メガバンク系シンクタンクで調査・事務局業務に取り組む35歳修士女性。出産育児を経て、子育ての課題を解決する実業に携わりたいと育児サービスを全国展開する上場企業の経営企画へ

No.1641
  • 現職

    【東証スタンダード上場 全国展開する子育て支援・保育サービス企業】
    本社 経営企画室

  • 前職

    【メガバンク系シンクタンク】
    雇用労働、子ども子育て分野等の調査業務、官公庁補助金の執行事務局(申請承認、補助金確定に向けた検査業務等)

丸谷 奈那子 氏 35歳 / 女性

学歴:旧帝国大学 教育学部 卒
旧帝国大学大学院 教育学研究科 修了

目次
  1. 新卒での就活
  2. シンクタンクでの実務経験と転職を決意するまで
  3. (株)エリートネットワーク様との転職活動
  4. 転職活動を振り返って

① 新卒での就活

大学・大学院では教育社会学を専攻し、格差や生きづらさを生む社会の構造について思いを巡らすようになりました。また、大学・大学院で学んだ社会調査に面白さを感じていたことから、社会調査を用いながら社会の仕組みづくりに携わることができるシンクタンクに就職しました。

② シンクタンクでの実務経験と転職を決意するまで

入社して5年程は、雇用労働や外国人労働者、子ども子育て分野等に関する官公庁向けの調査業務に携わってきました。そうした業務では、アンケート調査やヒアリング調査にとどまらず、有識者の知見や法改正の内容等を社会に周知するために事例集やマニュアルを執筆したり、セミナーやシンポジウムを企画運営することもありました。
また、官公庁による実証事業の事務局業務に携わり、実際に事業を進める企業や経営者の方々とやり取りをすることもありました。シンクタンクでの仕事を通して、社内外で本当にたくさんの方と出会うことができたのは、私の人生にとって大きな財産となっています。

その後部内異動により、国の補助金の執行を管理する事務局業務と調査業務の両方を担うようになりました。しかしながら、年々事務局業務の規模は拡大し、少しずつ調査業務から遠ざかっていきました。
気づけば、「このままここで働き続けて良いのだろうか」「本当にやりたい仕事は何だろうか」と自問する日々が増えてきました。社会人になって10年弱が経っており、将来のキャリアを見直すのにはちょうど良いタイミングかと思い、自分がやりたい仕事について改めて考えてみることにしました。
最初は抽象的でまとまらなかった考えも、自問自答や家族との対話を重ねるうちに以下の2つに絞られてきました。
①子ども子育て分野に携わりたい
②ビジネスを通じて社会課題解決に寄与したい

①については、入社3年目の時に子ども子育て分野の業務に携わったことが契機となりました。多くの専門家や実務家の方々と話をする中で、保育所や児童館、学童保育のような、ただ子どもたちが自由に過ごしているだけに見える場の裏側に、子どもの健やかな成長を真剣に考えている多くの大人がいることに感銘を受けたのです。
また、私自身が出産育児を経験して、育児の尊さと大変さを痛感したことも、この分野に関心を持った大きな理由です。

②に関して、これまでの仕事で、ビジネスを通じて社会課題の解決に挑む方々と出会い、そうしたビジネスの可能性や、行政とは異なるスピード感に驚かされました。シンクタンクでは官公庁を支援することで間接的に社会課題の解決に寄与する仕事が多く、自らの手で課題を解決している実感を得ることが難しかったので、いつしか自分も社会課題を解決するようなビジネスをしてみたいと考えるようになりました。

私が勤めていたシンクタンクでは、事業開発を進めるチームもありましたが、異動したとしても、子ども子育て分野の事業開発ができるという確証はなかったこと、そもそも会社としてそこまで新規事業開発に強みがあるわけではなかったこと等を踏まえ、子ども子育て分野の事業会社への転職を決意しました。

③ (株)エリートネットワーク様との転職活動

「官公庁向けの業務が中心」「特定の商品やサービスを作ったり売り出したことがない」といった私のこれまでの経験を踏まえ、国家公務員やコンサル出身者の転職支援実績が多そうないくつかの転職エージェントにキャリア相談を申し込みました。
ここで出会ったのが、(株)エリートネットワーク様です。

担当の転職カウンセラーの久井様とのキャリア相談では、転職ありきではなく、上述したような私の話を根気強く熱心に聴いてくださいました。自分の強みはどこにあるのだろうかと考えていたのですが、調査結果をまとめる思考力、大型プロジェクトを遂行するマネジメント力等は十分アピールポイントになり、希望している業界への転職も(難しいながらも)可能性は決してゼロではないとおっしゃってくださいました。
転職の難しさばかりを強調するエージェントもあった中で、可能性にも目を向けてくださったのは久井様だけで、「私でも転職できるかもしれない」と勇気づけられたことを今でも覚えています。

その後久井様に支援していただくことを決めると、すぐに求人リストが送られてきて、職務経歴書と履歴書の作成に取り掛かりました。初めての転職活動で書類作成には不安がありましたが、見本の提供や丁寧なアドバイスのお陰で、安心して進めることができました。書類には、アンケート調査やヒアリング調査の対象や件数を書いたり、公開されている成果物のurlを記載したりと、シンクタンクの仕事を具体的にイメージしてもらえるよう努めました。久井様もスピーディーに確認してくださり、短時間で効率的に作成できたと思います。

面接前には、久井様から企業研究や面接対策についてレクチャーを受け、その後面接用のスクリプトを作成しました。実際の面接の場ではスクリプトを参考にしながらも、面接官の反応やその場の流れを大切にし、会話を楽しむよう心掛けました。そして最終的には求人リストの中で最も志望度が高い企業から内定をもらうことができました。

④    転職活動を振り返って

改めて今回の転職活動を振り返ってみると、「転職してもきっと頑張れるはず」という前向きな思いと「自分の経験やスキルは通用しないのでは」という後ろ向きな思いが常に行ったり来たりしていました。それでも、久井様に伴走していただいたお陰で、最終的に一歩踏み出そうと決断できました。

転職活動は時間も取られますし、緊張した日々が続きます。だからこそ、悩みに寄り添い、そっと背中を押してくださったエリートネットワーク様の存在は本当にありがたかったです。途中出産を挟んだことにより1年以上の長期間にわたってお世話になりましたが、いつも丁寧に対応いただいた久井様には感謝しかありません。

今、この体験記を読んでくださっている方々の中には、転職を決意した方も、迷っている方もいらっしゃるかと思います。この文章が、皆さんが、新たな一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。皆さんが納得してご自身のキャリアを切り拓いていけますように。そして、転職を決断した方々に良い出会いが訪れますように。

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