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企業再生ファンドから、不動産デベロッパーへの転職

企業再生ファンドから、不動産デベロッパーへの転職

No.195
  • 現職

    一部上場 大手不動産開発会社 社長室

  • 前職

    独立系企業再生ファンド 
    マネージング・ディレクター

野沢 君彦 氏 44歳 / 男性

学歴:東京大学 法学部(公法コース)卒業

転職を振り返って

ライブドア事件などを契機にファンドを取り巻く環境も厳しくなるなか、2006年3月中旬に転職を決意、(株)エリートネットワークのカウンセラーの杉本さんをご紹介頂き、お会いすることになりました。
カウンセラーの杉本さんにお会いする前段階で、20年近くに及ぶ自分のキャリアを丹念に振り返り、まずなるべく細かい職歴書を作成、いつからいつまで、何年間、どういう部署・ポジションにおいて、どのような役割をこなし、また客観的に見てどのような成果を実現できたかということを記憶の限り、アウトプットすることから取り掛かりました。

今後めぐり会う職種・面接官は、必ずしも自分が歩んできた職歴と近いとは限りませんが、似たような経験があれば、共有できる部分が必ず生まれ、自己をアピールし、あるいは理解頂く手掛かりとなると考えたからです。実際、面接官の立場に置き換えて考えれば、初対面の人間について、数十分という限られた時間の中で、把握し、評価し、ゼロか1の決定をするわけですから、可能な限り質問をしやすい「メニュー」を、簡潔・明瞭且つ魅力的に表現することが必要だと思います。

第2のステップはそのポートフォリオを全体的に眺めた上で、自分が今後社会に貢献できる、貢献したいと考える「線」をつむぐ作業です。自分のキャリアをバランスシートに例えるならば、きちんと資産分類をし、減価償却を行った上で、最も価値のある資産にアピールを集約します。価値があるということは、自らも最もエネルギーと情熱をかけて取り組んだ仕事であり、また充実していた期間であったことだろうと思います。

その上でカウンセラーの杉本さんとお会いしたところ、短時間の面談の中で自分の志向する方向性を的確に把握頂くことができました。実はこの部分が非常に、就職活動にとって重要な部分だと思うのです。カウンセラーも、大事なクライアントにぶつける上で、この人ならという人材でなければ、チャレンジングなポジションに推薦することはまず考えられないからです。確かに判断するのは企業の側ですから、やみくもでも数打てば当たるかもしれませんが、有能なカウンセラーほど、確率を求めるものだと思います。杉本氏はまさにこういうタイプのカウンセラーでありました。

実は、その後1週間ほどは、何の音沙汰もありませんでした。自分としては、氏のお人柄に感ずるところがあり、1ヶ月ほどは、とにかく担当のカウンセラーの杉本さんのみにお願いしようと決めて、ムダな動きは一切しませんでした。年齢的にも、新聞等の求人は条件が合わず、時折眺めるものの、パスしておりました。
10日ほど経過したところで、数社のお名前が挙がり、3社の面接をセット頂きました。大手証券系のリスクマネジメントと大手不動産開発会社のIR・経営企画(社長室長)のポジションで、自分としてはいずれもやり甲斐については問題がなく、あとはご縁のあるほうにと考えておりましたところ、4月の中旬頃に、内定を頂き、なるべく早く来てもらいたいということでしたので、決定させて頂きました。

現在は、企業業績も回復し、更なる業容拡大や、業務効率のアップなど、企業の抱える問題は多様化していると感じます。リストラ一辺倒の時期には、ただ撤退あるのみで、積極登用の機会はあまりみられなかったと思います。
問題を有する企業があり、そこに問題解決能力を有する人材が入社すれば、ソリューションが生まれることになります。求められるのは問題解決能力があり、数ある候補者の中で優位性があり、余人をもって替えられない資質を明確に語れることではないでしょうか。そうした基本的な構図が準備できたところで、(株)エリートネットワークさんのアレンジメントとフォローアップが効果的に「決め手」となったと感じました。最終的に1ヶ月程度の比較的短い時間で納得のいく結果に到達できたことに対して、感謝している次第です。
就職活動に取り掛かった時点では、年齢的なハンディキャップについては大いに意識をしておりましたが、就職活動を通じて、また、入社後の実感として、そのようなことは杞憂に過ぎないと感じております。

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