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No.423

ノンキャリア国家公務員から、大手金融機関への転職

前職
国家公務員  ノンキャリア
現職
日系大手金融機関  調査部
杉谷 恵一 氏 / 33歳
国立大学 外国語学部 卒
TOEIC 870点

1. 公務員からの転職

私は、国家公務員から大手金融機関の調査部門への転職が決まりました。公務員から民間への転職は、一般的に珍しいと思います。時折、私の周囲で民間企業へ転職する職員がいましたが、共通しているのは、20代のキャリア組で転職先は外資系コンサル会社でした。しかし、私の場合は、30代のノンキャリア組で転職先は大手金融機関であり、おそらく相当珍しい転職をしたのではないかと思います。

公務員からの転職というと、まず、なぜ?という疑問が聞かれます。安定していて、政府の大きな仕事に関われるのに、というのが一般的な反応でしょう。しかし、自分の人生は自分で決めるもの。私の場合は、現在の政府と行政の硬直性の中でしたいことの限界を感じていました。もちろん、将来、大きな改革が行われる可能性は否定できません。しかし、起こるかどうかわからないこと、自分の力を大きく超えたことへ自分の人生を委ねることができませんでした。誤解して頂きたくないのは、私は公務員の仕事自体を批判するつもりはありません。一人一人の職員は多くはまじめであり、自分たちなりに公益について考えている人がほとんどです。現在の行政の停滞と閉塞感は、まっとうな改革をしない政治の責任が大きいです。公務を引き続き続ける同僚は、それはそれで立派なことだと考えています。ただ、私には私なりの職業観と人生のあり方があったというだけの違いです。

2.転職活動

国家公務員の仕事にはそれなりの面白さを感じていましたし、そもそも、相当の思い入れを持って試験を受けた経緯もあり、日々の仕事から改革につなげていきたいという考えもありました。これまでの仕事で自分の強みは、アジア情勢を中心とした調査分析、危機管理、外国語でした。

公務員の経験が10年近くなると、自分なりに全体的なことが考えられるようになり、プラス面とマイナス面が見えてくるようになりました。その中から、新しい提案や改善につながる提案をして、現状を良くしていきたいと考えようになりました。いくつかの提案は、上司からは良い提案と言われましたが、結局は、制度や過去の慣例の壁に阻まれることが多く、ジレンマを感じていました。私は、こうした守りの状況の中で、もっと攻めに転じる仕事がしたいと考えるようになりました。民間企業であれば、常に攻めの姿勢が必要になる、スピード感を持って新しいことにチャレンジができるのではないかと思うようになり、1年ほど前から転職の可能性を考えるようになりました。しかし、日々の忙しさの中から、なかなか実際に転職活動を行なうには至りませんでした。

やっと今年の2月に求人サイトに登録しました。興味のあった求人はあるシンクタンクです。その求人を扱う2社からコンタクトがありましたが、A社は公務員が転職することは難しく合う求人はないという回答でした。B社は、面談はしましたが、しっくりこないところがありました。面談では機械的に私の経歴を合いそうな求人案件に単純に当てはめるような印象があり、私が転職を考える理由や将来何がしたいのかということは殆ど聞かれることがなく、自分という人間を理解せずに、本当に合う仕事など見つかるのだろうかと疑問を抱きました。

そんな時、インターネットで見つけたのが(株)エリートネットワークさんでした。サイトは使いやすく、求人案件も豊富で好印象でしたので、ここなら大丈夫そうだと思いました。履歴書を送った翌日には、転職カウンセラーの高橋さんからコンタクトがあり、面談となりました。面談では、B社とは全く違い、今の仕事についてどう思っているのか、なぜ転職をしようとしているのかという根本的な質問から始まり、人生観に関わるような話まで及びました。高橋さんからは、歯に衣着せぬ率直な意見を伺いました。中にはとても厳しい言葉もありました。しかし、そうした高橋さんとのストレートな面談のやりとりで、私が本当に公務員を辞めて転職する決意があるのかどうか、自問自答をすることができました。転職をする理由が思ったよりもうまく伝えられませんでしたが、高橋さんとの面談で、自分のなかで曖昧模糊とした気持ちが徐々に言葉として明確になりました。高橋さんは、各業界の状況だけではなく、経済全体の大きな流れから求人動向や企業の今後の展開について話をして下さり、公務員の私としては民間の動きを理解するうえで大いに参考になりました。こうした丁寧なやり取りのなかで、私は、(株)エリートネットワークさんなら信頼してお願いできると思いました。

ただし、現在の経済情勢では、転職市場は決して良くありません。また、面談をして頂いたのは3月でしたので、各社の人事は新卒採用で忙しい時期でもありました。そのため、高橋さんからは動き始められるのは本格化するのは6月以降になるだろう、あまり焦ってはいけないと言われ、じっくりと待つことにしました。5月頃から高橋さんからコンサルティングやシンクタンク系、事業会社の危機管理・リスク部門へ打診して頂きましたが、このご時世、採用自体を手控えている企業が多かったり、私の経歴にマッチするポストは無かったりという回答ばかりでした。主要なシンクタンクの求人がマッチしない段階で、もう選択肢はないのかなと思っていました。そこへ、以前に言っていたとおり、6月に大手金融機関に直接売り込みをかけ、面接をセットできるとの連絡が入りました。私は、金融機関は全く念頭ありませんでした。しかし、調査部門での求人であり、私の関心のある地域も担当できそうな案件であり、すぐに面接をセットして頂きました。もし、(株)エリートネットワークさんを利用していなければ、シンクタンク・コンサル系の求人と縁がなかった時点で終っていたかもしれません。私が思いもつかないところで適切な求人案件が見つかった事に驚きとさすがだと思いました。単に紙上の情報だけでマッチングさせようとした以前面談をしたB社とは大きな違いです。

私は、いよいよ、という緊張の面持ちで面接に向かいました。一次面接は部門面接でした。面接の直前には、私はうまく自分のことを表現できないところがありましたが、高橋さんから電話でアドバイスを頂き、考えをまとめ直すことができました。部門面接では、先方がアジアなど海外勤務と出張の経験が多いこと、調査分析を長らく担当してきたこと、培ってきた人脈に興味を持って頂きました。後半は、私の緊張もほぐれ、来てもらえるならば歓迎したい、次は人事面接となると思いますとおっしゃって頂き、手応えを感じました。

次の人事面接では、就職活動の面接らしい面接で、待遇面などの説明と確認といった雰囲気でした。すぐに最終の役員面接の連絡がありました。役員の方々からは、転換期にある金融業界の中で、必ず勝つという意気込みを感じ、今後のビジョンに共感することができました。また、海外展開、最近の国際情勢など幅広い内容で面談が進み、私も自分の意見を正直にお伝えしました。2日後、幸いにも内定の連絡を頂くことができました。
結果的には順調に進んだと思います。しかも、1社目のチャレンジで、かなりのスピードで面接が進み、自分でも驚いていました。また、本当に公務員を辞めてしまっていいのかという迷いが出ることもありました。その間、何度か電話で転職カウンセラーの高橋さんから叱咤激励を受け、自分の決意を変えずに、内定を勝ち取ることができました。

3.内定から退職まで

いよいよ、職場の上司に退職の意思を伝える時がきました。国家公務員の退職は、民間企業とは違って、労働基準法ではなく、国家公務員法に従って処理されます。退職は、労働者の権利としてではなく、任命権者(=各省庁の大臣)による「承認事項」で決裁事項でもあります。そのため、退職に要す時間は民間から民間への転職よりも時間がかかる傾向があると思います。

まず、私は退職の意思を所属部署のナンバー2であるC氏に話しました。C氏は、驚きながらも、自分の一存ではなんとも言えないので、所属長D氏に伝えることになりました。翌日、D氏との面談では、かなり激しい慰留があり、また、転職自体に反対する、将来を嘱望していたのに恩をあだで返すつもりかなどのやり取りがありました。私としては尊敬していた上司であり、彼なりに私のためを考えて話していることは良く理解できました。しかし、既に腹は決めていました。その場では結局、上司は納得せず、とにかく今日、この場で承認できず、一度は再考してほしい、人事課に退職の話を伝えることはできないと言われ、再度面談することとなりました。私からは、意思は固く変わることはないことをはっきり伝え、将来やりたいことなどを伝えたところ、最終的には私のキャリアプランに納得が行き、応援できるよと言ってもらえました。

この退職のプロセスでも、高橋さんからは適切な助言を頂き、どうにか乗り切ることができました。また、民間企業に勤務する友人たちと話すことを通じて、民間の仕事の魅力、民間の観点からの社会貢献などについてとことん議論し、自分は民間企業という新しい世界でやっていく実感を持つこともできるようになりました。

4.転職を考える国家公務員の方へ

転職を考えている国家公務員の方がいらっしゃれば、一旦、キャリアカウンセラーと話すべきです。ただし、公務員の場合は、公務員の世界で通用する能力と民間で必要な能力は相当違うことは覚悟して下さい。また、公務という仕事は、私自身、思い入れがあったように確かに魅力のある世界です。現在の日本の制度では一旦離れて戻ってくるという選択肢は基本的にほとんどありません。その点から、だれでもかれでも勧められる話ではありません。私は国家公務員の仕事に強い思い入れを持って選び、11年間続けていましたから、とことん考え、同じ職場から先に転職していた元同僚、民間企業に勤める友人たちからの意見も相当聞きました。本当によく考えた上で決断すべきです。少し大袈裟に言ってしまいましたが、自分が特殊であることを強調する訳ではありません。きちんとした転職のビジョンを持っていれば、誰にでも可能性はあるはずです。

また、35歳近くの年齢のノンキャリア国家公務員の転職は、きちんとしたスキルを持っていることが必要だと思います。もちろん、公務員としてだけ評価されるスキルではなく、民間でも応用ができるスキルです。私の場合、内定先のニーズが私の調査分析での経験、アジア地域に対する知識、外国語力に合致しました。国家公務員としての将来に疑問を持っている方は転職に挑戦してみる価値はあると思います。ノンキャリアだからということであきらめている人はいませんか?企業から見れば、キャリアかノンキャリアかという区分は無意味です。民間企業が必要とするスキルとマインドがあり、しっかりとした決意があれば、道は開けます。

最後に、丁寧に熱意を持って対応して下さった高橋さん、私にアドバイスをしてくれた民間企業に勤務する友人たち、職場を離れる決断をした私に対して温かい言葉を掛けてくれた役所の同期・先輩、安定を捨てて新しい世界にチャレンジすることを理解してくれた家族に心から感謝したいと思います。

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