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40歳SE、ベンダー側から、社内システム部門の責任者に

40歳SE、ベンダー側から、社内システム部門の責任者に

No.680
  • 現職

    JASDAQ上場 不動産デベロッパー 社内システム管理責任者

  • 前職

    不動産の運用管理に関するASP事業会社 ソリューションコンサルタント

仲井 浩太 氏 40歳 / 男性

学歴:防衛大学校 理工学部 航空宇宙工学科 卒

概要・背景

私は15年程IT業界に携わってきました。顧客企業先へアプリケーション・システムの導入を進めるべく、プロジェクトリーダーまで務め順調に経験を積んでいきました。しかしその過程、だいたい35歳前後から、会社の業績が横ばいの状態で、このまま同じような仕事ばかり繰り返していて、自身のキャリアはどうなるのか? という不安が頭から離れなくなりました。その時所属していた会社は上場していましたが社員100数十名程度で、 「餅は餅屋」 を強みに競合大手と戦い、その強みを個人レベルに求めていたため、どうしても専門領域を同じ者がずっと担当せざるを得ない状況でした。自分がチャレンジできる余地として考えたのは、今までの専門領域を広げるために軸足を少しずらして、知識と経験を横展開できないか、ということでした。

また別の観点として、会社の業績がリーマン・ショック前の水準には到底戻せずに低迷しており、回復している企業もある中で打ち手を出せずに、従来通りのワンパターンのやり方で対応していたため、そこに安住する雰囲気を苦々しく思っていました。会社の上層部も事実上、成長を諦めていました。そこで 「もし業績が伸びている企業において自分の経験がフィットし、軸足を広げられる環境があればチャレンジしてみたい」、そう考えて10数年勤めた会社を辞めて、一回り小さな、数十名の企業に転職しました。その時点では、仕事内容上は申し分なく、全く問題なかったため 「もうこの先、よほどのことがない限り転職はしない。長く勤めることを第一に考えよう。」 と心に誓いました。

予期せぬ再度の転職

入社して半年程は夢中に、積極的に取り組んできましたが、やがて先の誓いを打ち砕く出来事が起きました。簡単に言いますと、仕事のやり方や納期に対する意識が緩くて、お話にならないということです。念のため周りの人に聞いても、その緩さ加減はそういうものだとのこと。これに気付いた時は本当にショックで、呆然と立ち尽くしてしまいました。つまり、組織体制やマネジメントがなおざりで、誰も責任を取ろうとしないプロジェクトが転がっている状況でした。これは明らかにスキルダウンする環境であると確信しました。

何とか状況を改善しようと一瞬考えましたが、周りを見渡すと多くの人はゆでガエルのように心地良さそうにしているように見えたため、何年かかるか判らないことにエネルギー費やすのは無駄だと思い直しました。それから1ヶ月間、先の誓いを打ち砕かれたショックを引きずり、悩み抜き、苦しみながら一つの結論に達しました。 「自分の成長のために環境を変える必要がある、そのためにもう一度転職しよう」 と。新天地に来て1年経たないうちにまた転職活動するという、何とも恥ずかしい気持ちを抱きながら転職活動を再開しました。

転職活動 前段

前回の転職活動は、インターネット上で企業と自分が直接やりとりする形式でした。この形式では、お互いを第三者が客観的に判断できていないため、これがまずかったのではと直感しました。この教訓を活かして、求人案内の文字情報だけで企業や組織を判断することを今後はせず、必ず人を介した生の企業情報をもとに判断していこうと考えました。そうなると、数ある転職支援会社も限られてきて、その一つが(株)エリートネットワーク様でした。ちなみに、もう一社にも頼んで面談して貰いましたが、聞かれたことは前職の競合・類似企業のことばかりで、その面談以降は一度も連絡を貰えませんでした。恐らく、私の状況や年齢から 「最適解のない、面倒な転職だ」 と煙たがられたのだと思います。

こうして(株)エリートネットワーク様の転職カウンセラーの杉本様との面談が始まり、実質的な転職活動がスタートしました。
面談は2時間たっぷりかけて頂き、多くは雑談ながらもその中で私自身を色々な角度から攻めて来ました。40歳での転職がどれほど困難か、強みをどのようにアピールするのか。また別の観点では、事情があって1年以内に再度転職活動する人は決して珍しくないとも伺い、少し安心しました。そして私の求めている 「人を介した生の企業情報」 についてはとても豊富で、どういった背景・経緯で求人依頼が来ているかを詳しく聞くことができ、見識の広さと深さに驚いてしまいました。何より、エネルギーと言うか、私の転職活動を自分のことのように考えて下さる姿勢に感銘しました。
2時間のカウンセリングを終え、杉本さんに全てを託そうと決めました。

転職活動 後段

転職活動全般としては、長期化せず順調に終えることができました。開始から内定まで5ヶ月で決着をつけられたからです。前回の転職活動では、自力で求人案内をかき集めたり、登録していた複数の転職支援会社からの紹介や受けた求人情報のリサーチに膨大な時間を割き、数年費やしたものの、やっと見つけた企業が合わなかったため活動としては上手くなかった。やはり今回は、転職のプロに頼んで正解だと実感しました。

またこれまで気づかなかった点として、今まではシステムを顧客に提供する側でしたが、今度は事業会社の情報システム部としてシステムを受け、社内のシステム全般を管理していく、立ち位置を変えた職種ニーズがあることが挙げられます。自分の発想だけでは決して気づかなかった点だと思いますし、この職種だけで面接が多い時に週3本ありました。
どこも今までの転職活動の様に小さめの企業でなく規模・業績が大きかったため面接では少し緊張しましたが、最終的にはその中の1社から内定を頂くことができました。タイミングもあるかと思いますが、スキル面でフィットする求人が一時集中し、それぞれに面接対策を立てて慌ただしく臨みましたが、決まる時は本当にあっという間でした。これにつきましても企業との、本当に難しい面接日程の調整を杉本様にして頂いたため、私は面接準備に専念できました。

今回の転職活動は長期化しなかったとはいえ、波もありました。まず最初の1ヶ月で2次面接まで面白いように進んだ企業がありましたが、結局そこで落とされ、その後応募した案件ではなかなか書類選考が通らない日々が続きました。やがて応募中の案件が途絶え、1ヶ月間応募ゼロ件の時期がありましたが、その都度、杉本さんからのメールに 「最後まで責任を持ってお手伝いさせて頂きます。」 という心強いバックアップの言葉があったため、気持ちを切り替えて冷静に対処できました。その間は、自分を見つめ直す時期にもなりました。特に面接でのやりとりをイメージし、相手の理解度に合わせて話す、自分のスキルや強みを軸とした、面接官との共通の話題を準備しておくことなど、ノートに書き出してコツコツと準備していきました。

最後になりますが、今回の転職活動は担当の転職カウンセラーの杉本様が、私以上に私の転職のことを真剣に考えて下さっていると感じ、そのことが心の支えでした。無事に終えることができ、感謝の気持ちで一杯です。 ありがとうございました。

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