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第二の職場を斡旋して貰う役職定年前に、海外経験を買われ、不動産鑑定会社へ

第二の職場を斡旋して貰う役職定年前に、海外経験を買われ、不動産鑑定会社へ

No.1460
  • 現職

    老舗不動産鑑定事務所 日本全国の不動産・ESGマーケットの海外への発信レポート責任者

  • 前職

    政府系金融機関 本店・ロンドン・シンガポールでノンリコース・プロファイ・PEファンド→審査部門 副部長

横山 光平 氏 54歳 / 男性

学歴:東京 私立高等学校 卒
慶應義塾大学 総合政策学部 総合政策学科 卒
米国 経営学大学院修士課程(MBA) 修了
TOEIC 955点
実用英語技能検定準1級 合格

① 50代での初めての転職に踏み出したきっかけ

2022年は、1994年に新卒で入社した金融機関での勤続29年目の年に当たり、既に53歳になっていた私は、通常55歳までに申し渡される役職定年に、いつなってもおかしくない状況にありました。
当時の役職は副部長。
幹部職員相当の等級には7年前に昇級しておりましたが、自身の力不足により、以降は評価される機会を限られていました。2022年4月には寝耳に水で部署異動を命じられ、部下のいない副部長として、特定事項担当を拝命していました。
役職定年までの時間をやり過ごす、ほぼ窓際的なポジションでした。

勤務先の金融機関では、役職定年を迎えるに際し、関連会社や取引先等、第2の職場を斡旋してもらい、そこへ転じるケースがほとんどです。
但し、選択肢はもう一つあります。「自己開拓」と呼ばれる選択肢で、自分自身で第2の職場を探すことも勿論可能です。
とはいえ、実際には「自己開拓」を選択する人は限りなく少ないのですが、選択肢としては確かに存在する「自己開拓」に、トライしてみてもいいのではないかと、この年の秋口には思い始めたのでした。
「自己開拓」が上手くいかなかった場合には、通常通り、勤務先から第2の職場を斡旋してもらえばいいだけの話であり、上手くいかなかったとしても、失うものは特にありません。
50代で初の転職が厳しいことは承知していましたし、上手く行くかどうかは全く分かりませんでしたが、シニアへの引合いも、以前よりは増えていると聞いておりましたので、兎に角トライしてみることにしました。

② 実際の転職活動

早速、複数の仲介会社に登録してみました。
紹介していただいた企業はゼロという訳ではありませんでした。しかしながら、現実的な転職の選択肢となり得るような案件は、なかなか出て来ませんでした。
具体的な募集案件に対し、「興味あり」と手を挙げてみても、「応募歓迎」と反応された案件は、恥ずかしながら1件もありませんでした。
「応募歓迎」無しで、思い切って応募してみた案件も数件ありましたが、全て紹介会社段階で紹介不可との反応でした。
年末近くまで、このような状況でしたので、「自己開拓」の選択肢は、断念せざるを得ないとほぼ諦めかけました。
やはり、50代で初の転職は厳しいことを思い知らされたと同時に、自身の無謀なトライを恥じました。

そんな状況下、すっかり諦めかけていたタイミングで声を掛けて下さったのが、(株)エリートネットワークさんでした。
「自己開拓」のルートをほぼ諦めかけていた私にとって、エリートネットワークさんから連絡を頂いた際のメールは本当に有難く、嬉しいものでした。
面談していただくと、必ずしも規模は大きくなく、金融業界でもないものの、英語力や金融機関での業務経験、特に海外での業務経験に関心を持っている会社があるということでした。
早速、年末から年始に掛けて複数回、募集企業との間で面談・面接をしていただき、2023年4月入社ということで、内定をいただくことが出来ました。
エリートネットワークさんは、面接プロセスにおいても様々なアドバイスをくださり、条件面での折衝においても、心強いパートナーとして、私を支え続けてくださり、本当に有難い存在でした。

③ 転職活動を通じて気づいたこと

私の転職活動での経験を通じて最もお伝えしたい点は、転職活動はある程度時間が掛かる可能性はあるものの、自身の経歴や特徴を見てくれている人は必ずどこかにいるし、自身の経歴や特徴がマッチングする案件も必ずどこかにあるということです。
私自身にも大した経歴やストロングポイントがある訳ではありませんでした。
だからこそ、時間は掛かったとしても決して諦めずに、辛抱強く待つという事が、非常に重要なことだと実感しました。

また、役職定年を前にして、勤務先からの斡旋先への転出と「自己開拓」の間で迷われている方もいるかと思います。
確かに「自己開拓」にはリスクもありますが、斡旋先への転出とは異なり、自身の頑張りに応じて、条件面のアップサイドがあるという点についても付言したいと思います。

当方、転職後は明るく楽しく元気に、65歳までは仕事でも、生きがい・やりがいを追求していきたいと考えております。
皆様の転職活動での幸運を祈念しております。

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