本日現在1556
/ バックナンバーも全て読めます

税理士、専業主婦から仕事復帰し、大手会計事務所へ

税理士、専業主婦から仕事復帰し、大手会計事務所へ

No.1207
  • 現職

    大手会計事務所 事業承継アドバイザー

  • 前職

    中堅会計事務所 税務スーパーバイザー(税理士)
    食品メーカー 経理財務部 統括マネージャー

三枝 愛実 氏 40歳 / 女性

学歴:地方公立高校 卒
明治大学 政治経済学部 卒
税理士

①新卒時~専業主婦になるまで

地方出身の私は大層な志もなく、東京で一人暮らしが可能な給料を得ることができる有名企業だったという理由で生命保険会社(個人向け営業職)に就職しました。
しかし、自分自身が必要性や魅力を感じられない保険商品を営業・販売することへの抵抗感を払拭できず1年未満で退職しました。

2社目は「絶対、事務職」と決めて転職活動をし、金融専門会社に事務職として入社しました。この時は女性向け転職雑誌に掲載されていた求人に応募しました。
この会社では金融事務の基礎から応用までみっちり学び、実践することができました。
今振り返っても、30代半ばで初めて会計業界に飛び込み、大手の事業会社のような手厚い研修・教育体制等全くない環境で業務について行くことができたのも、ここで事務の基礎と金融業界の一般常識をしっかり身につけたお陰だったと思っています。

2社目を結婚退職後に、3社目は外資証券会社で派遣社員として勤務しました。こちらを選んだ理由は、派遣で働くなら絶対ネームバリューのある大手と思っていたこと、そして2社目の業務内容に関連する部署で就業できたためです。
2年ほど勤務し、夫の地方転勤のため契約終了となりました。

4社目はメガバンクの地方拠点に派遣社員として勤務しました。
この時は関東では当然のように存在した「融資事務」の募集がほとんどなく、かといって地元企業に飛び込む勇気もなく、派遣での職探しにとても苦戦しました。こちらでは本部系部署のアシスタント業務職に就きました。

②地方在住の専業主婦時代

4社目の契約終了後は家庭に入りました。ただ家に居ても暇なだけだったので、独学可能な検定試験の勉強を始めてみようと思い立ち、FP3級→2級→ITパスポート→簿記3級→2級を順次取得しました。

その後、手軽に挑戦できる試験もなくなり、税理士試験に挑むことにしました。理由は、簿記が面白くてもっと探求してみたいと思ったこと、転勤で関東に戻ったときに就業期間にブランクありでも勝負できる資格であろうこと、仮に関東でなくても日本中どこでも通用する資格であろうこと等です。
3年ほど資格の専門学校に通学して勉強しました。

③関東に転勤、仕事復帰

関東に戻った時点での税理士試験の合格科目は会計2科目のみでした。この状態で会計業界に飛び込む踏ん切りがどうしてもつかず、税法の勉強を続けながら就業ブランクを埋めるべく派遣社員としてメガバンクの法人営業部に勤務しました。

ここでも「派遣なら大手・川上の企業で」と考え、就業先を探しました。5年半のブランクがあったせいか容易ではありませんでしたが、就業経験のある銀行に絞って活動し第二地銀→第一地銀→メガバンクと面接をこなし、最終的にメガバンクに決めました。スピード感がありながら、ルールを遵守して業務を行う堅い銀行のお陰でなんとか社会人の感覚を取り戻すことができ、本格的に社会復帰という意味でもこちらで就業できて本当によかったです。

就業中に税法2科目の合格が判明したため銀行を辞め、試験までの3ヶ月は5科目目の勉強に専念しました。

④会計事務所に就職

5科目目の受験後、資格の専門学校主催の合同就職説明会を介して「30代半ば・業界未経験・経理業務未経験」で中規模の会計事務所に就職しました。
この事務所は中規模ながら相続や事業承継、組織再編業務等も行っており、法人顧問業務以外の経験も一通り積めるのではないか、と考えたことが入所理由です。

会計事務所は大手事業会社のような手厚い教育・研修等なく、即、第一線に配属されることになり必死に食らいつき、実務を覚えるという、まさに「崖から突き落とされるような日々」でしたが、基礎からみっちり経験を積み、税理士登録をするに至りました。

⑤事業会社の経理財務部へ

会計事務所の顧問先法人の社長様よりお声がけいただき、事業会社の経理財務部に転職しました。こちらでの業務を通じて自分の志向が「税務の専門性を高めたい」ということを再認識しました。

結果的に短期間で退職しましたが、社長直下で株式公開に向けた業務にも従事できたことは何ものにも代え難い貴重な経験でしたし、こちらでの経験なくして次の転職もなかったと思っています。また、会計事務所に勤務し続けていたら、自分は何のために税理士を目指したのか、何をやりたいのかを真剣に考えることはなかったかもしれません。

⑥コロナ禍での転職活動

エリートネットワークの転職カウンセラーの篠原さんのお陰で転職が叶いました!

●転職先として譲れなかった点
できれば有名な会計事務所であること。(後述の篠原さんとのお話でより明確に)
前々職の会計事務所より規模が大きく、より高度な業務を行なっていて、有資格者が数多く在籍する事務所であること。

●エリートネットワークさんを選んだ理由
正社員専門で、紹介先が大手事業会社多数、『転職体験記』を拝読すると士業特化型エージェントではないのに士業のみならず理系資格者の紹介が多数あり、広い視野を持って厳選された求人をご紹介いただけるのではないかと思ったからです。
そしてこのような求人案件を扱うエージェントの方々のクオリティも必然的に高いはずだと思いました。

また、求人案件に「現在の新型コロナ禍においても比較的早いタイミングで選考が進むと思われます。」との記載があったことも大きな理由の一つです。この記載のお陰でコロナ禍での転職活動への不安を払拭でき、コロナをあまり意識せずに活動することができました。

●実際の転職活動はどうだったか
初回の面談時に私の話を聞いた篠原さんが「つまり将来に向けて箔をつけたいんですね」とズバリ仰り、私の中でモヤモヤしていた転職先像が霧が晴れたようにより明確になりました。篠原さんとの面談はこの転職を踏まえて将来どうしたいのか、どうありたいのか、まで話が及びました。
今回は他にも2社のエージェントに登録していましたが、面談は通り一辺倒の問答でここまで踏み込んで話すことはありませんでした。

篠原さんとのメールのやり取りや面接対策では、いつも冷静なご意見と状況に応じた具体的なアドバイスをいただき、自分自身を省みて考えをよくまとめてから本番に臨むことができました。
本番後には打って変わって熱いフォローをいただきました。電話でお伝えしそびれたことや突然思いついたことを何度もメールでお送りさせていただいたのですが、これらも篠原さんに的確に汲み取っていただけたと思っております。
篠原さん、本当にありがとうございました!

●次の職場について
幸いにも私の希望していた職場環境で、落ち着いて本業に取り組めそうです。税理士として税務分野の専門性を更に高められるよう精進したいと思っております。

この転職者を担当したカウンセラーに
転職相談したい

この記事をご覧になったあなたに

関連する転職体験記

転職体験記を絞り込み検索 全ての記事一覧は
こちら