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新卒地銀のJ-SOX・内部監査34歳、社内昇格試験見送りをきっかけに、商業デベロッパーから老舗化学品専門商社へ

新卒地銀のJ-SOX・内部監査34歳、社内昇格試験見送りをきっかけに、商業デベロッパーから老舗化学品専門商社へ

No.1533
  • 現職

    【プライム上場 創業130年の老舗化学品専門商社】
    内部監査室 内部監査部 グループ会社の内部監査

  • 前職

    【プライム上場 地元九州の地方銀行】
    福岡県内の支店 営業課 内勤営業
    →資産運用アドバイザリー
    →住宅ローンの個人営業・中小企業向け融資の法人営業

    【プライム上場 有名な商業デベロッパー】
    営業部門 商業施設のアセットマネジメント・プロパティマネジメント
    →本社社長直轄 経営監査部 内部統制評価・内部監査

長宗 俊裕 氏 34歳 / 男性

学歴:宮崎県立 高等学校 卒
関西学院大学 経済学部 卒
銀行業務検定財務3級
ファイナンシャルプランナー3級
東京商工会議所環境社会検定(eco検定)
CIA(公認内部監査人)取得に向けて勉強中

① 新卒での就職活動

学生時代における就職活動では、大きいお金を動かしたい!まちづくりをしてみたい!バリバリ働いて華やかな社会人人生を送りたい!というざっくりとしたイメージから、商社、金融、デベロッパーの3業界に絞って活動していました。
ただ、当時はサッカーサークルの活動に没頭していたために、周囲の学生らが3年生の夏頃から就職活動に腰を据えて動いていく中、自分は周囲の就職活動のスタートダッシュから出遅れた感が否めませんでした。
本格的な自己分析や企業研究といった就職活動の準備ができていない状況の中、とりあえず3つの業界の企業にエントリーシートを出していった記憶があります。
(今思えば、あらゆる所からもっと情報収集をして、然るべき準備をした状態で就職活動すべきたったなと後悔しています。)

結果的には、地方銀行、ハウスメーカー、繊維系と機械系の専門商社の4社から内定を頂戴することができました。身寄りがあることもあり、地元九州の地方銀行へ入行することを決めました。

② 1社目・2社目での担当業務

無事に大学を卒業することができ、2013年4月に内定先の地方銀行へ入行しました。
福岡県内の支店に配属後、その中で内勤営業を1年、投資信託等の資産運用アドバイザリーを1年経験し、住宅ローンの個人営業や中小企業向け融資の法人営業に1年間従事しました。

銀行業界や労働環境自体に特段の不満はなかったのですが、入行して3年近く経過したあたりに、ふと、新卒時にも目指していたデベロッパー業界で働いてみたいと感じ始め、自分の人生一度きり、と業界を詳しく調べるようになりました。
インターネットで調べていくと、新卒時に最終面接で落ちた商業デベロッパー(2社目となる転職先)が求人を出していたため、あまり深く考えずとりあえずその1社にのみエントリーをしました。
その後は、書類選考、人事面接、適性検査、役員面接ととんとん拍子で選考が進んでいき、エントリーから1か月半ほどで内定が出ました。
そして、新卒入社した地方銀行を3年と2カ月の在籍期間にて離れることを決意しました。

2016年6月に商業デベロッパーへ転職し、京都府にある商業施設の現場に配属されました。
そこでは商業施設内のテナントのマネジメント業務を担当した後、集客施策や販売促進の企画立案をする業務に従事しました。
1年半後に神奈川県の商業施設現場へ異動になり、商業施設の設備維持向上を行う業務や、テナントの売上管理、出店契約管理の業務を経験しました。

その後、本社社長直轄の経営監査部に配属となり、内部統制評価(J-SOX)及び内部監査業務に従事しました。
内部統制評価業務においては、国内及び海外拠点の評価計画の立案や評価業務全般を担当し、また、中国事業の規模拡大に伴う業務プロセス統制の文書化対応を行いました。
今回の転職活動開始時点では日本本社及び海外子会社の事業経営に関する管理体制の監査を担当していました。

直近では、2023年6月上旬から1か月に亘って同社デベロッパー事業の根幹である開発・建設・リーシングに係る日本本社の取引先管理監査を担当し、その中で取引先への内装投資の在り方等、経営に資する提言を行いました。
また、同年8月下旬から10日間インドネシアへ渡航、10月下旬から10日間カンボジアへ渡航し、監査主事として現地法人の事業管理体制及び商業施設の運営管理に関する監査を実施、管理基盤の強化に寄与しました。

③ 転職に至ったきっかけ

そもそも、内部監査部門には希望して異動してきたわけではないのですが、結果的に内部監査の業務にやりがいを感じ始め、内部監査の専門性を高めながらキャリアを形成していきたい、バックオフィス部門のキャリアを積んでいきたいと考えるようになりました。
加えて、前職では、近い将来にカンボジアとインドネシアに内部監査部門が設置されることを踏まえて、その部門長の育成を兼ねて2023年から海外拠点の監査担当に自身がアサインされたこともあり、その先のキャリアパスを想定して従事していました。

その一方で、自分自身に妻子がいる手前、今後のライフステージを考慮すると、海外赴任のタイミングは今ではないなという考えに至りました。
転勤を伴わない働き方であるとか、家族と一緒にライフプラン設計ができるような環境に身を置きたいと考え始めました。
その他にも色々と考えるようになり、総合的な判断で転職活動を始めようという結論に至りました。
詳細は下記箇条書きにて記載致します。

・社内昇格試験において、2年連続で登用見送りになった(これが一番の要因です)
・コロナ禍をきっかけに、キャリアプランとライフプランについて再考する時間ができた
・前職は会社都合により全国転勤のみならず海外赴任があった
・その場合、キャリアパスとして近い将来に海外拠点の内部監査部門長への配置が堅い
・一般的に海外赴任は出世街道のイメージがあり魅力的な話である一方で、妻と3歳の娘を日本に置いての単身赴任は現実的でなく、タイミングは今ではない。妻は「今は海外滞在したくない」の一点張り
・内部監査は経営視点に近いためモチベーションになる、且つ専門性があるため転職に有利だと考えた

④ こだわった事柄

待遇面は譲れないポイントで、現状以上の待遇であることを条件に進めました。
また、人生の中で一度は海外赴任をしたい気持ちがあり、グローバルなマーケットを持つ企業を視野に、とは言え赴任のタイミングも重要なポイントなので、その点を踏まえた転職活動を行いました。
面接の際には海外赴任についてよく聞かれたのですが、その際には包み隠さずにタイミング(今は行けないが、子供が大きくなったタイミングでの海外赴任は可能)が重要であることを伝えました。

⑤ 転職活動を通じて学んだ点

自分はどういう人間であるのかを整理すること(言語化すること)が重要であると気付きました。
そもそも自分は何に対してモチベーションを感じるのか、どのような仕事に就いて何をしていきたいのか、挑戦するフィールドにおいて自分に何ができるのか、といった自己分析をして言語化することに費やす時間が非常に重要であったと感じています。
というのも、実際に、初回の転職活動時の面接において、緊張も相まって所々返答がしどろもどろになってしまい、結局のところ勢いだけでその場で思いついた言葉を並べているだけだと実感し、自分自身について言語化することの重要性を再認識したためです。
面接の場で様々な角度から質問が繰り返される中で、自分の軸が定まっていなければ、返答に一貫性がないことに加えて、そもそも自分が伝えたいと思っていることが先方へ正確に伝わりません。
コミュニケーションの基本だとは思いますが、相手に自分を深く知ってもらうために、そもそも自分が何者なのかを自分自身が正しく理解すること、そのためにはまず言語化をすることが肝要だと気付き、丁寧に自己分析に取り組んだ記憶があります。

⑥ 次の職場に賭ける意気込みや覚悟等

会社毎で内部監査部門に求める役割は異なると考えています。
そのため、転職先においての内部監査部門の役割について早々に把握した上で業務に従事することが、キャリア入社組に求められるポイントであると認識しています。
また、異業界からキャリア入社する利点として異なる視点を持っていることから、内部監査業務をより創造性あるものへとチェンジしていくことも求められるポイントであるとも感じています。
この2つのポイントを念頭に置いて従事して参ります。

⑦ 最後に

スカウトシステム経由でダイレクトメッセージを頂戴した事がきっかけで(株)エリートネットワークさんを認知しました。
ダイレクトメッセージにて興味がある求人案件をご案内頂いたため、そこから当方の転職活動の主エージェントとして活用させて頂きました。
転職カウンセラーの木村さんにご担当頂いたのですが、転職活動における的確なアドバイスを頂戴し、結果的にはやりとりを始めてから2〜3ヶ月ほどで納得いく待遇で内定を頂戴することができました。
求人の選定、書類選考や面接の合否、その他諸々スピード感を持ってご対応頂き、当方としては大変助かりました。
内定承諾後においても、前職の退職手続きのフォローなどまで気にかけて下さり、アフターフォローもしっかりして頂きました。

この度は、良いご縁に巡り会えました。感謝申し上げます。
木村さんには転職活動を全面的にサポートして頂き、大変お世話になりました。本当にありがとうございました。

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