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26歳、公認会計士から、SEへの転身

26歳、公認会計士から、SEへの転身

No.443
  • 現職

    ソーシャル系ネットワービス企業  SE

  • 前職

    監査法人  会計監査業務

長嶺 修身 氏 26歳 / 男性

学歴:早稲田大学 国際教養学部 中退 → 大原簿記学校 卒
公認会計士補

「転職の動機について」

監査法人から、IT会社のSEへの転職というのはほぼ前例がない、とお聞きしました。公認会計士・監査法人勤務という、社会的に見て高水準な待遇をわざわざ捨ててまで、IT業界に飛び込むリスクを負うのは普通は考えられないでしょう。

私は元もと、コンピュータゲームが好きで、中学時代よりコンピュータ関係のクラブに所属し、BASICやC言語でプログラミングの勉強をしていました。その頃の将来の目標は、コンピュータゲームを開発し、やがては自ら会社を立ち上げることでした。
大学に入り、独学で「基本情報技術者試験」に合格したのち、当時所属していたITサークルの先輩から紹介して頂いたweb開発のアルバイトに従事する傍ら、大原簿記学校の公認会計士試験の勉強も開始しました。自分の会社を立ち上げるためには、ITの知識技術の習得はもとより、経営者としてのビジネススキルや会計・経済の知識が必要になると考えたからです。
当初は、うまくITと会計士の資格の勉強を両立させたかったのですが、公認会計士試験は難関であり勉強期間も1〜2年間の長期間に亘ります。次第にITの勉強に費やす時間は少なくなり、ほぼ会計の勉強で手一杯になりました。そして試験に合格して監査法人に勤めてからは、ITに対する思いは一旦忘れてしまいました。

監査法人に勤務して2年経ち、ようやく仕事に慣れた頃、将来の進路を考えるにあたり、改めて、自分が会計士を目指したそもそものきっかけを思い出しました。自分が本当にしたかったことは、会計監査だったのだろうか。自分はもともと公認会計士として成功したかった訳ではなく、あくまで手段に過ぎない。本当に自分の好きなことはコンピュータなのだ。そう思い立って、転職を決意しました。ちょうど公認会計士の資格に必要な「監査法人での実務経験2年間」は既に経ているということも、今回の大掛かりな転職を決意するための追い風になりました。

「(株)エリートネットワーク・廣重さんとの出会い」

IT会社への転職という漠然としたイメージを抱き、ネットを通じてIT系の転職を扱う人材紹介会社に複数登録しました。また、自分でも直接、複数の会社の求人広告に対して履歴書を送ったりもしました。
しかし、いざ、紹介会社との面談となり、自分のこれまでの経緯、これからの希望進路を相談するにつれ、自分の転職は本当に正しいのか、という不安が過りました。他の紹介会社で面談しましたが、カウンセラーのご意見は、おおむね「公認会計士としてのキャリアや高収入を捨ててまでIT業界に転職するなんてもったいない」、ということでした。転職を決意した時から既に自分のなかで考えが整理され、自分の考えに確たる自信を持っているつもりでしたが、やはりいざ、転職業界の専門家達の意見を聞くと、自分の考えが正しいのかどうか、揺れてしまいました。

(株)エリートネットワークで転職カウンセラーの廣重さんにお会いしたのはちょうどその頃でした。お会いして数時間も経っていませんでしたが、自分の進路について相談させて頂いているうちに、この人は信頼できる、と直感で感じました。会計士からIT業界のSEという、ほぼ前例がないであろう転職について、始めは驚いておられましたが、「いや、でもこれはおもしろい」と言って全面的に協力して頂き、これからのキャリアプランを考えたうえで、優良な会社をご紹介頂きました。何より、私のこれまでの経歴を理解して頂いたうえで、これからのキャリアアップまで深く考慮して頂いているということが十分に理解できました。

ご紹介頂いたIT会社の中には、世間でもかなり有名な大手の会社も数社あり、書類選考を通過した時には、もう内定が出たくらいに浮かれていました。しかし、残念ながら最初に面接に行った4社は全て一次面接でアウトでした。これも転職前から覚悟してはいましたが、やはり4社から立て続けに不合格を言い渡されると、さすが結構へこみました。
ちょうど同時期に、別ルートで応募した会社があり、ありがたいことに内定を頂いていました。その内定の回答期限が迫っていたこともあり、いっそその会社に決めてしまおうと思い、廣重さんにこれまでご協力頂いたお礼だけを言うつもりでお電話したところ、それではIT業界内におけるキャリアアップにつながらない、と即座に反対されました。

最初は紹介会社としての建前でおっしゃっているんじゃないか?、とも思いました。しかし再び(株)エリートネットワークのオフィスを訪れ、IT業界におけるキャリアアップについて説明を聞くにつれ、そうではないことが分かりました。
私が前職の会計監査の経験において培った最も重要な心得は、「クライアント企業の会計帳簿を閲覧する以上に、担当者との直接ディスカッションを通じてクライアントの意図・要望をいかに汲み取るか」ということです。
廣重さんは、履歴書に記載された私の過去の経歴や資格などといったデータのみからではなく、面談を通じて、私が本当にやりたいこと、望んでいることを汲み取り、そのうえでキャリアプランを提供して頂いているのだと分かりました。
この方の意見は単純に体面や、目先の利益から出た意見ではなく、人材紹介のプロフェッショナルとして提供し得る最良のキャリアプランを提供している、ということを理解し、改めて廣重さんに対する信頼感は増しました。
その後、最初に内定を頂いた会社を辞退し、廣重さんのアドバイスのもと就職活動を再開しました。結果、待遇の面でも、今後のキャリアアップを考えるうえでも、最高の会社に出会い、ありがたいことに、無事内定を頂くことができました。

「今回の転職活動について」

私は今まで転職活動というものに対して、何故か無意識のうちにネガティブなイメージがありましたが、今回の転職活動でそのイメージが覆されました。今回の転職活動で様々な人に出会い、それぞれの道のプロフェッショナルが持つ様々な考え方に触れることで、今までの価値観を改めつつも、自分が本来目指していたものを再確認し、その思いを一層強く抱くことができるようになりました。転職カウンセラーの廣重さんとの出会いも、その中の一つだと思います。
廣重さん、本当にどうもありがとうございました。

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