに驚くばかりです。

私は、たまたま運良く (株)エリートネットワークさんのお世話になり、それまで遅々として進まなかった転職活動が、とんとん拍子に進み出して内定を得ることが出来ました。転職活動は、転職エージェント選びから始めたほうが良かったのだ と後から思いました。この度は大変お世話になり、誠にありがとうございました。

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