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人事部長、50歳でも年齢に縛られないチャンスを求め転職

人事部長、50歳でも年齢に縛られないチャンスを求め転職

No.1190
  • 現職

    独立系 アクティブ資産運用会社 人事部長

  • 前職

    一部上場 インターネットサービス先駆事業大手 人材開発部長

玉田 芳人 氏 50歳 / 男性

学歴:東京都立 駒場高等学校 卒
成城大学 経済学部 経済学科 卒
体育会野球部OB
TOEIC 640点
ギャラップ社認定ストレングスコーチ
一般財団法人生涯学習開発財団認定コーチ

■学生時代と新卒での就職活動、社会人経験

大学の体育会野球部に所属し、最後の大会が4年生の7月まであったので、完全に就活が遅れていた。
ただ、なんとなく建築や街づくりなどがしたいと思っていたので、ディベロッパーや不動産業界と決め、体育会引退後、この業界に集中して就職活動を行った。先輩のコネや就職課からの推薦などにお世話になりながら、比較的すぐに商業ディベロッパーに入社を決めた。入社後は、新しい商業施設の開店準備やテナント誘致営業など一通りの実務に関わった。

その後、2001年頃、リアルコマースからeコマースの時代が来ると思い、31歳の時に大手インターネット企業に転職した。

それからEC事業の法人営業と販促現場や、広告などの法人営業、人事と渡り歩き、結果この会社に19年半在籍した。
その間に社員も300人から8000人へと成長し、ネット時代の変化のスピードに順応しながら、仕事の実務とマネジメントを学んできた。自分の会社のことが好きだったし誇りにも思っていたし、待遇も悪くなかったので、当然定年まで、あわよくば定年後の再雇用まで、この会社で働こうと思っていた。

■転職のきっかけ

とうとう50歳になった。インターネット企業で50歳というと、いろいろな意味で浮く。特に昨年経営陣が10歳以上若返り刷新したのを機に、ラインの人材も一気に若返りが浸透してきた。気付くと年下の上司の部下になったり、成果を出したのにも関わらず評価が上がらなかったりと、従来経験したことのない処遇が頻発した。同時に、社内でこれ以上成功するチャンスはないように思え、仕事の喜びや達成感を感じる機会も激減してきた。

それでも、この環境を受け入れ、会社の評価に順応し、いつも自分で自分の心を整えることで、仕事のパフォーマンスにはこだわり続けた。
ただ時間の経過とともに、この気持ちのまま、この環境のままいつまで続けるのか?と、自分に問い続ける回数が増えていき、やがて、このままこの会社にいることが、10年後20年後の人生のリスクに思えるようになってきた。

■転職でこだわった点

採用業務の責任者の経験もあるので、50歳の転職の難しさも重々承知していた。会社規模や知名度などには全くこだわらず、年収ダウンも20%までは許容すると決めた。
業界に希望はなかったが、40代では人事業務がメインだったので、職種は転職先でも採用か組織活性、人材育成を中心とした人事を希望することに決めた。

会社選びで絶対に妥協できなかった点は、この年齢でも、努力してパフォーマンスや実績を出せば、きちんと評価やチャンスを与えられる会社であること、従業員を大切に考えている会社であること。そのようにエリートネットワークさんで担当いただいた転職カウンセラーの方にお伝えすると、「世の中のほとんどの会社は普通に評価されますよ。評価されないのは御社くらい」と言われた。この言葉に、どれほど気持ちがラクになったか。救われた気がした。

一気に気持ちが転職モードになり、残り2ヶ月、令和元年が終わる年末までに、転職先を決めると誓った。

■転職活動で気づいた点、今回成功した要因

振り返ると5点あったと思う。

1点目は、とにかく動かないと道は開かないこと。レジュメを磨く、担当カウンセラーさんにフィードバックを乞いプレゼンを磨く。面接を受け、慣れる。バッターボックスに立たないと機会は与えられないし、バットを振らないとボールには当たらない。
朝8時からであろうと、夜8時からであろうと興味ある会社の面接は全て受けた。結果、真剣に自分が動くと周囲の協力も得られると思った。

2点目に、自分のレジュメで評価される点は、その会社の成長ステージや社内事情で、まったく違って見えるということ。
担当カウンセラーさんに「あなたのキャリアなら年収下がるどころか上がるかも」と言われたが、年収ダウンを覚悟していたので嬉しい誤算だった。現に、入社する会社では想定以上に年収がアップすることになった。
また、会社によって質問で深掘りされた点が、それぞれ随分違った。早めに自分のレジュメを第3者の客観的な目で見てもらうといい。

3点目は、メンターの存在が大きかった。レジュメや自分を客観的に評価してもらえることはもちろんだが、私の場合は、複数の会社からご縁をいただいた際、最終的に決める判断前に、担当カウンセラーさんから絶妙な言葉で腹に落ちたアドバイスをもらうことができた。思考が盲目的になっている状況にこそ、メンターは必須と言える。

4点目は、面接官の対応で会社の体質が見えた。面接官は、会社の中でも優秀な人がなることが多いので、経営者の特徴や会社の雰囲気を反映しやすい。上から目線での「面接」だった会社はこちらから辞退したケースもあった。
面接というよりは、私のことを知りたい「コミュニケーション」をとっていただいた会社は、きっと社内にいい人たちが多いのだろうと思った。

5点目は、転職活動を始めてすぐに、行ってもいいなぁと思える会社から内定をいただいたこと。これが、精神的に非常に大きかった。その後もラクに活動でき、いい意味で自分の持ち味を素直に出すことができた。成功の要因の一つだ。

■今後の職場にかける思い、エリートネットワークさんへの感謝

今回の転職の成功は一にも二にも、エリートネットワークさんで担当いただいた転職カウンセラーの方のお力に尽きると思う。
人を見る目のプロでもあるし、法人営業のプロでもあるし、人生のプロでもある人だった。
心から感謝申し上げると同時に、私のこの『転職体験記』を読んでいただいたシニアの方も、エリートネットワークさんに全幅の信頼をおいて真剣に転職活動を行えば、きっと成功できると思っていただきたい。

エリートネットワークさんで担当いただいた転職カウンセラーの方への恩義にも、入社する次の会社の期待にも応えられるように、また前職で今後転職を考えている部下や後輩たちの良い手本にもなるように、新天地で自分らしくいられ、成果にこだわっていけるように頑張りたいと思う。

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