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公認会計士の転職活動

公認会計士の転職活動

No.6
  • 現職

    会計系コンサルティングファーム 
    経営コンサルタント

  • 前職

    大手監査法人入所
    →独立し株式会社ジャパンファンド設立
    →株式会社ジャパンファンドの運営を休止

本平 匠 氏 28歳 / 男性

学歴:

転職記

私は(株)エリートネットワークを通じて1ヶ月ほど転職活動を行い、無事希望する会社に就職することができた。(株)エリートネットワークのカウンセラー及びスタッフの方々に改めて御礼を言いたい。
私は地方の高校を卒業後、上京し、専門学校に通い公認会計士の資格を取った。合格後、トップファイブに数えられる大手の監査法人に入社し、5年半勤務した。毎日が勉強の日々だったが、若くして合格できたこともあって経済的には比較的裕福な暮らしができたと思っている。退社後、思うところあって大学に入学したのだが、理想と現実のギャップを感じて半年ほどで辞め、独学の日々を送った。その間はもちろん無収入なわけであるが、日々少なくなっていく銀行預金残高に不安を感じていた。勉強しながら収入を確保できる方法はないものかと考えていたのだが、うまくまとまらず、とりあえず余裕資金を株式に投資することとした。投資したとたんに資金は膨らみ始め、今になって思えば大いなる勘違いなのであるが、これで生活できるのではなかろうかと思ったのである。その後も資金は膨らみ、勉強が一段落したところで投資会社を設立し、代表取締役として投資を本業とした。その後、株式市場の波に翻弄されつつも2年間会社を存続させることができたのは幸せなことだと思っている。この会社は投資資金を大きく減少させて平成12年11月に実質的に業務を終了した。1週間ほど何もする気が起きず落ち込んでいたのだが、ここから私の転職活動が始まるのである。
私はまず就職情報専門誌を購入した。私の知識と経験を生かせるところはないかという観点で探していたのだが、思うようなところがない。2社ほど面接を受けたが、どうも違う。待遇も思ったほどではない。私は監査法人に戻るべきなのだろうか、監査法人しか行くところがないのだろうかと真剣に考えた。「私は監査法人で働くことが嫌なのだろうか?」自分に問いかける。
そして、分かった。私は何かをやりたいのだと。業務内容が分かっていて競争原理がそれほど機能しない監査法人に行くよりも、辛くてもいいから何か新しいことがしたい。私はまだ発展途上なのだ。前へ、とりあえず前へ、少しだけでいいから前に進みたい、そう思った。
そんな私を気の毒に思ったのかどうか分からないが、友人がネットにある人材登録会社に登録してみることを私に勧めたのである。私はすぐ4社に登録した。記入項目の多さには正直なところ辟易したが、これも就職活動と思いパソコンに向かった。その中で一番早く私にアクセスしてくれたのが(株)エリートネットワークのカウンセラーだったのである。最初の電話から2日後位だったと思うが、銀座の本社に行きカウンセラーの方と面接をした。そこで3社紹介されたのであるが、そのときは3社紹介してくれたことよりも私の本当にやりたいことを会話の中で気付かせてくれたことに感謝した。

その3社は企業コンサルティング会社2社と主に土地の有効活用を提案する財産管理会社であった。その3社すべての面接を受けたのであるが、企業コンサルティング会社の1社は会計をコンセプトに筋肉質の会社を作り上げることを主力としており、業務内容、仕事の質など多くの面で私の考えと同じであった。もうひとつの企業コンサルティング会社はファイナンスやM&Aを主力としている少数精鋭のエグゼクティブ集団で、コンサルティングの経験がない私が入社するにはまだ早いと感じた。おそらく向こうもそう感じたに違いない。将来的に彼らのような仕事ができれば光栄だと思う。財産管理会社は有名なコンサルティング会社が出資している会社で、特に直接面接をしていただいた社長とは話が合い、私は彼に少なからず影響を受けた。彼は明確な企業理念と強い使命感を持っており、彼と一緒に仕事ができるのであれば幸せであると私は感じた。恐縮ながら私に興味を持っていただき、入社を強く勧められたが、自分の将来への可能性や業務内容を勘案した結果、残念ながら断らせていただいた。もちろん、彼の会社が不満だったわけではなく、比較の問題として他の会社を選択したに過ぎない。もしも体が二つあったのであれば、何の迷いもなく彼の会社に入社していたであろう。
こうして私は企業コンサルティング会社のひとつに就職を決めた。そして就職活動は終わったのであるが、多くの会社の企業文化に触れることができてとても有用な日々であったと思う。特に最後に残った2社からは強く入社を勧められ、嬉しかったのと同時に強く仕事に対する責任感を感じた。実は、この他にも内定をもらっていた会社があった。これは自分で探した会社であったが、業務内容が自分の思うところと少しずれていたので断らせていただいた。
就職活動を効率よくやるには専門の登録会社を活用したほうがいいと思う。別に(株)エリートネットワークの宣伝をするわけではないが、それで自分の思う仕事に就くことができて、就職先にも喜ばれ、さらにそれによって仲介会社も適正な利潤を得るのであれば、3者すべてがハッピーではないか。誰も損することなく、それが国の活力となる。私はそんな経験ができて幸せである。転職を考えている人たちの中には自分の思う理想と現実との狭間に立って苦しんでいる方も多いと思う。現実の世界は自分が思っているほど簡単には変わってはくれない。まわりが変わらないんだったら自分が変わるしかない。閉塞感に満ち溢れた今を変えることができるのは自分だけ。大丈夫。才能とは、自分を、自分自身を信じることなのだから。

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