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生産技術者、超・有名メーカーへの未練を断っての転職

生産技術者、超・有名メーカーへの未練を断っての転職

No.612
  • 現職

    産業機械メーカー 技術営業職

  • 前職

    一部上場 総合電機メーカー 生産技術開発

濱田 英二 氏 45歳 / 男性

学歴:名古屋工業大学 工学部 生産システム工学科 卒
名古屋工業大学大学院 工学研究科 生産システム工学専攻 修了
TOEIC 735点

はじめに

私は、1993年、バブル経済が崩壊し始めた年に、それでも1000人という今では考えられない人数の同期社員と共に、一部上場の大手電機メーカーに就職しました。製造している小さな商品とは異なり、工場のような大きなものを作りたいという希望から、生産技術部門に配属されました。2003年にひょんなことからレーザープロセス技術と出会い、知らぬ間に社内講座の講師を任されるくらい、レーザーを用いた生産要素技術開発に取り組むことができました。順調な人生のように見えますが、この後、2度目の 『白い巨塔』 ならぬ、「自己保身のための椅子取りゲーム」 を実体験することになり、前会社への帰属意識が希薄になりました。所謂、役員と呼ばれる会社トップの方々の出世ゲームに巻き込まれ、技術度外視の計略にはめられ、「この会社で技術を語るのは、もう無理だ」 と幻滅の気持ちを抱きながらも、「大企業を出るのは、リスクが大きい」 と、守りの姿勢が私を支配していました。

転機

それ故、何とか妥協して、社内で生きられる道を模索していました。しかし、その間に幾度となく構造改革が実施され、50歳以上の方々の再就職先がなくて悩んでいる姿を目の当たりにし、苦悩の日々が続きました。「椅子取りゲーム」 もますます激しくなっており、「会社が楽しくなく、行くのがつらい」 と感じるようにもなりました。
「自分がやりたいことは、この会社にあるのか?」 「自分はこのまま流されることに、我慢できるのか?」 「大企業のぬるま湯に20年もいて、世間で通用するのか?」
葛藤の日々が続く中、私の背中を押したのは 「子供」 でした。45歳にして初めて子供を授かることになり、親の責任を考えなければならなくなりました。
「子供が成人するまで、今の会社で生き抜く絵が描けるか?」
答えは 「No」 でした。不思議なくらい簡単に解がでました。これまでの迷いが嘘のようでした。今振り返ると自分は、「大企業神話」 の呪縛を解くための、何らかの 「きっかけ」 を待ち続けていたような気がします。

転職活動

早速、ネットで大手のエージェントに登録しました。ところが、大企業同士、どうも会社と繋がっていると推察される事柄が発生したため、エージェントに全く信頼が置けず、登録のみで 「45歳・エンジニア」の転職市場はどんなものなのか、情報を頂くだけに限定していました。そうこうしているうちに、「早期退職」 のキャンペーンが、会社で再開されました。決心がついていた私は、「この機会を逃してはいけない」 と、最後の切り札を投入しました。それが、(株)エリートネットワークの転職カウンセラ—の山崎さんでした。山崎さんを紹介してくれたのは、椅子取りゲームの被害に遭った元上司でした。元上司からは、「最終兵器! 必ず面接まで辿り着けてくれるエージェント・担当者だぞ。」 と教えて頂いていました。
11月末にHPから登録し、転職カウンセラーの山崎さんから面談の依頼があったのが、12月初めでした。

クリスマスで銀座の街が華やいでいる中、自分は転職の相談に。。。。。ちょっと暗い気持ちで挑んだカウンセリングでした。ところが、山崎さんのハキハキとした歯切れの良い声を聞いているうちに、何だかウキウキし始め、神様からクリスマスプレゼントを頂いた気がするくらい、信頼感を覚えました。前出の大手とは大違いでした。

実際、45歳エンジニアの現実は厳しく、12月は企業に問い合わせてみましたが 「ポジションがありませんでした」 の報告の連続でした。しかし、携帯電話のボリュームを下げないと周りに筒抜けになってしまうと思えるくらい、大きな、はっきりとした、自信満々の 「山崎さんの声」 に安心感を覚えただけでなく、次のアタック企業を決めるにあたってのきめ細やかな心配りに、何の不安を抱くこともなく、結果を待ち続けることができました。

1月に入り子供が誕生して家内と共に病院から退院した途端、山崎さんから 「ご相談中の企業から1次面接の依頼がありました。いきなり社長面接です。」 と、興奮気味の連絡がありました。技術オリエンテッドなカリスマ社長がおられて、初回からその社長との直接面接でした。20年前、入社を決めた時の熱い気持ちを、思い出させてくれる人でした。

転職まで

面接では、転職カウンセラーの山崎さんからの推薦状が効いていたようで、私が社内で地道に行っていた活動と、応募先企業が求めている人材像が見事に一致していました。そして、企業側の期待が高い分、こちらの希望もスムーズに通り、2月早々に内定をもらいました。
私も妻も、あまりにも速い流れに二の足を踏むこともありました。「本当に中小企業で大丈夫なの?」と、再び不安が押し寄せてきました。しかし、そこでも後押しをしたのは、「子供」 でした。乳飲み子の笑顔を見ていると、この子を路頭に迷わす訳にはいかないという思いが、「大企業神話」 の呪縛を解いてくれました。

これから20年働くと考えた時、勤続20年での折り返し、子供が退院して直ぐに現企業との出会い、そして、現企業が私と同い年と、色々な偶然を鑑みると、「ご縁」 を意識せざるを得ず、即決しました。

次の職を決め、早期退職キャンペーンを計画的にGETした現段階では、同じく悶々とくすぶっている同僚達の間で英雄扱いでした。勿論、本当に勝ち組になるには、これからが勝負ですが、山崎さんのお蔭で、短期間で私の計画を実現することができ、次なるステップをロケットダッシュで迎えることができました。転職カウンセラーの山崎さんへの感謝の気持ちを表すため、この文章を書くに至りました。

就活をされている方の中には不安を感じておられる方も多いと思いますし、私のように 「大企業の呪縛」 に喘いでいる方もいらっしゃると思います。しかし、自分の人生、家族の人生を考えた時に、呪縛に囚われて 「悶々」 としているのは、「時間の無駄」 です。(株)エリートネットワークのスタッフの方々の心のこもった 「引き」 を信じて、一歩踏み出すことをアドバイス差し上げ、皆様への応援の言葉とさせて頂きます。

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