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大手専門商社から、組織・人事コンサルティング会社へ。

大手専門商社から、組織・人事コンサルティング会社へ。

No.705
  • 現職

    株式会社リクルートマネジメントソリューションズ  法人営業職

  • 前職

    一部上場 非財閥系大手専門商社  事業開発部  企画・立案・推進担当

沖谷 三郎 氏 28歳 / 男性

学歴:慶應義塾大学 経済学部 経済学科 卒
TOEIC 815点
中小企業診断士

新卒での就職活動時の想いと社長との出会い

私は就職活動を行う大学4年生の時、「世の中に新しい事業を生み出す仕事をしたい」 という想いから総合商社・ネットベンチャー等を中心に進路を模索していました。
第一志望の総合商社に入社することはできませんでしたが、個人的な伝手を通して、非財閥系専門商社の社長にお会いする機会を得ました。圧倒的なオーラと頭の回転の速さ、トークのキレ、何より積極的に新規事業に挑戦する事業への姿勢に魅了され、入社を決意しました。

新規事業へのチャレンジと、会社の180度方針転換

入社後3年間は法人営業を経験し、4年目には当初の希望であった事業開発のセクションにアサインされました。1つの事業立ち上げを経験し、事業を軌道に乗せる難しさ、会社の求める成果のスピード、クライアントに評価されるやり甲斐、事業として評価されないもどかしさ等様々な経験をしました。
立ち上げた事業を今後拡大させていこうとしていた矢先に代表の交代、会社の経営方針の転換もあり、事業を畳む決定がなされました。短期的な収益が見込めない取り組みが次々と中止されました。これまでの積極的な事業への取り組み姿勢も見られなくなりました。

このきっかけから 「今後どのようなキャリアを積んでいきたいのか?」、「この環境から今後学びたいことがあるのか?」、「そもそも自分は何をしたいのか?」 という本質的な疑問を持つようになりました。

転職活動を始めたものの

2014年の1月末から、大手転職エージェントやコンサルティング業界専門の転職エージェントなどをはじめ、情報収集からスタートしました。しかしこのタイミングではエンジンもかからず、半年位のスパンで良い転職先があれば検討しようといったレベルでした。

大手転職エージェントでは、「3か月以内に本気で動く気がない人には具体的な求人情報は開示できない」、「早く動かないとどんどん書類の通過率が悪くなる」 など現実的な厳しい状況を聞かされました。
また、漠然と関心を持っていたコンサルティング業界についても、専門エージェントが 「入るためにどうすれば良いか?」 といった具体的なノウハウには非常に長けているものの、自分の新しいキャリアへの転換を委ねるまでは、心を許せぬまま2か月弱が経過しました。

(株)エリートネットワーク高橋様との出会い

大手エージェントや専門エージェントを通じた転職活動に踏み切れない中、ある日ふと先輩との会話を思い出しました。 「求職者の人柄や想いをしっかり見ながら、的確なアドバイスをくれるエージェントだったよ」。現職の事業開発部に転職してきた10歳ほど年上の先輩が利用したエージェントの話でした。
それが(株)エリートネットワーク様だったのです。その際、私は(株)エリートネットワーク様の中でも、先輩が担当して貰ったという高橋様に是非お会いしたいと思い、ホームページから申し込む際にも、“きっかけ”欄に 「友人の紹介」 とチェックし、“紹介者名”の欄に先輩の名前を記入しました。

あとは高橋様から連絡が来ることを祈りつつ、数日間が経過しました。そして2014年の3月13日に、(株)エリートネットワーク高橋様から 「お会いしたく」 という件名のメールを頂きました。


そして高橋様との初回の面談。
大雨と暴風が吹き荒れる中、20時に銀座のオフィスに到着。
通された部屋でしばらく待っていると、眼鏡をかけ柔和な表情をした男性が現れました。
20時からスタートしたカウンセリングは、全体で2時間半にも及びました。
これまでの転職エージェントとの面談とは全く違うものでした。

ヒアリングの内容は 「物心がついてからは、どんな事に興味を抱いたのか」、「学生時代に何に力を入れていたか」、「スポーツはやっていたか」 などからスタート。更に 「新卒時の就職活動の志向・内容」、「なぜ今の会社に入ったのか」、「今の私が社内でどのような意識を持っているか」 など非常に細やかなものでした。

一番驚いたのは、私自身が転職したいと思うに至った動機をうまく説明できないもどかしさの中で、極めて的確且つ本質的にその理由をご説明頂いたことです。自分の気持ちを他人に自分よりも具体的な言葉で説明される。しかも数時間前に初めて会った人に説明されている。
心を見透かされているような、それでいて 「これが自分の思っていた気持ちだ」 と高揚するような不思議な感覚でした。

カウンセリングも中盤に差し掛かった中、「本気で転職したいと思っていますか?」 という質問が高橋様から出ました。この人になら本気で話をして、自分のやりたい職探しをしてみたい。
そう思っていた私は、一瞬考えた後、「転職します」 と答えました。

「わかりました、最後まで責任を持っていい会社に入れるまで、お手伝いします。」
非常に力強い一言を頂きました。

本気で叱られる経験

初回の面談からしばらくすると、候補企業への申し込みが高橋様経由でスタートしました。1月に面談したエージェントに、 書類の通過率はせいぜい良くて20%くらいですね。落ちるのが当然ですから、いちいち落ち込まないほうが良いですよ」 と言われていた中で、書類選考はスムーズに通過。高橋様の各社との関係性の強さとご推薦の威力に感心する形で、私の転職活動がスタートしました。

書類選考の次のWEBテストなども通過し、初回の面接が設定されました。私から転職の面接での心構えを確認しておきたいと依頼すると快くランチタイムにミーティングの時間をとって頂きました。


「転職活動を行う理由」 について話してみて下さい。
高橋様に言われ、頭の中でなんとなく考えていた言葉をつらつらと答えました。
私の話を聞いた数秒後……

「 そんな理由じゃ100%落ちる。 5万回受けても絶対落ちるよ。 」
「 全部理由が “他責” なんだよ。 そんな人間、誰が採りたいと思う? 」
「 君の言ってる内容って、学生っぽいんだよ。 わかる? 」

完全に痛いところを突かれ、自分の浅はかさと稚拙さを痛感する60分間でした。
一通りのご指摘が終わった後。

私の転職理由をより具体的な言葉で、「言い回し」 まで含め短時間にブラッシュアップして頂きました。そして面接当日までに、50回声に出して自主的に練習するように言われました。
社会に出て仕事にも慣れ、人から厳しく言われる経験と徐々に縁遠くなる中で、この経験には非常に身を引き締められました。それと同時に圧倒的な危機感を覚えました。

面接に臨む準備

各企業の面接を受ける前に課せられた事前準備は、[1] 「転職理由」、「志望動機」 を声に出して徹底的に練習すること、[2] 各企業のホームページに5〜6時間じっくりと目を通しておくこと。この二つでした。
前回のランチミーティング時の激励で、完全に尻に火がついていた私は、「そもそもこれをやることにどんな意味がある?」 と考える余裕はなく、日々の業務が終わったオフタイムの時間に必死で 「声に出しての練習」 と 「企業研究」 を行いました。

これらの準備を行った上で実際に面接を受けると、それぞれの準備の重要性や効果が非常に明確に判りました。「声に出しての練習」 を十分に積んでいたお蔭で、しっかりと声を張って緊張することなく 「転職動機や志望理由」 を説明することができました。面接開始直後に行われる冒頭の質問にしっかりと答えられたことで、面接全体がスムーズに進行していく実感を持つこともできました。「企業研究」 についても、じっくりと数時間行うことで面接官から不意の質問を投げ掛けられても 「事前収集した情報」 を基に回答することができました。

中には事前準備の間に合わない選考もありましたが、そういったケースではやはり芳しい結果は得られませんでした。万全の準備をして1次面接を行った企業からは 「ホームページをしっかりと見て来ている」 「よく研究している」 など手応えのあるフィードバックを頂きました。

本命企業を受けるにあたって

転職活動を続ける中で一社、自分の中で 「何としてもこの会社に入りたい」 と強く思える企業が見つかりました。
前職との事業や業種の繋がりが殆どなく、論理的な説明が難しい中で、2次面接・最終面接など節目節目の面接の前には、週末の夜でも1時間以上にわたって高橋様に電話ミーティングの時間を設けて頂きました。
本番の選考直前により深く・厳しい視点からの質問をぶつけて頂いたことで、余裕を持って選考を迎えることができました。
最終面接の前日には、1日中 「自分がなぜこの会社に入りたいのか」、「入った上でどういったキャリアを積んでいきたいのか」 ということを自問自答し、納得いく最終準備を行うことができました。

結果、第一志望の企業に内定を頂くことができ、短期間ながら納得のいく転職活動となりました。最後の最後この企業に決めた理由は 「長いスパンで見てじっくりと顧客視点で難易度の高い仕事に向き合えるということ」 でした。この理由に辿り着けたのは、他ならぬ高橋様との議論や自問自答を通じてでした。

最後に

転職は、誰にとっても一大事ですし、今の会社で、自分の望む仕事ができるのであれば転職する必要はないかもしれません。ですが、環境を変えて本気で新しい職を見つけたいと思うのであれば、チャレンジすべきだと思います。
その際のパートナーが、自分のキャリアについて本気で考えてくれる、ということは長い目で見た成功の秘訣になると思います。

入社日を1か月半後に控えた現在の状況ですが、自分のやりたいと思える内容の仕事が見つかったということで 「期待」 と 「不安」 がブレンドされた心地良い心境です。
内定後には、高橋様にお祝いのランチの機会を設けて頂き、“入社後如何にして転職先で活躍していくか” といった、具体的なアドバイスを頂くこともできました。このように、企業から内定を貰うという目的だけでなく、私個人のキャリアを考え、常に厳しくも的確なアドバイスを頂いたことに心から感謝しております。

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