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元幹部自衛官、MBA取得後M&Aアドバイザリーを経て、有名電機メーカーの経営企画へ

元幹部自衛官、MBA取得後M&Aアドバイザリーを経て、有名電機メーカーの経営企画へ

No.1251
  • 現職

    一部上場 大手電機メーカー 本社経営企画部 経営企画

  • 前職

    中小企業向けM&Aアドバイザリー会社 マネージャー

内田 尚司 氏 35歳 / 男性

学歴:私立 海星高等学校 普通科 卒
防衛大学校 理工学部 地球海洋学科 卒
HEC Paris MBA(パリ経営大学院) 修了
CFA(CFA協会認定証券アナリスト)
USCPA(米国公認会計士)
USCMA(米国公認管理会計士)
気象予報士
JICAボランティア(青年海外協力隊) 参画

1.    これまでの経歴と転職の背景

①    自衛官時代
陸上自衛隊の幹部自衛官として20代後半まで勤務しておりました。日米共同訓練への参加や東日本大震災での災害派遣活動など、意義のある業務に従事していましたが、一方で外の世界を見て色々な経験をしたいという思いもありました。
海外生活や途上国支援などの活動に魅力を感じ、JICAの青年海外協力隊に参加するため、自衛隊を退職しました。

②    青年海外協力隊への参加
学生の頃から理数系が好きだったので、理数科教員としてアフリカのルワンダに派遣されました。
田舎の中学校で実験器具等を利用して理科を教えていましたが、なかなか理解してもらえず苦労したのを覚えています。子どもたちは日本人と変わらず勉強よりも遊ぶことが好きなようで、毎日一緒にサッカーをして遊んでいました。
派遣期間は2年間で、帰国後は何か仕事を見つけなければなりませんが、その前にMBAコースでビジネスを勉強したいという思いがありました。GMATを隣国のウガンダまで受験しに行ったり、インタビューのためにフランスを訪問したりと大変でしたが、なんとか海外MBAに合格することができました。

③    MBA留学
いざMBA留学してみるとスクールには各国から優秀な学生たちが集まっており、ビジネスリテラシーが全くない私は、勉強にはほとんどついていけませんでした。しかしながら、ビジネスに足を踏み入れるきっかけとしては良い経験だったと思います。クラスメイトの知識の深さや熱意には大きな刺激を受けました。
また、留学中のインターンでは、半年間フランスの法律事務所で弁護士のサポートをしましたが、後に業務として関わっていくM&Aを経験することができました。

④    M&Aアドバイザリー
日本に帰国して初めてビジネスの世界に入ったのは、32歳になってからでした。
転職先は、M&Aコンサルティング会社をメインに模索しました。その理由は、M&Aは財務・会計、税務、法務といった非常に幅広い知識に加え、条件交渉等におけるコミュニケーション能力を必要とする業務であるため、コンサルティング会社で案件を数多くこなすことによってビジネススキルを早く身につけたいと考えたからです。

約4年間で3社のコンサルティング会社に在籍しましたが、M&Aに関する様々な業務に携わることができました。また業務とは別に、財務・会計系でグローバルに通用する資格であるCFA(CFA協会認定証券アナリスト)、USCPA(米国公認会計士)、USCMA(米国公認管理会計士)の修得を目指しており、無事達成することができました。この4年間は私のビジネスマンとしての基盤を固める期間だったと思います。

2.    今回転職するに至った背景や理由

①    コンサルティング会社での4年間の経験
当初より、コンサルティング会社は生涯に渡って勤務するというより、自分のM&Aのスキルを身に付けるための場所と決めており、3~4年間の勤務を目標としてキャリアの方向性を定めて転職したいと考えていました。今回の転職ではコンサルティング会社以外を探しておりました。

②    資格の取得
コンサルティング会社での勤務期間に加え、目標としていた3つの資格を取得し終え、転職には良いタイミングだと思いました。MBAや取得した資格を活かせるポジションに就きたいと考えていました。

③    待遇UP
近年ではM&A仲介会社が急増しており、業界としてレッドオーシャンな状態にあります。M&Aの案件が決まればインセンティブが大きいですが、ベースが低いため、直近ではM&Aコンサル以外の業務が多く給与は低い状況でした。

④    グローバル業務
在籍したコンサルティング会社はすべて中小企業で、業務に携わったのは国内案件のみでした。海外経験や資格を活かすためにも、グローバル案件に係ることは常に熱望していました。

3.    これまでの担当業務・実務経験・スキル

3社のM&Aコンサルティング会社では、M&Aの仲介・アドバイザリーだけでなく、バリュエーションやデューデリジェンスなどM&Aに付随する業務も幅広く経験することができました。
案件によっては数名のプロジェクトチームで実施することもありましたが、ほとんどが1人で法人営業から案件のクロージングまで一気通貫で行っておりました。それぞれの会社での業務内容は大きく違うところはありませんでしたが、着実にM&A全般のスキルアップに繋がったと思います。

4.    転職活動においてこだわった軸、こだわりを捨てた点

①    こだわった軸
グローバル業務に関われることです。これまでが国内案件に終始していたため、今後のキャリアを築いていく上でも重要なポイントでした。そのため、転職先としては大手企業か外資系企業を第一候補に考えていました。また、他のキャリアアドバイザーからはBig4系のアドバイザリー会社を中心にM&Aコンサルティング会社の紹介を多数いただきましたが、同業への転職は全く考えておりませんでした。

②    こだわりを捨てた点
M&A業務です。私の経験はこれまでM&A関連の業務がほとんどでしたが、転職先では特にM&Aのみにこだわるということはなく、経営企画や財務・経理業務なども視野に入れてポジションを探しておりました。M&Aのスペシャリストというよりは、M&Aの知識を強みに、幅広く業務に関わっていきたいと考えたからです。結局は幸運にも経営企画職でM&Aに関するポジションに採用されたので、入社後も業務に馴染みやすいかと思い安心しています。

5.    エリートネットワーク社で感じた点

エリートネットワーク社の黒澤様とお話をするまでは、大手の人材紹介会社にも多数紹介をいただいておりました。大手では数撃ちゃ当たる戦略で、全く希望や条件が合わない会社や職種も多く紹介され、“目標応募数”も設定されていました。実際に目標に届くよう多数応募しましたが、応募したかどうかも覚えていない先も多く、書類通過率も非常に低いものでした。

しかしエリートネットワーク社では、ご担当の黒澤様が数は大手より少ないですが希望・条件にマッチする候補先をピンポイントで紹介してくださり、光る求人案件が多く含まれていました。また応募後は確実に企業の担当者や決裁者と連携していただき、企業の方もしっかりと見てくれていたので、書類の通過率は全く違うものでした。また、書類で落とされたとしても、しっかり審査していただいた上での判断であることがわかり、理由も納得のいくものでした。

面接に呼ばれた際には、事前に細かいアドバイスを処々していただくことで、自信をもって臨めました。面接後は黒澤様より、人事の方とお話をして聞き出してくださった、一次面接は通過したもののうまく伝わっていない点や懸念点などを最終面接のポイントとしてご教示いただきました。これは人事担当者との連携やしっかりとフォロー体制ができているからこその情報だと実感しました。

最終面接では指摘された点をしっかりと分析し、自分なりにまとめて回答ができたのもありますが、黒澤様より援護射撃をしていただいたので、内定のご連絡を早々にいただくことができました。

6.    次の職場に賭ける意気込み

今回の転職先は本当にベストマッチだと感じております。事業内容や規模など現職とは全く違う環境ですが、私の経験や知識をフルに活かせる転職先になると思っています。希望していたグローバル案件や、M&A業務に限らない経営企画に関する業務にも幅広く携わり、これまで得た知識やスキルも還元していければと思います。

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