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スタートアップ経営者、国立大学発ベンチャーを畳んで36歳で再就職

スタートアップ経営者、国立大学発ベンチャーを畳んで36歳で再就職

No.1096
  • 現職

    鹿児島県にある 飲食店向け酒類通信販売会社 社内システム担当

  • 前職

    一部上場 情報通信機器・部材の専門商社 社長室 経営企画担当
    国立大学発ベンチャー 代表取締役

田辺 敦 氏 36歳 / 男性

学歴:慶應義塾大学 総合政策学部 総合政策学科 卒
英検準1級

はじめに

私は非常に奇異な転職経歴を持っておりますので、これまで記事を残されている方々同様の内容のある『転職体験記』が書けるかどうか不安が残るところではありますが、私なりに自身の体験を少々の脚色を交えながら書いていこうと思います。

新卒での就職活動

 初めの就職活動は大学卒業時、新卒でのものでした。それまでアルバイトも殆ど経験しておらず、社会に出るのは文字通り初めての体験でしたので、正直申し上げて右も左も分からない状況でした。まずさしたる根拠もなくとりあえず海外に出たいとの思いから国内の商社に絞って説明会に参加しました。

 合計で100社は超えたと思います。食品卸売業から総合商社まで、首都圏の主だった商社は全て訪問したと思います。当時インターネットの普及から卸不要論、中抜き論の盛んな時期ではありましたが、各説明会には殆ど定員を上回る新卒学生の参加があり、また就職氷河期と重なったこともありいずれの会社も採用を渋っている状況であったことから就職活動は困難を極め、結局、入社した会社から内定が出たのは4年生の6月に入ってからでした。無事内定を果たし、人生最初の就職活動を終えました。

 当時の就職に関する考え方は、「数を打てば当たる」という場当たり的な発想に基づいており、思い返すとその手法は確率論においては正しいのですが、実際一つ一つの会社に対する思い入れが分散してしまい、個々の会社に対しては却って確率を下げてしまうという気付きがありました。また各社の事業内容や経営理念の把握も疎かになり、説明会や面接の活動も労力・時間・お金を全て過剰に費やす結果となり、この時から就職活動は1社に絞ることを第一義に、場合に応じて多少手を広げる程度が良いのではないかという考えに至りました。

退職から今回の就職活動へ

 実は私の前職は会社経営者でした。所謂スタートアップとして華々しく会社を始め、経営も軌道に乗り始めた矢先、諸々の事情で会社を畳むこととなり、私自身も職を失う結果となりました。その後失意のうちに工場でのアルバイトなどで生活をしておりましたが、今回縁あって株式会社エリートネットワーク様にお世話になることとなり、そして無事就職先が決まったところでございます。

 思い返せばエリートネットワークへの登録は就職活動の第一歩でした。ホームページで検索して辿り着いたのですが、私自身鹿児島という地方都市での就職を希望していた関係でなかなか良い職が見つからず、苦悶していた矢先の出会いでした。

 当初は役員(COO)での応募でしたが、最初のスカイプ面談で担当の転職カウンセラー杉本様から、私ではマネジメント経験が足りない旨のご指摘を受けました。落胆した部分もありましたが、最終的には同じ会社のシステムエンジニアとして雇用して頂けることとなり、杉本様には大変感謝しております。

 初回の面接では就職先の社長様に直接お話頂くことができ、終始和やかなムードの中で面接を終えました。受けた質問は、私の経歴の詳しい説明、経歴を通して意図してきた思い、会社への印象、何故働きたいと思ったか、自分がどういった役割で会社の中でパフォーマンスを発揮できるか、などでした。

 二度目の面接では技術部門の取締役の方とお会いしました。技術的かつ専門的な内容をお話されるのだろうと思っておりましたが、予想に反して終始和やかな雰囲気で話が進み、私の会社での立ち位置を大まかに決めて頂いたのだと思います。

 最終面接では親会社である上場企業の取締役の方にお時間を頂きました。中身はこれまでの反復でしたので最終確認かとも思いましたが、私自身の立ち振る舞い、考え方の傾向、適性などをご覧になっていたのだと思います。なお、後で分かったことですが、実はこの取締役の方は杉本様と10年以上のお付き合いがあり、前職も前々職も杉本様のご尽力で転職をされた旨を話しておられました。杉本様にそのお話をすると「実はそうなんですよ」と笑ってお話されていました。

まとめ

 私の就職活動の経緯が若い方々の参考になるかは分かりませんが、一つ言えることは、エリートネットワークのようなエージェントに間を取り持ってもらい就活を進めるのは、実際かなり効果が上がるということです。

 エージェント方式の良いところは、すでに対象先の人事担当者と良好な信頼関係ができている方に間に入ってもらうことで、転職の障害になりがちな「どこの馬の骨ともわからない」状態を幾分回避できるという点にあります。実際今回の転職では転職先の取締役とエージェントの方との間に太いパイプがあったため、転職活動も終始和やかな雰囲気で終えることができました。

 とりわけ杉本様には、最初から最後まで一貫して丁寧なご対応を頂き、加えて結果的に希望通りの就職も決まりましたため、私としては率直に感謝の思いを抱いております。
次の機会がありましたらまたお願いしたいと考えております。

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