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司法試験の勉強から、心機一転、25歳からの就職活動

司法試験の勉強から、心機一転、25歳からの就職活動

No.249
  • 現職

    東証一部上場 時間貸し駐車場運用会社 
    法務担当

  • 前職

    司法試験の勉強

大沼 百恵 氏 25歳 / 女性

学歴:慶應義塾大学 法学部 法律学科 卒
慶應義塾大学 法科大学院 卒

私のバックグラウンド

私は法科大学院を2006年3月に修了した第一期卒業生で、第一回新司法試験を受験した後、就職の道へ進路変更しました。試験に合格する見通しが立たなかったことを契機に自分の将来を真剣に考え始め、A.自分の成長のためには早く社会人としてのキャリアをスタートさせたほうがいいと思ったこと、B.早く実務を経験したいと思ったこと、C.経済的にも早く自立したいと思ったことの三点から、2006年末に就職を決意し、年明けから具体的な活動を始めました。
新卒にも第二新卒にも当てはまらない私が、紆余曲折を経て無事内定を頂けるに至った経緯を以下ご紹介します。

(株)エリートネットワークさんとの出会い

大学時代から試験勉強しかやってこなかった私には、就職活動とはどう進めていくものなのか、皆目見当がつきませんでした。そこで手始めにネットで転職サイトを検索することから始めました。折しも、様々な企業が一堂に会する就・転職フェスティバルが東京ビッグサイトで開催されるという情報を見つけ、足を運ぶことにしました。就職活動の第一歩です。これがラッキーでした。同フェスティバルに(株)エリートネットワークさんが参加されていたのです。

とはいえ、最初は(株)エリートネットワークさんを就職活動先として見ていました。つまり、同社に応募し、転職カウンセラーになろうと思っていたのです。転職カウンセラーを志望した理由は、今思えばあまりにも短絡的なものでした。この時点で私は自分が将来どういうキャリアを築いていきたいのか、自己分析が全くできていなかったのです。
ともかく早速書類を送り、採用面接をお願いしました。結果は当然のことながら不採用です。このとき貴重なお時間を割いて面接をして下さった採用担当の方には本当に申し訳ない思いでいっぱいです。

さて、(株)エリートネットワークさんに就職活動のお手伝いをお願いしたのはこの直後です。ここからが本当の意味で私の就職活動と呼べる時期のスタートでした。採用面接から一転して就職活動のお手伝いをお願いするというのは大変失礼だとも思ったのですが、ダメ元で登録のお願いをしてみたところ、快諾していただきました。(株)エリートネットワークさんにお願いしたいと思った理由は、A.同社への就職活動を通じて、各人に合った就転職サポートをして下さる信頼できる会社だと思ったことと、B.「新卒でも第二新卒でもない中途半端な立場の私が、単独で就職活動を続けていくには限界がある」と痛感したことの二点です。このとき既に2007年2月下旬で、情報収集期間を含めると、就職活動を始めてから既に約一ヶ月が経過していました。

初回カウンセリングから内定を頂くまで

カウンセリングはお世話になっている間に計二回して頂きました。初回はどういう企業・職種に応募するかを決めるためのカウンセリング、二回目は一次面接に向けたアドバイスのためのカウンセリングです。就職活動中はお世話になりっぱなしでしたが、この二回のカウンセリングが感謝すべき最たるものでした。

初回は担当カウンセラーの溜池さんと共に、高橋さんがご同席下さいました。このとき私は本当に大事なことを教えて頂きました。中でも一番はっとさせられたのは以下のやり取りです。

高橋さん:具体的にでも漠然とでも、大沼さんはどのような仕事をしたいのですか。
私:人の役に立って、人の喜ぶ顔を見られるような仕事です。
高橋さん:人の役に立たないような仕事はありません。そうですよね?じゃあ全ての仕事が人の役に立っていることを前提として、改めて訊きましょう。大沼さんは何をしたいですか。
私:・・・・・・・。

この後高橋さんは、黙ってしまった私にポンポンとテンポ良く質問を重ねていき、「企業の法務部」という方向性をいともたやすく見出してしまったのです。プロはすごい・・・・・と圧倒されると同時に、自分がいかに甘かったか、いかに働くということの意味・意義を理解していなかったかということを思い知らされ、非常に恥ずかしく思いました。何でこんなこともわかっていなかったのだろうと悔しくもなりました。

方向性が決まった後は、今後どのように活動を進めていくかをカウンセラーの溜池さんと打ち合わせました。私の場合、「なぜ司法試験をやめて就職しようと思ったのか」というのが面接での一番の突っつき所になるだろうから、そこをきちんと答えられるように、というアドバイスを頂き、初回のカウンセリングは終わりました。だいぶ弱気になっていた私にカウンセラーの溜池さんが励ましの言葉を下さり、とても勇気付けられたのを覚えています。


(書類選考期間、約3週間(この間は面接対策等を行っていました))


第二回カウンセリングは2007年3月中旬で、初めての面接の一週間前でした。溜池さんに模擬面接をして頂いた結果、「大きい声で明るく元気よくいきましょう!」「司法試験をやめた理由が後ろ向きに聞こえる。もっとポジティブな理由ではありませんでしたか??」という二つのご指摘を頂きました。前者は、ポテンシャル採用で面接依頼が来ているのに、私が年齢の割に落ち着いた雰囲気過ぎるということで、もっとはつらつさとやる気をアピールしましょうということでした。また後者は、司法試験をやめた言い訳のようなことを私がくどくどと説明していたため、「就職に方向転換したのは、早く働きたい!実務をやりたい!と思ったからではなかったか」と原点に立ち返らせるアドバイスを下さったものです。
この二回目のカウンセリングを踏まえて、私は一週間後に迫る面接の骨子を練り直しました。企業のHPを隅々まで研究し、カウンセラーの溜池さんから頂いた資料も参考にしながら、自分がその会社に入ってどういう仕事をしていきたいか想像し、志望動機に落とし込んでいきました。この資料がまた選りすぐりで、特に社長のインタビュー記事は経営者の目指すところを知るのに大変参考になりました。また、大きい声で明るく元気よく!という課題については、毎日声に出して自己紹介の練習をしたり、普段家族と会話をするときにも「明るく、元気よく」を心がけてみたりして、当日に備えました。

結果、紆余曲折はありましたが、ありがたいことに複数の会社から内定を頂きました。就職活動が長引いてきていたことや、書類選考の反応が鈍いことから来る不安から、先に内定の出た会社にお世話になろうと思ったり、迷いが生じたりと精神的に不安定になった時期もありました。が、カウンセラーの溜池さんのアドバイスや励ましで、なんとか方向性を見失わずに自分の志望企業で仕事ができる運びとなりました。

おわりに

(株)エリートネットワークさんの企業理念は「信頼できる人を、信頼できる企業に」です。「信頼できる企業」を紹介して下さることは間違いありませんが、私が「信頼できる人」であったかどうかは自信がありません。ですが、「あの人は信頼できる人だったな」と思って頂けるよう、これから社会に出て頑張っていこうと思います。
頼りない私を励まし続けて下さり、時に厳しくも聞こえる客観的かつ的確なアドバイスを下さったカウンセラーの溜池さんには、いくら感謝しても足りないくらいです。

最後に、私と似た経歴を辿ろうとする方へ僭越ながら一言。
止むを得ない事情がない限り、司法試験に後ろ髪引かれていらっしゃるようなら諦めないで下さい。もったいないのもそうですが、就職の道は決して甘くありません。
しかし、早く実務に出たいんだ!と思っている方には、拙い私の体験記でも参考になれば幸いです。(株)エリートネットワークさんと二人三脚で頑張れば、道は必ず開けると思います。

それでは、約三ヶ月間、大変お世話になりました。
本当にありがとうございました。

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