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航空会社での海外赴任後、外資戦略コンサルを経て、新卒時に希望していた海運会社の総合職に

航空会社での海外赴任後、外資戦略コンサルを経て、新卒時に希望していた海運会社の総合職に

No.1522
  • 現職

    【東証プライム上場 財閥系海運会社】
    陸上総合職

  • 前職

    【大手航空会社】
    事務系総合職

    【大手外資系戦略コンサルティングファーム】
    経営コンサルタント

桑田 宏一 氏 29歳 / 男性

学歴:慶應義塾大学 総合政策学部 総合政策学科 卒
TOEIC 930点
実用英語技能検定 準一級
HSK(新漢語水平考試)4級

1. 新卒時代の就職活動

私は、父の仕事の都合により、小中学校の9年間のうち7年間を海外で過ごしました。
漠然とではあるものの、物心がついた頃から父のような世界中を股にかけるビジネスマンになりたいと思っていました。
また、学生時代に海外の途上国の小学校で図書館を作るボランティアや、スポーツの運営に携わる裏方的な仕事もやっていたことから、当時の就職活動の軸は次の3つとしていました。

①:グローバルな環境で働く仕事
②:生活の当たり前を支える仕事
③:モノ・人の移動を支える仕事

これらの軸から、主に海運・航空・総合商社に絞った就職活動を行い、結果的に航空会社の事務系総合職として内定を頂きました。

2. 新卒入社した会社での担当業務

新卒で入社した航空会社には計5年在籍しました。
最初の2年は国内空港のグランドスタッフとして、空港にいらっしゃるお客様の搭乗手続き対応、預け入れ荷物対応、クレーム対応など、国際線の旅客サービス対応を行っていました。

入社3年目のタイミングで海外空港に赴任し、現地空港のグランドスタッフのシフト・労務管理だけでなく、貨物・運航・整備など、空港運営に必要な業務全般を管理する現地マネージャーの役割を担いました。
当時は海外空港でマネジメント業務をやってみたい気持ちがあったため、夢が叶ったと同時に、とても充実した日々を過ごしました。

ところが駐在して1年のタイミングで新型コロナウイルスが世界的に流行し、運航していた便も全て運休となってしまいました。
志半ばのタイミングで日本に緊急帰国することになり、外的環境の劇的な変化に対して為す術もなく、自分の力では何もできなかったことがとても悔しかったことを今でも覚えています。

帰国後、海外空港の運営を日本の本部からサポートする部署に異動となり、海外空港の業務マニュアル作成、新型コロナウイルス対応などを行いました。

3. 1回目の転職活動

日本に帰国してからの業務も大変充実しておりましたが、次の3つの理由から転職活動を行う決意をしました。

①:航空業界が大打撃を受け、それに伴い海外拠点も大幅に縮小されたため、次に海外駐在に行ける機会がいつになるか分からなかった点
②:将来、再びコロナのような外的環境の変化が起きた際に、柔軟に対応できる人材になりたかった点
③:入社時に、ジョブローテーション制度により様々な部署を経験できると説明されていたが、実際には部署異動が限定的だった点

あと数年で30代に突入することもあり、体力・時間的に余裕のある20代最後のうちに新たな挑戦をし、そしてビジネス戦闘力を高めたいと考え、外資戦略コンサルティングファームに限定して転職活動を行いました。

結果、別エージェント会社様を経由して内定を頂くことができ、社会人6年目のタイミングで2社目に転職しました。

4. 2社目の会社での担当業務

2社目の外資系コンサルティング会社での業務内容は、主に日系大企業の経営層の課題解決を支援するプロジェクトが大半でした。
具体的には、中期経営計画策定の支援、デューデリジェンス等投資判断のリスク調査などでした。
また、1つ1つのプロジェクトが平均3か月程度と短く、業界も通信・製薬・製造業など多岐に亘ることから、次々と新たな業界知見を吸収することができ、非常に多くの経験を得ることができました。

何より、コンサルタントの働き方を学ぶことが出来たのが一番大きな収穫だったと感じています。
クライアントの課題解決に向けて、文字通り「死ぬ気で」働くマインド・姿勢を学べたことは一生の財産になると感じています。

5. 今回の転職活動の経緯と軸

元々戦略コンサルティングファームへ転職した際は「3年働いて1ポジション昇格したら転職する」ことを念頭に置いておりました。
しかし、次の2つの理由から、在籍丸2年のタイミングで3社目に転職することとなりました。

①:想像以上のハードワークであり、体力的に厳しいと感じた点
②:いずれは日系大手企業への転職(含.将来的な海外駐在が出来る企業)を考えており、あと1年待たずとも、いわゆる「若手」に分類される早いタイミングでの転職がキャリアプランとして望ましいと感じた点

以上のことから、2社目に入って1年半ほど経ったタイミングで転職活動を開始しました。
今回の転職活動の軸としては、新卒時代に挙げていた3点に加え、次の3点も考慮しました。

①:ジョブローテ―ションなどを通じて、様々な職種・業務を経験できる点
②:将来的に海外駐在が期待できる点
③:健全な働き方(労働環境)が一定程度担保されている点

元々1社目に入社した際もジョブローテーションを期待していたものの、実際には長期的に専門分野をとことん極めるような働き方となっておりました。
逆に2社目は3か月単位で新たな知見を蓄えなければいけない大変さもありました。

私自身、一つの業務を何十年も行うよりも、様々な業務を経験して経営人材に育っていく働き方を志向しておりましたので、数年単位で配置転換があり、ジョブローテーションが出来る会社を中心に考えておりました。

結果的に新卒時の就職活動と同様に、海運・総合商社を中心に転職活動を行い、今回内定を頂いた海運会社に転職することを決めました。

6. 転職活動を通じて学んだ点

私が今回の転職活動を通じて学んだことは次の3点です。

①:転職理由、自分が今後何を実現したいか、は嘘偽りなくエージェント様に伝えること
②:新卒の就職活動同様に、自分の「想い」を的確に伝えられるよう事前準備すること
③:現職の仕事を疎かにしないこと

1点目に関しては、「7.最後に」でも詳細を記載しておりますが、エージェント様、少なくとも(株)エリートネットワーク様は転職志望者の性格・適性などを良く見て向き合って下さっているように感じています。
自分が今何に対して悩みや不満を抱えていて、なぜエージェント様に連絡してみたのか、中長期的にどのようなキャリアプランを描いているか。
少しでも誤った情報を伝えてしまうと、エージェント様側も適切な応募案件を我々に対して提案しにくくなってしまいます。
言いづらいこともあるかと思いますが、是非正直になって腹を割って相談してみることをオススメします。

2点目に関しては、採用する企業側・そして内定を得ようとする我々側とのミスマッチを防ぐためです。
多くの人にとっては当たり前のことではあるかも知れませんが、現職を辞めたいと考える理由を偽る必要は全くないと思っています。
今自分が何を考えていて、将来的に何を目指しているかを正直に伝えることで、企業様側が転職希望者とのマッチ度を判断できるものだと思っています。

3点目に関しては、1社も内定が頂けない場合や、内定は得たものの現職に残る選択をするなど、あらゆる可能性を踏まえてのことです。
例え現職に不平不満があって転職活動を行う場合でも、今の自分を育ててくれた会社、そして今後もお世話になる可能性のある会社での業務を疎かにするべきではないと思っています。
仕事と転職活動の両立は難しいことは理解していますが、現在の職務にも最後まで全力で向き合うべきだと思っています。

7. 最後に

今回の転職活動の最大の成功要因は、エリートネットワークの転職カウンセラーの高橋様と出会えた点だと感じております。
2社目在籍が2年に満たず、通常であれば在籍期間の短さから門前払いとなってしまうところ、高橋様の多大なるご援助があり転職活動が上手くいったこと、大変感謝しております。

高橋様との初回面談では、約2時間かけて私のキャリアの軸・パーソナリティなど、本当に細かいところまで確認頂いた上で、私の志向に合った企業を受けることを薦めて下さいました(結果的に、新卒時と同じような企業群を受けることとなりました)。

エリートネットワーク様は、各個人に合わせて履歴書の添削・面接練習・キャリア相談なども実施して下るようですが、私の場合は履歴書の添削・面接練習は殆ど行いませんでした。
2社目の転職時に転職活動の進め方は既に一定程度は把握できていましたので、むしろキャリア相談・メンタルサポートを中心に行って頂きました。
各企業様との面接前後のフィードバックや精神的なサポートなど、日々の業務で疲弊し切った私を温かく支えて頂き本当に心から感謝しております。

これを読んで下さっている方にお伝えしたいことですが、少しでも転職を検討されているのであれば、一度エリートネットワーク様と面談されることをオススメします。
エージェント様と話すことで自身が今どのように考え、今後どうしていきたいかの「壁打ち相手」となって下さいますし、そうした中で本当に転職をするべきか、現職に留まるべきかなど次のアクションに繋がると思います。

一番良くないのは、不平不満を垂らなしながら完全燃焼せずにモヤモヤとした日々を漫然と過ごすことだと思います。
少しでも現職にわだかまりがあるようであれば、行動を起こしてみることをオススメします。

私の『転職体験記』が、少しでも皆様のお役に立てることを祈っております。
ここまで長々と取り留めのない文章となってしまいましたが、最後までお読み頂きありがとうございました。

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