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結婚を機に転勤を避けたくて、建設業界内での転職

結婚を機に転勤を避けたくて、建設業界内での転職

No.1144
  • 現職

    独立系 年商数百億円の電気設備工事会社 法人営業職

  • 前職

    米軍基地向けの建設コンサルティング会社 業務コンサルタント職

山門  宗一 氏 30歳 / 男性

学歴:日本大学豊山高校 卒
明治学院大学 国際学部 国際学科 卒
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)留学 人類学専攻
TOEIC910点
建設技術者安全衛生管理講座 工事主任コース 修了
CONSTRUCTION QUALITY MANAGEMENT FOR CONTRACTORS(米軍基地内の工事品質管理講習) 修了
LEED GREEN ASSOCIATE(米国建築性能評価員入門資格)
Fall Protection Training, OSHA Subpart M 1926.500-503(米国労働安全衛生局の墜落防止トレーニング) 修了
OSHA 40 Hour Hazwoper, OSHA 29 CFR 1910.120/1926.65(米国労働安全衛生局の有害廃棄物の取り扱いと緊急対応トレーニング) 修了
フォークリフト運転技能講習 修了

学生時代の就職活動 ~ 就活経験ゼロのモラトリアム学生 ~

結論から申し上げますと、学生時代における私の就職活動経験はゼロでした。3~4年次に、周囲の学生がES(エントリーシート)を数十社に提出したという話が至る所でされている中、私はESというものが何なのかを全く知りませんでしたし、興味もありませんでした。大学で自分のやりたいことを何でもやり、とても自由に過ごすことができた経験が、ルールに縛られた窮屈な社会人になることへの抵抗感を生み出していました。今思い返すと「モラトリアム呆け」した学生だったと思います。

一方で、就職もせずにそのまま大学を卒業するだけでは、自分には何も残らないのではないのか?という焦燥感に駆られ、大学の交換留学プログラムを使用して、4年次の9月より、カリフォルニア大学ロサンゼルス校に1年間留学。5年次の9月に大学を卒業しました。就活をしていなかったので、大学卒業後は父が経営する建築会社へ“とりあえず”という感覚で就職しました。

よって、私は、学生時代に就活を全くしていない状態で「自分は何をやりたいのか」、「5年先、10年先に自分はどのように生きていたいのか」などの内省をほとんどせずに大学を卒業しました。この就活経験ゼロの背景により、「内省をすることの重要性」を後の転職活動にて思い知らされることとなりました。

前職との出会い ~ 特殊業界でのコンサルタント業務 ~

父が経営する建設会社に1年間勤務した後に、自身の英語力を生かした仕事がしたいという想いから、在日米軍基地の工事請負・コンサルティング会社の業務コンサルタントに転職しました。およそ7年間の在職期間中に、1~3年のスパンで関東、東北、九州と全国各地の米軍基地へ転勤をし、米軍へ提出する書類(材料承認・施工計画書)の翻訳、会議通訳、米軍の工事仕様や要件に関するコンサルティング業務をしておりました。この業務経験により、ビジネスレベルの英語力、コンサルタントとしての米軍との折衝スキル、そして建設業界での知見を深めました。

転職の背景 ~ 結婚による人生観の変化 ~

転職の直接的なきっかけとなったのは、結婚と前職の収入でした。独身時代は全国転勤を全く気に留めなかったものの(むしろそれを楽しんでおりました)、結婚を機に、転勤のない企業で一か所に定住して安定した生活の基盤を築きたいと強く思うようになりました。

また「家族を養う」という観点から必要な最低年収を考えてみた際に、前職の年収では不十分であるとの結論に至り、年収アップが見込める企業へ転職しなければならないという責任感もありました。加えて、ちょうど30歳という年齢を迎え「30歳を過ぎた転職は難しい」という通説も頭によぎり、転職に踏み切りました。

転職者の大半が、「スキルアップ」や「キャリアアップ」などの内的要因に端を発して転職を志すと思いますが、私の場合は上述した「結婚」、「年収」及び「年齢」という外的要因に突き動かされ転職を決意しました。

転職の意志が固まり、入籍から1か月後にはエリートネットワーク様にコンタクトを取り、転職活動をスタートさせました。

なぜエリートネットワークだったのか? ~ 迅速かつ丁寧なサポート ~

誤解を恐れずに申し上げますと、当初私は転職エージェント自体を信用しておりませんでした。その要因は、エリートネットワーク様に出会う前に登録した他社転職エージェントの粗雑な対応でした。

エリートネットワーク様に登録する前に、私は2社の転職エージェントにコンタクトを取っておりました。1社は、世間一般に名の知れた大手転職エージェントであり、HPからの登録後、約1週間の間を空けて「当社では紹介できる案件がございません」との連絡がありました。できるだけ早く転職をしたいと考えていた私にとって1週間という時間はとても貴重でした。その時間が無為に過ぎてしまったことから、転職エージェントに対する一抹の不信感が芽生え始めました。もう1社は(こちらも名の知れた)外資系転職エージェントでしたが、このエージェントにおいては、履歴書・職務経歴書を送ったにもかかわらず連絡すらありませんでした。

2社の転職エージェントにコンタクトを取るもどちらも全く手ごたえがなく、転職エージェントに対する不信感を抱くと共に、自分の市場価値すらも疑ってしまうような一種の不安にも駆られました。そんな状況下で出会ったのがエリートネットワーク様でした。

エリートネットワーク様へ連絡した後の自動返信メールでは「3~4営業日以内に担当者よりご連絡を差し上げます」との旨が記載されておりましたが、実際に転職カウンセラーの黒澤様からご連絡を頂いたのは2日後でした。レスポンスの速さに驚いたと同時に、ほんの少しだけ安心したことを今でもはっきりと覚えています。「この方なら真摯に向き合ってくれるかもしれない」という小さな期待を抱きました。

上記のレスポンスの速さは、実際に転職活動を進めていく間も一貫して変わりませんでした。黒澤様からのファーストコンタクト以降、初回のカウンセリングの日取り、志望動機書の添削や企業面接の日程調整などのメールに対し、平均して2~4時間のスピードで返信がありました。30分程度の速さで返信が来る場合や、日中に返信がなかった際には、深夜に返信をくださったこともありました。また、メールの返信内容も綿密であったため、迅速かつ円滑に転職活動を進めることが出来ました。電話対応についても同じであったことは、言うまでもありません。

私の転職活動を通じて、転職エージェントを利用する際に必要不可欠であると感じたことの一つは「エージェントのレスポンスの速さ」です。私のような就活経験ゼロの人間にとっては特にそうですが、転職活動をする求職者の多くは、様々な疑問点や確認事項を抱えているはずです。これらの事項を一つ一つ明確にしていくことで求職者の思考が整理整頓され、転職活動もスムーズに進むようになります。短期間で転職を決めたいと思っている求職者にとって、エージェントのレスポンスの速さは、最重要要素と言っても過言ではありません。

エリートネットワーク様を選んだ理由。それは、黒澤様の「迅速かつ丁寧なサポート」に尽きます。

転職に求めるものは何か? ~ 外的要因のジレンマ ~

就職活動をした経験が全くなかった私が最初に直面した問題は「転職に何を求めるのか?」という問いへの答えでした。結婚、年収、年齢のいずれもいわば自己都合で、私のように自発的・内発的な志望理由がない求職者は、採用を考えている企業にとって、積極的に採用しようとは思いにくい求職者だったのではないか、と思います。外的要因がきっかけの転職希望者は、必ずと言っていいほどこのジレンマに悩まされるはずです。このジレンマを解決してくださったのが、黒澤様でした。

最初のカウンセリングにて、上述した私の転職理由をこと細かにヒアリングしてくださいました。前職にはとても愛着があるものの、結婚を機に転勤なしの企業で働きたいこと。家庭を大切にしたいので残業は極力したくないこと。通勤時間は長くとも1時間以内に収めたいこと。最低希望年収を満たせる企業であることなど、自分の胸中にあった想いを全て吐き出しました。転職カウンセラーの黒澤様は私の話に真摯に耳を傾け、要所で話を深堀りし、咀嚼した上で「そのような理由の転職であっても全く問題ありません」と私の想いを認めてくださいました。混沌としていた私の思考が徐々に整理されたと同時に、自己都合の転職に半ば負い目を感じていた私は、その一言を聞いただけで肩の荷が下り楽な気持ちになりました。

「なぜ転職をしたいのか?」という理由を考えるにあたって、このようなブレインストーミングはとても大切だったと思います。学生時代に遡っても就活経験ゼロの私にとっては、この「内省作業」が一番労力を費やしたことでした。
転職理由を一人で考えていただけでは、客観的な正当性があるのか分かりません。様々なアドバイスをくださり、転職の道標を示してくだった黒澤様には、感謝してもし切れない気持ちでいっぱいです。

転職活動を振り返って ~ 鶏が先か、卵が先か ~

初めに申し上げますと、エリートネットワーク様にはとても豊富な求人案件があります。同業他社のエージェントに全く相手にされなかったことが嘘のように、私の希望に合った求人案件を沢山紹介してくださいました。私の実際の転職活動の軌跡は、以下の通りです。

私は当初、現職の建設業界を離れ、異業界に挑戦してみたいという想いがあり、初めに希望した業界は未経験でも挑戦できそうな不動産業界でした。小~大企業の案件を11件ほど紹介して頂き、その中から2社選択し、履歴書を提出しましたが、どちらも書類選考にて不採用でした。ここでも、自分の市場価値に対する不安がよぎりました。

次に、未経験でも応募できる他の業界として、人材業界のベンチャー企業を紹介されました。黒澤様より「この企業はあくまで面接の雰囲気を味わう目的として受けてみてはいかがでしょうか?」という提案がありました。せっかく与えられた機会だと思い、一次面接に臨みましたが、腰を据えて働きたい企業を探していた自分にとって、成長過程にあるベンチャー企業(残業は当たり前。所謂、ガツガツと仕事をする企業)は合わないと判断し、二次面接を辞退しました。しかし、社員一人一人が「企業の成長という同じ目標」を見据え、一致団結して働いている姿を垣間見て、そのようなマインドで働ける企業に魅力を感じるようになりました。

その後、クラウドサービスの法人営業職を2件紹介され、うち1件に応募し、一次面接まで漕ぎ着けました。この企業については、黒澤様が企業へのアポイントに行かれたその日に電話にて「山門様が希望されている年収条件の企業が見つかりました」と、ご連絡頂きました。日々多くの企業に出向き、求職者のことを考えながらお仕事をされているという印象を受け、これがプロの転職エージェントの仕事なのか、と感銘を受けました。結果として、この企業については、条件面では自分の希望が満たされていたものの「業界の親和性や業務内容」が自分には合わないと判断し、二次面接を辞退させて頂きました。

体当たり的に面接を繰り返してみたものの、自分が思い描いている企業になかなか出会えなかったことで転職活動を中断しようか迷っていた最中、黒澤様から「もう一度改めてじっくりカウンセリングをしましょう」とお声掛け頂きました。途中で放り投げるようなことをせずに、最後まで私と向き合ってくださる姿勢に心を揺さぶられ、再度、エリートネットワーク様の銀座のオフィスを訪ねました。
そこで紹介された企業が中堅クラスの建設業の法人営業職でした。黒澤様より「山門様の建設業界でのご経験を生かさないのはもったいない」とのお言葉を頂き、はっと気付かされました。他業界での営業職への転職に気が進まなかった理由は、建設業界でなかったからなのではないか、と改めて思うようになったのです。まさに、灯台下暗し。そして、この段階で、既にこの企業の人事担当者との下話は済んでいるとのことだったため、より一層驚かされました。

私の希望条件や疑問点などを直接確認する目的で、正式な面接ではなく、一度「カジュアル面談」という形で人事担当者と会ってみましょう、とのご提案を頂きました。この面談に黒澤様も同席してくださると聞き、まさに「伴走者」としての強い想いに胸を打たれました。

カジュアル面談にて私の希望条件を確認したところ、全てが満たされていることが分かり、更に年収面と就業条件については自分の希望を上回っておりました。業務内容についても今までの経験との親和性があると判断し、このカジュアル面談を終える頃には、正式に面接を受ける意思がはっきりと固まりました。

ご縁がある企業とは、不思議と物事はうまく進みます。一次面接では配属先の支店長とお会いし、オフィスの雰囲気を感じ取ることが出来、この時点で「ここなら自分が馴染んでやっていける」と確信しました。この印象は、本社の人事担当者による二次面接、そして社長・役員との最終面接においても変わりませんでした。最終面接終了後には、その場で人事担当者から直接内定の返事を頂くことが出来ました。

私の場合、転職活動の初期段階からやりたいことがはっきりと決まっておらず、条件面ばかりが先行しておりました。転職を志す人間の大半が、予め明確な目標をもって活動されていると思いますが、私の場合はその逆で、転職活動を通じて自分の目標を徐々に明確にしていきました。この『転職体験記』を読んでいる方の中で、まだ明確にやりたいことが決まっていない方がいるかもしれませんが、安心してください。そこはエリートネットワーク様の胸をお借りするつもりで、面接の場数を踏み、様々な企業の採用担当者と対話することで、自分が転職に求めるものを明確にしていけばよいと思います。

全ての転職者が「何をやりたいのか」という質問に前もって答えられるわけではないと思います。「志向」と「経験」のどちらが先行するのかという「鶏が先か、卵が先か」というジレンマに悩まされた挙句、私が出した答えは「経験が先である」でした。面接の場数を踏み、試行錯誤を繰り返した結果として、自分の希望に見合う企業から内定を頂くことができました。

新しい職場への意気込み

業種は未経験の法人営業職ですが、業界は同じ建設業なので、今までおよそ7年間蓄積してきた建設業界での経験を新しい職場でも生かせると思っております。「将来の幹部候補」として採用されたこともあり、一日でも早く新しい職場の方々に追いつけるよう、精進していく意気込みです。

新しい職場は経営状況も非常に安定しており、転勤の心配もなく、収入も増やすことができました。加えて、定年後の再雇用では、(社長の方針で)70歳まで働くことを認めている企業ですので、将来的にも末永く腰を据えて働くことができる環境が整っております。

入社日も正式に決まったので、今は気持ちがとても高ぶっております。元号も令和に代わり、30歳という節目にて無事に転職活動を終えられたのも黒澤様の手厚いサポートの御陰です。

本当にありがとうございました。

この転職者を担当したカウンセラーに
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