本日現在:1225 転職体験記
No.795

38歳、(株)リクルートグループを卒業しての転職

前職
一部上場 大手広告代理店・グループ会社  プロモーションの法人営業
(株)リクルートホールディングスグループ会社 制作部マネージャー 兼 地方支社長
現職
JASDAQ上場 コンテンツ配信サービス会社  メディア事業担当
田中 大記 氏 / 38歳
立教大学 社会学部 社会学科 卒

私の 『転職体験記』 を語る上で、少し遡って、簡単な生い立ちから就職・転職に至るまでの経緯について先に紹介させて頂きたいと思います。

私は地方県、県内人口第2の市出身で、事務用品を扱う自営業を営む家庭の次男として生まれました。自営業の息子ゆえ、幼い頃より働く父親の背中を見て育ったこともあり、労働や職業について意識を持つのが多少早かったのかもしれません。優秀な兄といつも比較されてしまう立場もあって、ある契機から、兄とは全く違う方向性の職業、マスメディアの制作の仕事に就きたいと、高校生の頃から漠然と意識をするようになっていました。

当時、進学情報誌を見ていた際、私立大学のメディア論を扱うゼミが紹介されている記事を発見し、是非この教授の下で勉強したいと思い立ったのが、東京の立教大学を受験・進学した理由です。幸いにも当初の希望が叶い、いつかの記事で見た教授のゼミへ参加することができ、そこで、これから生涯の友になるだろう、数多くの仲間との出会いにも恵まれました。そんな経緯もあって、新卒で就職活動を行う際には、メディア制作の企業・職業を中心に応募することは、私の中で必然の流れになっていました。

私が新卒で就職活動をした1999年は、それから長い就職氷河期が続く初期の頃に当たり、お世辞にも 「売り手市場」 と呼べるような状況ではない、厳しい環境下でした。増してや経験も無いのにメディア制作に携わりたいという希望は狭き門で、易々と通る訳もありません。いよいよ就職浪人を覚悟していた頃、大手広告代理店グループの制作会社に何とか拾って頂いたことが広告制作の仕事に出合うきっかけでした。

当時、私は広告代理店へは一切応募をしておらず、学生が表面的に言うところの 「広告の仕事がしたい」、というコミュニケーションでは無かったのが幸いしたのかもしれません。
とにもかくにも、素晴らしいご縁を頂いた1社目の会社にて、広告全般の知識から、広告制作のスキル・ノウハウまで、販促領域を中心に丸6年間、すべて実戦の中で叩き込まれました。

前職への転職は29歳の時。既に独り立ちをして、多岐に渡る仕事や経験を積ませて頂いている渦中でしたが、当時、初心に返って制作の仕事を突き詰めていきたいと考え始めたこと。そして、(株)リクルート社の起業家精神を持った “人” に魅力を感じていたことが転職のきっかけでした。転職当初は、企業文化やビジネス手法の違いに困惑することも少なくありませんでしたが、当初期待していた通り、個性豊かな “人” が溢れ、多くの出会いと共に、自分の成長を実感できる、刺激的で充実した日々を送ることができました。結果、制作の仕事を突き詰められたかどうかは未だ不安も残りますが、約10年間、事業運営における一立場・視点を通じて、事業の成長と社会への貢献を常に意識しながら、自らのキャリアと成長を実感できる機会と自信を得られたこと、共に同時代を過ごしてきた仲間を含め、今でも前職の会社へは感謝の念で一杯です。

私は、たとえば個人で目立った業績を上げたり、ずば抜けた業績を牽引できるようなビジネスパーソンではないということは自覚していました。ただ、 “人” との出会いを大切に、長い視座で事業や自身の将来を捉え、今自分にできること、自組織でできることを真剣に考え続けてきた経験によって、いわゆる専門職のスキルとは異なるのかもしれませんが、自分なりの仕事の捉え方や現在のスタンスを確立できたと考えています。抽象的な表現で恐縮ですが、今回の転職活動にあたって、これまでの人生やキャリアの要所において自分が何を考えてきたのかを今一度深く掘り下げたことは、重要なファクターとなり得ました。30代後半からの転職活動において、職務経歴書に明文化できないことが実は重要であるという視点を含め、ここに補足をさせて頂きます。

さて、ここから本題の、今回の転職活動に至るきっかけから 体験記 を紹介させて頂きます。

実際に(株)リクルート社では、若いうちから自らの夢の実現のために起業をしたり、更なるキャリアを求めて転職をしていく仲間が数多くいました。私も20代後半で中途入社したということもあり、例外ではなく入社直後からその意識を持っていましたが、マネジャーとして新しい業務を担当させて頂ける機会にも恵まれ、且つ担当マーケットにおける私の使命を意識する事案が発生したこともあり、少し今後の人生の身の振り方について考えることを遅らせてきたという背景がありました。そんな状況下において、従業員がネクストキャリアを考えるきっかけ、支援策としての早期退職制度の改訂が行われたこともひとつの転機となり、40歳の節目を前にして、まだまだ自らを成長させるチャレンジをしていきたい、違った環境でこれまで自分が大事にしてきた仕事上のポリシーを体現したいと考えるようになり、ちょうど入社10年を迎える節目の年として、38歳にて転職を決意しました。

12月末で前職を退職し、当時は地方支社へ単身赴任で勤務していたため、1月に入ってからは引っ越しや、これまでなかなか会えなかった方々にお会いしたりして、今後のキャリアに向けた情報収集などをしながら、緩やかに将来像の具体化を進めていました。ですが、なかなか自分だけでは核心には辿り着かない。増してや、勢いで退職したものの、この年齢やこれまでの経歴でそもそも見合う求人案件が存在するのか? 既に2月に入ってしまったことも含めて、不安や弱気になることばかりを思い浮かべる毎日を過ごしていました。そんな状況下で、これからのキャリアを考えるヒントをぜひ頂きたいという想いで、前職の先輩に相談し、以前先輩の(株)リクルート社時代の上司・恩人でいらっしゃった(株)エリートネットワーク社長の松井さんを紹介して頂きました。

金曜日にご紹介をして頂き、「明くる月曜日にすぐにお越し下さい」 というお返事を頂戴し、慌てて日曜日に履歴書と職務経歴書を事前送付させて頂いたような状態です。正直あまり考えがまとまらないままに月曜日のアポイントを頂いたような、お恥ずかしい状況下でのカウンセリングでした。

しかし、そこからが驚きの連続の始まりです。私が今後のキャリアで迷っていること、これまで培ったスキルの何を生かせばいいのか? 分からなくなっていることは、すべて松井さんの目にはお見通しでした。前述の私の生い立ちからこれまでの経歴を既に事前資料から把握されており、私がどんな人物なのか、どんな内容の仕事をやってきたのかを仮説立て、プライベートの状況まで含めて、どんどん具体的なご質問を頂きます。丸裸にされる感覚といったらよいでしょうか、私が漠然と思い描いていたことや、これまで気付いていなかった強みを言語化して頂くことを含め、驚くことにほぼすべてが当たっていました。そして、あなたが目指すべき、今後目指して欲しいキャリア、業界、企業はこういう所ではないでしょうか? という重要な示唆を、約2時間のその場で頂くことができました。

私は、正直38歳だけど、何とか転職ができるのではないかと甘く考えていた節がありました。「田中さんの年代以降からの転職は厳しいことを自覚して下さい」。はっきりと松井さんに言って頂いたことで、その日から明らかに意識が変わりました。これからの転職活動における日々の心得、宿題までを頂いて、本格的な活動がここからスタートすることとなりました。

それから、これまでのキャリアや経験をそのまま生かすことができる会社・職種。そして、初回のカウンセリングで、私が “人” を重視したい、この “人” の下で仕事をしたいと心から思える出会いを求めたいという要望をさせて頂いたこともあり、カウンセリングが進んでいく過程で、これらの経営者の方に是非会って話をしてみてはどうか、という観点でもいくつかの会社のTOPをご紹介頂きました。

1次面接までの期間で私が重視したのは、企業研究でした。約10年ぶりの転職活動・面接です。増してや、これから求めたいキャリアが曖昧な状況でのスタートでしたので、企業のホームページはもちろん、決算短信や提供サービスの詳細まで、ありとあらゆる情報に目を通しました。1社あたり最低 “丸2日程” は面接準備に時間をかけたと思います。企業研究をしていく中で、あるいは面接に臨んでいく中で、自分がこれまで培ってきた経験でやれること、将来的に自分が求めたいキャリアやスキルが自然と固まっていった感覚と言えばいいでしょうか。

正直、私は面接が下手なセグメントに分類されると思います。これまで顧客へのプレゼンテーションは散々経験してきましたし、自らの強みでもあると考えていましたが、面接はそんなに甘いものではありませんでした。30代以上の転職であれば、その人のキャリア・スキルは、職務経歴書を見たらある程度事前に理解をすることができます。大切なのは、行間にある自身の考え方やスタンス、そしてシンプルに是非 「貴社でチャレンジさせて欲しい」 という “エネルギー” をいかに先方へ伝えることができるかが重要であるということを、いくつかの面接の失敗、経験を経て学ぶことができました。

そんなことは当たり前だと感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、中年以降での転職・面接においては、非常に重要、且つ意外と難しい内容であるということを是非ご自覚下さい。面接前に、各会社の状況に合わせたポイントや注意点を松井さんからサポート頂いておりましたが、必ず最後に 「元気に、大きな声でゆっくりと喋って下さい」 という助言を下さっていました。生来、私は早口で言葉を重ねてしまう癖があるために頂いていた内容ですが、これは全ての方に共通してアドバイスができる重要なポイントであると、今自身の活動を振り返って感じます。

最終的に転職を決めた会社は、正に私が大事にしていた “人” との出会いでした。ちょうど自分では満足できない面接を繰り返しており、反省ばかりしている時期と重なりますが、是非お会いしたいと望んでいた経営者の方が、「田中さんに興味を持って下さっている」 という連絡を松井さんから頂きました。上場企業、且つ政財界に幅広い人脈をお持ちの経営者の方が直接私の1次面接をして下さるだけでも光栄なことであり、その時点から面接当日まで緊張感と期待感はどんどんと高まっていきます。当然、企業研究等はこれまでと変わらず入念に行っていましたが、松井さんからも重ねて助言を頂き、そんな経営者の方だからこそ、「嘘無く、本音のコミュニケーションでぶつかればいいのだ」 と。今振り返ると、面接当日は少し吹っ切れて臨めていたような気がします。

実際の面接で経営者の方が見ておられたのは、私の 「人間」 だったように感じています。履歴書・職務経歴書は事前に全て直接目を通して下さっており、冒頭に 「面白い経歴だ」 とおっしゃって頂けました。そこから、人生やキャリアの要所において、私が何を考えてきたのかという質問をいくつか頂いたのですが、印象的だったのが、私の目をじっと見つめ、すごく真剣に話を聞いて下さった経営者の方の姿勢です。私は、相変わらず面接は上手ではありません。もちろん大した内容のお話はできていないのですが、自身が弱気になっている部分も含め、とにかく本音で一所懸命お話をさせて頂きました。それでも、最終的に1次面接のその場で 「ぜひ一緒に働きましょう!」 と言って頂くことができました。自分のこれまでの生き方やスタンスは間違っていなかった。この “人” の下で働かせて頂きたい、心からそう思えた、素晴らしい “瞬間” がそこにありました。

後日、経営者の方から直接 「一緒に働けることを楽しみにしている」 というお電話も頂き、報酬を含め、最大級の評価をご提示頂けました。もちろん頂いた期待にしっかりお応えできるのかという不安があるのも事実ですが、何よりもご評価頂いたご恩に報いるため、一緒に働かせて頂ける喜びを噛みしめながら、全力で頑張っていこうと、正に今決意を新たにしているところです。

すごく長い間転職活動をやっているような気がしていましたが、蓋を開けてみると、この先目指すべきキャリアが分からなくなっています と相談してから、わずか1か月で最高の進むべき道を決めることができました。よく人生は 「ご縁」 だというお話を聞きますが、先輩からのご紹介によって松井さんとお会いできたこと、心から尊敬できる経営者の方とお引き合わせ頂いたことは、正に 「ご縁」 があったということなのかもしれません。ですが、自分はこれまでどうやって、何を考えて生きてきたのか。そして、それを元に将来の道を形作っていくのもまた自分なのだ、ということを改めて考えさせられる契機となった、素晴らしい 「ご縁」 を頂いたと感じています。常に背中を押して頂き、前向きに転職活動を進めさせて頂けたこと、大変感謝しております。ありがとうございました。

最後に、私と同じような年代の方で、今後転職活動をされる方へ僭越ながらアドバイスをさせて頂き、私の 『転職体験記』 を締めくくらせて頂きたいと思います。

30代前半までであれば、それなりに沢山の選択肢の中から仕事や会社を選べる現状なのかもしれません。しかしながら、私も活動初期に、松井さんから 「田中さんの年代以降からの転職は厳しいことを自覚して下さい」 とおっしゃって頂いた通り、30代後半からの転職は難しいということを実体験で感じました。まず、各企業の課題や現状によって、自分自身の経歴を必要とする明確な求人ニーズが存在しなければ面接に呼んで頂けることはありません。増してや、年齢やキャリアを重ねてきている以上、タイミングも重要であり、ポテンシャルではなく、即戦力で活躍してもらえる、自社の社風に合った人物イメージを持ってもらえるかどうかという点で、シビアに選別をされるからというのがその理由です。

ですが、必要以上に悲観することはない、とも私は考えています。 『転職体験記』 の冒頭で簡単な生い立ちから書かせて頂きましたのは、年齢を重ねているということは、長い実務経験と自身がそれまで大事に培ってきたことを、若い方よりも豊富に持っているということを再認識して頂きたかったからです。この 『転職体験記』 を書いている現時点では、まだ転職先の企業で勤務をしていない状況なのですが、私は、最終的に履歴書や職務経歴書に書いてある 「行間」 を先方に評価して頂くことができました。ただ、それを言語化すること、面接で自身の “エネルギー” として表現することに大変苦戦をしました。その点を無から有へと引き出し、導いて下さったのが、(株)エリートネットワークさんだったと思っています。もし、同じような年代で転職活動に悩んでいる方がいらっしゃったら、是非、(株)エリートネットワークさんに相談してみることをお勧め致します。

中年からの転職で大事なのは、何と言っても前向きな “エネルギー” です。頑張って下さい!

私の 『転職体験記』 を読んで、勇気を持って前に進もう、チャレンジをしていこうと思って頂ける同年代の方が一人でもいらっしゃったら幸いです。改めまして、ご担当頂きました(株)エリートネットワークの松井さんに、この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

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