学習塾一筋20年、年末年始は元日以外休みがなかった45歳。子供との時間を確保したく、プライム上場 駐車場受託会社の人事へ転職成功

No.1688
  • 現職

    【東証プライム上場 商業施設の駐車場受託事業及びリゾートホテル、スキー場、テーマパーク等の運営会社】
    管理本部 人事総務法務部 ユニットディレクター(人事業務)

  • 前職

    【東証スタンダード上場 生徒数2万名超の学習塾運営会社】
    集団指導塾の数学担当講師

    【難関校受験に強い学習塾運営会社】
    高校受験部門 東京23区内の教室の数学講師
    →東京都内主要都市の教室長(非常勤講師のマネジメント、プロモーション戦略等)
    →高校受験事業課 係長・課長補佐(4~5教室のマネジメントや売上管理、クレーム対応等)

上杉 康志 氏 45歳 / 男性

学歴:岐阜県内の高等学校 卒
東京農工大学 工学部 有機材料化学科(現:応用化学科) 卒
中学校教諭一種免許状(理科)
高等学校教諭一種免許状(化学)

掲載日:2025年12月23日
目次
  1. 新卒での就職活動
  2. 入社した学習塾での担当業務
  3. 転職に至ったきっかけ
  4. 譲れなかった条件
  5. エリートネットワークとの初回面談
  6. エリートネットワークを利用して感じたこと
  7. 転職活動中の思い
  8. 転職して気づいたこと
  9. 転職活動を振り返って

① 新卒での就職活動

学生時代は学習塾でアルバイトをしており、就職先は教育業界だと決めていました。
教員免許も持っていましたが、公教育ではなくサービス業として教育に携わりたかったので、新卒で学習塾に就職しました。公教育を選ばなかった理由としては、より偏差値が高い学校を目指す生徒ほど、学校の先生より塾の先生への信頼が高いと感じていたためでした。
そのような生徒たちに、「勉強はもちろん、それ以外のこともきちんと伝えたい」という想いから、学習塾への就職を決めました。

② 入社した学習塾での担当業務

入社当初は、授業の講師や教材作成に携わりました。
入試問題の研究や、受験制度を学ぶことは非常に楽しく、その情報を保護者や生徒へ伝えることでより納得のいく進路を選んでもらえることにやりがいを感じていました。

その後、教室責任者として集客・売り上げ予算を持つ立場になり、最終的には事業課の副責任者として事業課全体の売上を管理するようになりました。会社の方針に色々と疑問を抱くことがありましたが、いち教室責任者の立場では変えることはできませんでした。そのため、教室の現場を離れて管理職へ進むことを目指すようになりました。
教室責任者と監督職を5年間ずつ務めた後、管理職へと立場が変わりました。より生徒のために、社員のために物事を決める立場になれたのは、それまでとはまた違った楽しさとやりがいを感じられました。

最後の2年間は、予実管理だけでなく、事業課へのクレームや社員からの内部通報の対応をしていました。クレームが発展し訴訟も抱えていたため、定期的に弁護士との打ち合わせも行っていました。
更に、スタッフの人手が足りず、朝から教室の鍵を開けて受付のヘルプに入り、電話と生徒の対応をして、他のスタッフが来たらオンラインの経営会議で数値報告を行い、その後に、授業の代講をするという多忙な日も多くありました。

③ 転職に至ったきっかけ

最後の2年間くらいは、売上に関する施策を考えたり実行するよりも、内部通報案件やクレーム案件を弁護士と対応することが多かったです。そのため、売上も思うように上がらず、もやもやした気持ちを抱えていました。役員からは、売上のことで追求される日々でした。

更に、休みの日でも携帯に連絡が入り、緊急で出社することも増えました。業界柄、元々土日は出社でしたが、管理職になってからは日曜日は休めるシフトにしていました。
当時は小学3年生と3歳の娘がいました。可能な限り家族との時間を確保したかったのですが、唯一の日曜日も急に出社になることがあり、このままで良いのだろうかという気持ちがだんだんと膨らんだのを覚えています。
妻は元々同じ会社の人間でしたので、休日については何も言わずに送り出してくれていました。しかし、子供たちの面倒を一人で見る負担は大きかったと思います。子供たちを置いて日曜日に急遽出社するのは非常に大きなストレスでした。

そのような状況で、土日に休みたい、という気持ちが徐々に大きくなっていきました。今までに抱いたことのない感情でした。
元々授業が好き、生徒に教えることが好きで入った業界でしたが、この頃は授業はほぼ担当せず、メインはトラブル処理でした。休みの日に、自宅から弁護士とオンラインで打ち合わせをしたこともあります。
当然売上を上げるための施策を策定する時間も、実行する時間も満足に取れず、負のスパイラルを感じていました。
大好きな授業ができないまま、それ以外の業務を複数同時に抱えている日々の中で、「この業界にいる必要もないな」「このままでいいのだろうか?」「自分の人生を変えられるのではないか?」と思い始めたことが、転職を意識したきっかけでした。

毎日を過ごしているうちに、「このままの生活を続けては、後々自分が後悔するのでは?」と感じるようになりました。
ここで言う後悔とは、子供との時間のことでした。「子供が小さい時の時間はもう戻ってこないのに、このような時間の使い方で良いのだろうか?」という想いから、何のために働いているのかを常に考えるようになっていました。この働き方ではもう限界だと感じて転職エージェントにエントリーをしました。

④    譲れなかった条件

転職前はかなりマルチタスクを抱えていました。自宅にパソコンを持って帰って休みの日でも開いていました。平日にここまで多くの業務をこなすのであれば、せめて土日はしっかりと休める職種にしたいと、強く思っていましたので、絶対に譲れなかった条件としては、土日休みとお正月休みでした。

一人目の子供の時は、一緒に土日を過ごすことができないまま小学生になっていました。運動会などの土日行事は、午前中に見学してそのまま仕事へ行くという流れでした。二人目の子供はまだ3歳でしたし、子供たちが成長してしまう前に、土日を一緒に過ごす時間が欲しいと強く思っていました。
また、塾業界は年末年始が繁忙期のため、基本的には元日しか休みがありませんでした。就職してから年末年始に休んだことも実家へ帰省したこともなかったので、「年末年始に孫を連れて帰省したいな」と地方に住む親のことも考えるようになりました。

一方で、休みの条件が確約されれば、多少の年収ダウンは覚悟していました。休みだけは絶対条件として転職活動を進めることにしていました。

職種としては、最後の2年間で多かった、社員トラブル対応などをメインでできるような、人事労務に携われたらいいなぁ、と考えていました。もちろん全くの未経験のため、そのような職種から内定をもらうのは難しいと思っていました。ただ、教育業界以外で活かせそうな実務経験として、人事労務を希望してスタートしました。

⑤    エリートネットワークとの初回面談

5社程の転職エージェントを使いましたが、転職活動は、前職の仕事を行いながらだと本当に時間がない、ということに気づきました。想像はしていましたが、求人案件を読む、書類を準備する、企業研究をする、といった時間を取ることが難しかったです。
さらに、エージェントとの面談も定期的にあったのですが、会社によってはあまり中身がないなぁと思う面談に60分くらい取られたりもしました。初めての転職活動だったので、「こういうものなのか」と思いながら、移動の電車内や休憩時間、休日を使って取り組んでいました。

そんな中で(株)エリートネットワークと出会いました。それまでのエージェントと違って、率直にはっきりと言ってくれる会社だな、と初回の面談で感じました。

担当カウンセラーは松本さんと高橋さんの2名でした。初回の面談は、松本さん主導でヒアリングが進みました。面談というよりは、フランクな形で色々と聞いてくれたので、笑いもありながら和やかなやりとりで進みました。話しやすい雰囲気だったので、思いつくままだらだらと話してしまったなぁ、と記憶しています。
その後、一通りの質問に私が回答を終えると、それまで黙っていた高橋さんが「教育業界一筋で異業種希望、この年齢と希望年収を考えると結構厳しいですよ」と一言。この言葉は衝撃で、良い意味で非常に驚きました。
そんなことは今までのエージェントは誰も言ってくれませんでした。私自身、相当厳しいだろうなと考えていましたが、それまでのエージェントは「頑張りましょう」という一言と「どんどんエントリーして下さい」と言う方ばかりでした。

更に高橋さんは「同じ塾業界ならすぐに見つかりますけどね」「でも、違う業界がいいんですよね?」と聞いて下さり、「はい、違う業界を希望します」と伝えました。同じ業界ならすぐに見つかるという、当たり前のことを、他のエージェントは言ってはくれませんでした。本音で話してくれているのだな、と感じた会話でした。
私にとってネガティブな意見をはっきりと言ってもらえたことが逆に「信頼できるなぁ」と強く感じたことを覚えています。

会話の流れで、他のエージェントから紹介された、あるスタートアップの会社についてどう思うか?を高橋さんに質問しました。年収が高いスタートアップ企業でした。
すると高橋さんから「次の転職先で何年働くつもりですか?」と逆に聞かれ、「ま、10年は、、、」と答えると「そうでしょ?お子さんも小さいのだから、この先10年後も確実に存在している安定した会社がいい」と助言をいただきました。職を失うことだけは絶対に避けなければいけないという状況なのに、この時点ではまだ会社選びを深く考えられていなかった自分に気づきました。

この時感じたのは、「エリートネットワークという会社は募集企業と求職者をマッチングすることをゴールにしていないな」「求職者である自分をしっかりと見てくれているな」ということでした。

初回面談の最後には、高橋さんから「でも、あなたのような人を求めている会社はありますから。頑張りましょう」と言っていただき、松本さんから1週間以内に候補の求人案件を送っていただくことになりました。「お待ちしてます、お願いします!」と伝え、初回の面談で一気に心をつかまれて終了となりました。

⑥ エリートネットワークを利用して感じたこと

正直、マッチングをゴールだと捉えているエージェントは複数いました。そのようなカウンセラーの方はみなさん20代の若い方で、必死にご自身の仕事をしていたのだとは思います。
あるエージェントからは、初回の面談が終わるとアプリを通して候補の求人案件が毎日数十件送られてきて、「自分で興味あるところを探してエントリーして下さい、今週中に最低10件はエントリーしましょう」という指示を受けました。「数撃ちゃ当たる」という指示に感じました。
正直、仕事が忙しいと毎日数十社も見る時間はありません。このようなやり方が決して悪いことではないと思いますが、あまり私個人を見てもらえていないな、と感じました。

途中からは他のエージェントを断ってエリートネットワークさんだけで転職活動を行いました。そもそも同時に多くのエージェントを利用しても時間がかかるばかりで、効率が悪いなと考えました。
エリートネットワークさんからは、初回の面談から4日後くらいに複数の求人案件データがPDFで送られてきました。「その中で絶対に行きたくない、興味がないところを決めておいてくれ、そしてまた面談しよう」という内容がメール本文にありました。休みの日に一気に求人案件を確認し、初回面談の1週間後に再度、松本さん・高橋さんと面談をしました。

エリートネットワークさんとの面談は非常にわかりやすく、適切なアドバイスをもらえる点がとても助かりました。時間がない中での転職活動だったため、他のエージェントと比べてシンプルかつ的確に面談してもらえることが有意義だと感じていました。
2度目の面談では、「どこの会社が気になるのか」「少しでも気に入らないのであれば、その理由は何か」などを話しました。毎回、松本さんが柔らかい口調でリードしてくれるため、思うがままに考えを伝えることができました。高橋さんからは「少しでも気に入らなければやめましょう」と言われたのを覚えています。
ぜひ行きたいと思う会社へエントリーしよう、という方針で進めていただきました。

⑦ 転職活動中の思い

書類選考が通ると、面接の練習も実施していただきました。面接練習では、企業研究のやり方を教えていただいたり、模擬面接をやっていただいたり、細かい指摘を受けました。この時のメモは、実際の面接の直前まで確認していました。
この面接練習の時間を確保するのもなかなか難しく、こちらの都合に合わせて、平日の19時半からオンラインで対応してもらったこともありました。感謝しかありません。

そもそも、納得いく転職先はなかなか見つからないだろうと思っており、前職でもうしばらく続けることも選択肢に入れていました。
一方で、異業種への希望だったため、一から勉強し直す覚悟はありました。自分は素人なのだから、条件として納得できれば、必死でやっていこうという覚悟を持っていました。
松本さん・高橋さんと話していると、そのような気持ちをしっかりと理解してくれ、本当に一人の人間として見てくれていると感じ、日々信頼が増していきました。面談やメールからはいつも熱量を感じ、本気で私の転職先を考えてくれている、という想いが伝わってきました。

⑧ 転職して気づいたこと

「異業種へ転職するなら学ぶべきことが山ほどあるだろうなぁ」という不安があった一方で、「心機一転、勉強するぞ!」という強い気持ちを持って転職をしました。
結果として、プライム上場企業の人事部へ管理職として転職することができました。自分でも驚いています。
まったくの異業種への転職ということもあり、想像通りわからないことだらけで、バタバタしています。入社以来毎日、往復の電車で勉強し、新しい知識を入れる時間を取っています。

気づいたことは、「新しいことを学ぶ、勉強していくことは、楽しい!」ということでした。また、20年近く1つの業界にいたので、気づかぬうち、無意識のうちに、どこかで手を抜いて過ごしていたのかもしれないと反省しています。「慣れ」もあったと思います。

現在は、教育業界の現場から、人事という職種へ転職し、何も知らないことだらけですが、必死で新しい知識をインプットしていることが新鮮です。全く違う日常を過ごしており、自分が成長していることを実感しています。
今思うと、前職ではもう成長を実感できていなかったのかもしれません。本当に転職して良かったと思っています。当然、転職には不安もありましたが、転職をした現在は、よくこのような素晴らしい就労環境を手に入れることができたな、と驚いています。
毎週土日は家族で過ごし、平日は日々勉強に励んでおり、今は本当に充実した日々を過ごせています。

⑨    転職活動を振り返って

今振り返ると、転職において「何が譲れないのか」「どこを妥協するか」の2点がぶれずに、覚悟を持って行うことが転職活動の成功の秘訣だと思います。
また、働きながらの転職活動は、想像以上に時間が取りにくいと感じました。会社が休みの日や、電車移動の時間で、文章を読んだり、作成したり、また、駅のベンチで面談を受けたりしていました。
当然ですが、通常の業務にプラスして、転職活動をするため、負荷は増えます。この段階で、転職活動を辞めてしまう人、活動頻度が落ちていく人がいるのだろうな、と思いました。

そしてエージェントにも本気でぶつかっていくことが大事です。本気でぶつかれるエージェントと出会えるかは運だと思います。
私にとって、エリートネットワークの松本さん・高橋さんは、非常に熱く、本気で向き合ってくれると感じられたエージェントでした。これもご縁だなぁと感じています。本気で覚悟を持って転職活動を行う方に、エリートネットワークさんはぴったりだと思います。

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