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44歳女性、CISA、セキュリティ技術も活かし、メガバンクのグローバル・システム監査に

44歳女性、CISA、セキュリティ技術も活かし、メガバンクのグローバル・システム監査に

No.1265
  • 現職

    メガバンク システム監査部門 グローバル・システム監査担当

  • 前職

    大手証券会社 IT部門 ディレクター

上岡 優子 氏 44歳 / 女性

学歴:東京都立 国際高等学校 卒
早稲田大学 法学部 卒
MCP Windows NT Server 
TOEIC 820点
公認情報システム監査人(CISA)
ITIL Fundation V3
日本証券業協会 一種外務員資格

この度、2度目の転職をします。

1社目は、誰もが知っている大手ITベンダーに就職しました。
学生時代は法学部で法律を学んでおり、法曹界を目指しておりましたが残念ながら芽が出ず、一方、家から独立したかったため並行して就職活動もしておりました。もともとプログラミングに興味があり、少しかじっていたことから、IT関連の会社に多く応募し、その中の一社に決めました。結果的にこの会社には17年間お世話になり、多くの気の合う同期・同僚、尊敬すべき先輩方や厳しくも温かいお客様に出会え、貴重な経験を積むことができましたので、今でも大変感謝しております。

1社目の会社では、メインフレームの運用系基盤エンジニアとして、主に金融のお客様のシステム構築・運用支援を行っておりました。この業務の中で、システムのセキュリティ実装に携わったこともあり、セキュリティの上流をもっと学びたいという動機から、金融機関におけるセキュリティのガイドラインを策定する団体に2年間出向し、ここでセキュリティとともにシステム監査についても勉強、研究し、システム監査は会社に対するコンサルのような役割を果たせることも学びました。(このときの経験が2度目の転職につながります。)

1社目の会社を転職したきっかけは、私事ですがリスクヘッジのためでした。
社会人9年目で会社の同僚と結婚したのですが、主人はオープン系、私はメインフレームと、プラットフォームは異なるもののほぼ同じような仕事をしておりました。そのため、景気や社内の事情に対して同じように浮き沈みするので、将来を考えたときにどちらかは違う波に乗っていたほうが良いのではないか、と考えるようになりました。結果的に、どちらが転職をしやすいかを考え、私がすることになりました。

このときの転職活動は、自分がやってきた運用系基盤エンジニアとしての経験や、金融のお客様を担当してきたことを活かすため、ITベンダーよりユーザ企業のIT担当に多く応募しました。ユーザ企業では、まずは一担当者として経験を積み、いずれは会社全体のシステムを俯瞰するIT戦略やシステムリスク管理を担当できれば、と希望し、無事に日系の大手証券会社のシステム部に転職できました。

2社目の主な業務は、運用系基盤エンジニアの経験を活かしたシステム運用業務で、チームリーダを担当しておりました。実際のシステム運用業務自体は関連会社に委託していましたので、私の業務は委託先管理や委託元としての方針策定、システム運用のユーザにあたる開発部門の方々との調整でした。ITベンダーからユーザ企業への転身でしたが、今までの経験を活かせる部分が多く、あまり苦労せずに業務にあたることができました。

が、このことが二度目の転職の契機となりました。
何をするにも過去にやってきたことをなぞることが多く、リファレンスがあって楽ではあるものの、本物の充実感を覚え切れずにおりました。そんな折、一度目の転職時に考えていた「会社全体のシステムを俯瞰する業務」をやってみたい、という思いが強くなりました。

「会社全体のシステムを俯瞰する業務」とは何だろう?と改めて考えたときに、まずはIT戦略やIT企画、システムリスク関連の部署が思い浮かび、2社目の会社で実現することができないか?を検討しました。ですが、残念ながら2社目の会社の部署では私が考えているような「会社全体のシステムを俯瞰する」ような業務をしておらず、希望には見合いませんでした。
もう一つ、システム監査も会社全体を俯瞰し、システム、会社をより良くしていく役割を果たせますので、監査部への異動も考えましたが、異動の条件が合わず、思い切って二度目の転職をしようと決意しました。

実は一度目の転職時から複数の転職エージェントに登録したままとなっており、常に転職のための情報は入手し眺めていたのですが、あまりピンとくるような求人案件はありませんでした。希望の業務で募集がないかを見ていたところ、金融機関におけるシステム監査業務の求人案件を紹介されていたエリートネットワーク様に巡り会いました。

エリートネットワーク様の転職カウンセラーの高橋様に、今回の転職にあたっての希望をお伝えしたところ、希望に沿った企業のみならず、他にも私に向いていそうな企業をご紹介いただけました。面談でお話をする中で、今回の転職活動では年齢が懸念事項とわかり、ご紹介いただいた企業群から多くの企業へ応募することにしたところ、幸い、システム監査業務で数社の企業より面接の機会をいただくことができました。
ただ私自身、面談を進めていくうえで、希望する業務に対しての直接の経験がないことが懸念事項と捉えておりました。ここをどうやって面接での説明で補完していくかが、今後の選考を進めていくうえでの課題となるかと考えました。

複数回面接を進めていく中で、毎回このことが話題になりました。経験していない業務でしたので、当初はだいぶ自信がなく、ネガティブに話していたように思います。しかし、システム監査の実務を担当されている面接官の方とお話を重ねていく中で、経験のなさは事実としても、なぜこの道を希望したのかを改めて見つめ直すようになりました。

そして、システム監査に携わりたい理由として、「日々、変化する会社としてのリスクに向き合っていきたいこと」、また「現場からは敬遠されがちであるシステム監査に対する見方を変えていき、どうあるべきかを共に考え、目指していけるような形に変えていきたい」という思いを伝えたところ、業務で目指している方向性と一致すると共感いただき、採用していただけることになりました。
約1か月後に新しい業務を始めることとなりますが、面接時に伝えたこの思いを忘れることなく、邁進できるよう努めていきたいと考えております。

末筆になりましたが、今回の転職活動を最後まで支えてくださいましたエリートネットワークの高橋様に、心より御礼を申し上げます。
誠にありがとうございました。

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