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新聞記者、マザーズ上場 ネットベンチャーへの転職

新聞記者、マザーズ上場 ネットベンチャーへの転職

No.764
  • 現職

    マザーズ上場 医療情報提供ネットベンチャー 編集・コンテンツ作成

  • 前職

    新聞社      記者

樫尾 誠司 氏 42歳 / 男性

学歴:駿河台大学 法学部 法律学科 卒

キャリア継続を 「転職」 に託す

専門紙の編集長として、購読拡大に向けた紙面改革に持てる全てを賭けて挑んでいた矢先、まったく予期していなかった部署への異動が命ぜられました。異動先は取材活動とは無縁の内勤の仕事でした。大学を出てから20年弱の間、ある領域の専門記者として過ごしてきましたが、新たな部署での任務は 「同じ会社なのだろうか」 と思うほど業務内容は一変し、かつての取材領域に関する情報には触れる機会すらなくなりました。

何年か先の人事異動に希望を託して、記者職に戻るチャンスを窺うことも考えました。しかし、記者という仕事がたまらなく好きで、「筆一本」 で生きていく覚悟もありました。私が取材対象としてきた領域は日進月歩という言葉が当てはまるほど変化が激しく、一日たりとも目が離せません。取材を続けているからこそ捉えられる、小さくも重大な変化が日々発生しますし、少子高齢化に伴う社会的な大変革も間近に迫っています。「今、記者職を離れてしまっては重大な局面を見逃しかねない」 ——。私は 「現場を踏みたい」 という至って記者的な欲求からキャリア継続を望み、転職を決意しました。

「安定」 よりも 「挑戦」

閑職にまわったとはいえ、会社に留まれば安定した収入が約束されています。記者として、編集長として取材に飛び回っていた頃に比べて自由に使える時間は格段に増えました。異動先では定型的な業務をこなしてさえいればよいため、業務に生き甲斐を感じることがない反面、ストレスを感じることもほとんどありませんでした。考えようによっては、記者の仕事にしがみつくよりもある面で充実した人生を送ることができたかもしれません。転職により収入が減るリスクを考えれば、業績が安定しているこの新聞社に留まる方が賢明な選択かもしれないとも思いました。

ただ、長年ニュースを追い続け、刺激的な毎日を送ってきた身にとって異動先での業務はあまりにも退屈でした。異動命令が下る前までの私は記者生活20年を目前に控え、専門記者としてより深い洞察力を身につけ、切れ味の鋭い論評を量産することを目標に据えていました。より高いレベルに自らを引き上げたいと考えていたのです。

家庭を持ち、住宅ローンを抱える者にとって、安定した収入を得られる職場は離れ難いものです。しかし、新たな環境に移って自分の腕を磨きたいという私の思いを家族も理解してくれました。募集企業のニーズにマッチさえすれば収入も大きく下がることはないだろうと、年収維持を一つの目標に、挑戦の場を探すことにしました。

成長分野に活躍の場を求める

新聞や雑誌のために記事を書き、紙面を作る仕事をしてきました。近年新聞も雑誌も書籍も電子化が急速に進んでいますが、私が関わってきた媒体は主に紙媒体で、電子化といっても紙媒体をベースに紙面を電子化したり、ニュースをウェブ配信したりする程度のものでした。

紙の媒体が消えてなくなるようなことは当面ないと思いますが、転職に際しては閉塞感が否めない新聞社や雑誌社、出版社といった紙媒体依存型の企業を第一選択とはせずに、ウエブサイトを中心に情報発信を展開するIT系の情報産業企業への転職を考えました。私の取材領域でもIT企業の台頭は著しく、特に近年は特定の職能集団に向けた情報サイトを展開する企業が力をつけ、株式上場も相次いでいます。記者として腕を磨く上でも、これまで経験したことがない新しいメディアで自由な発想のもとに仕事がしてみたいと考え、こうしたIT企業を第一選択に据えました。

具体的イメージを持って臨む

転職を決意した頃、私より少し若い友人が転職活動を始めていました。友人は大手の転職サイトにはすべて登録し、興味を持った企業には積極的にコンタクトを取るよう勧めてくれました。ただ、私の頭には既に 「どのような媒体で記事を書きたいか」 というイメージがあり、具体的な企業名もいくつか心当たりがありました。

友人のアドバイスに従って大手転職サイトへの登録も行いましたが、送られてくるメールマガジンを熱心にチェックしていたのは転職活動開始から1カ月くらいで、転職サイトからの提案や企業からオファー通知を積極的に活用するということは最後までありませんでした。

結果的に私の転職活動は開始から内定通知の受理まで4カ月を要しましたが、この間にアプローチした企業は3社です。いずれも(株)エリートネットワークを介して紹介して頂きました。
転職の経験はありますが、それは今から10年以上も前のことで、今どきの転職活動は何から手を付けたらよいものか、まったく分かりませんでした。前述の友人のアドバイスのように 「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」 方式は私にはあまり適してないようでしたし、どうしたら40を過ぎた男の転職が成功するか見当がつきませんでした。

成功に導いた 「プロに一任」

そうした中、意中のある企業が人材募集を始めたという情報が耳に入り、その企業の人材紹介を(株)エリートネットワークが扱っていることを知りました。人材紹介会社がどのようなサポートをしてくれるのかということも知りませんでしたが、こうしたことはプロにお任せした方が良いと判断し、さっそくカウンセリングをお願いしました。
担当して頂いた転職カウンセラーの方からは、意中の企業が求めている人材について十分に説明して頂きましたし、私がどのような人間で、今回の転職にどのようなことを求めているかということをじっくりと聞いて頂きました。そのため事前準備も十分にでき、安心して企業へ面接に行くことができたと思っています。

ご紹介頂いた3社のうち2社では最終面接まで辿り着くことはありませんでしたが、結果的に最も希望に近く、肌感覚的にもしっくりくる企業に採用して頂くことになりました。紹介先の提案を受ける度に、私の希望はしっかり伝わっているという手応えを得られましたので、他の人材紹介会社に登録する必要を感じませんでした。(株)エリートネットワークにすべてをお任せしたことが良い縁につながったものと感謝しています。

活動開始当初に目標とした年収の維持も、(株)エリートネットワークのお力添えにより達成できる見込みです。カウンセリングを受けてから3カ月で、明るい展望が開けました。新たな環境での生活はまだ始まっていませんが、これまでのところ私の転職は成功したと言えそうです。

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