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国内ディーラーへ出向中の自動車メーカー総合職、商社の海外電力プロジェクトへの転職

国内ディーラーへ出向中の自動車メーカー総合職、商社の海外電力プロジェクトへの転職

No.671
  • 現職

    財閥系総合商社グループ会社   海外の電力プロジェクトスタッフ

  • 前職

    自動車メーカーの国内販売子会社に出向   カーディーラーの営業社員

間宮 晃久 氏 26歳 / 男性

学歴:早稲田大学 社会科学部 社会科学科 卒
大隈記念特別奨学生  (学費免除)
貿易実務検定  C級
インドネシア語技能検定 D級
TOEIC780点

はじめに

私が新卒で入社したのは、一部上場の大手自動車メーカーでした。新卒時に私が就職先として選んだ条件は

(1)新興国において強みを持つこと
(2)扱う製品・サービスに共感出来ること
(3)やり甲斐のある規模の大きなビジネスが出来ること

以上三点でした。その三点をすべて満たすのが前職の自動車メーカー(A社)でした。
A社はアジアをはじめとする新興国に強みを持ち、また、商品戦略も合理的な製品に特化したニッチ戦略を取っており、非常に共感できるものでした。やり甲斐に関しては言わずもがな、自動車産業は各国の発展に大きな影響を持ち得る一大産業です。
工場が設立されれば部品を作る企業も集積し、修理を行うサービス工場も各地域に出来上がるため莫大な雇用を生み出します。私はA社にて自分の共感出来る商品を新興国に広め、大きなやり甲斐を得られる仕事をしていきたいと考えていました。

転職に至った経緯

ところが、その思いは打ち砕かれることになります。最初に大阪府下の国内販売子会社へ出向し、ディーラーのいち営業担当者として働くことになりました。このこと自体は現場を知らずしてビジネスはできませんので、納得のことでした。
しかし、そこから海外営業への道は開かれておりませんでした。一年経っても二年経っても異動の話は来ません。三年経っても何の音沙汰も無く、周りを見れば私同様夢を持ちながら、気がつけば大阪に十年〜二十年在籍したままになっている諸先輩方。上司に異動を訴えれば十五年くらいは国内ではないか?、そんなこと考える暇があれば、一台でも多く売って来い! という哀しい言葉。

国内における車のディーラーというビジネスは非常にやり甲斐もあり、面白味もある仕事です。しかし、日本における自動車販売台数は1990年をピークとして二十年以上も下がり続けている典型的な斜陽産業です。トップを目指したとして、斜陽産業におけるトップの価値がどれだけあるのか、また、そもそもインターネット経由の流通があらゆる分野で激増している中で、自動車ディーラーの営業職自体がいつまであるのか、私にはこのままの未来に希望が持てませんでした。

最初の転職活動

大阪へ来てから三年が経ち、私は転職活動を始めることを決めました。
このままA社にいてもいつ辞令が出るか判りませんし、ずっと出ないかもしれません。そこで、辞令を待ちつつ転職活動を始め、もし希望の条件を満たす企業に採用されれば転職するという方針で活動を始めました。
まず大手転職サイトに登録し、他の大手自動車メーカーが海外営業職を募集していたため、自分で応募しました。選考は順調に進み、最終面接に辿り着きました。期待を胸に抱いて臨んだ最終面接は、開始三分で 「この程度のキャリアで来たの?」 という面接官の醒めた眼によって打ち砕かれました。

自分が一番判っていたつもりです。自動車の国内ディーラーでの営業経験しかない状態で、即戦力が求められる海外営業職の中途採用試験に合格することが非常に難しいことは。それでも、最後までテンションの上がらない面接官を見て、私は絶望的な気持ちに陥りました。
案の定その最終面接は不合格となり、私は作戦を練り直しました。自分のキャリアに魅力はない状態で転職活動を行うには、自分を強力に薦めてくれる第三者的な立場の人間が必要だと考え、転職エージェントに頼ることにしました。

(株)エリートネットワークさんとの出会い

インターネットである程度の調査を行い、私は調べた三社と転職サイト経由でオファーを頂いた二社の合計五社の転職エージェントに連絡しました。内訳は大手のエージェントが二社、中途採用を積極的に行っている大手自動車メーカーと繋がりが深そうなエージェントが一社、そして海外営業関連のオファーをしてくれた二社です。自動車業界にこだわりはなかったのですが、異職種に応募する以上、異業界に移ることは難しいと考え、その大手自動車メーカーにターゲットを絞って、同社の人事部の方のインタビューが掲載されているなど、繋がりが深いと思われる紹介会社に連絡しました。それが、(株)エリートネットワーク様との出会いでした。

登録した翌日に転職カウンセラーの岩川さんからお電話があり、その際、まずは大阪在住の為電話にてカウンセリングを行って頂きました。その時に印象的だったのは、まずは一旦電話でカウンセリングを行うが、東京へ来る機会があるのならば是非直接お会いしたいと言われたことです。(株)エリートネットワーク様以外の紹介会社はすべて電話カウンセリングのみで、直接会いたいと言われたことはありませんでした。

そしてまず紹介された企業が、世界中で風力発電の開発を行っている大手の電力事業会社の海外案件組成のポジションでした。書類選考も通過し、一次面接も非常に感触が良く終えることが出来ました。東京での面接であったため、その後岩川さんとも直接お会いでき、その際に企業様も非常に好印象だったと伝えられ、恐らく次のステップへ進めるのではないかとのことでした。
すっかりその気になり、風力発電の専門書を五冊ほど買い漁り、勉強を進めていた私のところに来た電話は、「残念ながら・・・」 という不合格の電話でした。非常に落ち込み、更に他のエージェント経由で受けていた企業も最終面接で不合格となり、一度は転職を諦めかけました。

しかし、岩川さんは何度も連絡を下さり、色々な企業をご紹介下さいました。その中で大手総合商社のグループ会社で、電力プラントの一括請負ビジネスを行っている企業が海外担当を募集しているという案件がありました。
条件は海外ビジネス経験三年以上、当然国内自動車ディーラーでの営業経験しかない私に応募資格はありませんが、岩川さんはそんな私を強く推薦して下さり、なんとか面接まで漕ぎ着けることが出来ました。
そして一次面接を通過したのですが、二次面接の日程を調整して頂いている最中に他エージェント経由で受けた地方の造船会社から内定が出てしまい、約一週間程度で入社するかお断りするか決めなければならなくなったのです。その造船会社も非常に魅力的ではあったのですが、それ以上に電力プラントのビジネスが魅力的でした。

そのことを岩川さんにご相談すると、すぐさま人事部の方と連絡を取って頂き、二次面接の日程どころか、まだ進めるかどうか判らない最終面接の日程までご調整して頂けました。
そして二次面接・最終面接共に通過することが出来、見事内定を頂くことが出来ました。職種・業界・勤務地・年収どれを取っても理想通りであり、異業界・異職種に挑戦という非常に難易度の高い転職活動であったのにも拘わらず、満点の結果を得ることが出来ました。

転職活動を終えて

今回の転職活動が成功した理由は、すべて転職カウンセラーの岩川さんにお手伝い頂いたことだと思います。恐らく岩川さんにお手伝い頂けなければ、海外経験三年以上という条件の中では、一次面接に進むことさえできなかったと思います。また、仮に面接に進むことが出来たとしても、他社から内定が出た後に日程の調整が出来ずに、時間的に諦めざるを得ない結果になっていたと思います。本稿を借りてお礼申し上げます。 本当にありがとうございました。

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