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ITコンサルティングファームから、実業への貢献を求めて急成長のIT企業の人事職へ

ITコンサルティングファームから、実業への貢献を求めて急成長のIT企業の人事職へ

No.1372
  • 現職

    東証プライム上場 ソフトウェアテスト・品質保証会社 HRジェネラリスト

  • 前職

    日系大手 ITコンサルティングファーム 人事課長

滝口 孝三 氏 49歳 / 男性

学歴:都立 日比谷高等学校 卒
私立大学 文系学部 卒

銀行業務検定財務3級

① 学生時代と新卒時の就職活動の志向

就職活動は人文系学部ということもあり、当時の私は出版社やマスコミ業界、好きな音楽を仕事に出来たらよいかとレコード会社などを受けていました。

しかし1996年当時は就職氷河期でもあり、求人は乏しく全くチャンスは訪れず、このままでは就職浪人するのではと焦り、就活の考え方を180度変えました。
好きや興味があるという軸ではなく、成長出来るかという軸にチェンジし、成長環境=業績が伸びている会社を探しました。
ちょうどWindows 95が発売された直後で、個人向けPC需要が追い風となりコンピューターメーカー、半導体関連、ソフトウェアというIT企業が成長企業に該当しました。
人文系の自分には、全く理系専門性は無かったものの、新しもの好きの性格から興味が持てればやっていけるのでは?という、根拠のないやる気だけで受けてみたところ、IT知識ゼロからでも教育はする、むしろビジネスへの関心や営業職はコミュニケーション力が重要ということで、ポテンシャルが評価され何社か内定を頂くことが出来ました。
その中でも未上場ながら勢いがあり、かつ最も肌に合った会社を選択したのが1社目の現在東証プライム上場の独立系SI企業でした。

② 前職での担当業務、実務経験

1社目は新卒から30歳まで、まずは法人営業職として自社開発の統合業務ソフトウェアの提案販売や営業企画などに従事しました。
30歳の時に会社からの異動命令で人事部へ。採用の強化ということで新たな採用企画から実行のリードと、現場SEを巻き込んで新人教育プロジェクトの立ち上げから実行までをリードしました。
30代半ばからは人事部長が空席のまま管掌役員直轄のもと、人事企画、制度設計、昇給賞与、労務など全般の実務責任を負い、43歳の時に人事部長を任されました。
全社30名のマネジメントを経験。経営陣、現場部門長クラスと交わりながら人事課題全般の統括指揮をしていました。
一方で、1社しか経験していないが故の視座、知見の幅に限界を感じ、新たな人事スキル、経験値獲得のために新天地を求め人生初の転職へチャレンジ。

2社目は日系大手のITコンサルティングファームにご縁を頂き転職。新天地では部門人事(HRBP)、評価データ分析チームのマネージメント、タレントアクイジションチームのマネージメントを行い、新卒採用・中途採用など様々な領域を経験しました。

③ 転職に至ったきっかけ

日系大手のITコンサルティングファームは人生初めての転職ということで、パフォーマンスを本当に発揮出来るかが不安でしたが、仲間に恵まれ、人間関係も良好に仕事へ取り組めました。加えて、先進的な人事制度の導入や実際の運用、多様な採用手法の企画から運用までマネージメント職として携わることが出来たことで、知見や視座が経験値にプラスになったことはとても感謝しております。

ただ、一方でコンサル業界特有の特殊な人材観・キャリア観に対する違和感と、今後の自身のキャリアの在り方を考えた際に、このまま現職に残るよりも、もっと人事領域全般に携わることで事業成長に貢献が出来る環境を求めて挑戦したくなったことが合わさり、離れる決意に至りました。
とはいえ、年齢も重ねアラフィフとなったタイミング且つ、そんなチャンスがあるのかもわからない状況の中で、(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの高橋寛さんには大変、大変お世話になりました。

④ 転職活動におけるこだわり

肩書きやポジションは元からこだわっていなかったので、そこは今回も気にはしませんでした。
重視したことは、特定人事分野や領域ではなく、人事よろずごと全般に携わりながら会社全体への事業貢献が出来るか?と、自身の強みであるマネジメント力を発揮してチームとして成果を残す役割が出来るか?でした。

また、家庭としてはまだもう少し教育費がかかる子供が2人いるので、年収は最低でも現状維持かプラスにしたいと考えました。

⑤ 転職活動を通じて気づいた点、感じた点

コロナ禍で果たして求人マーケットはどうなのか、また、この不透明な先行きで実際に人材は動いているのかが心配でしたが、結論から言うとむしろ活況でした。
コロナにより価値観が変化し、ビジネスそのものの変革を迫られる企業も多くなり、異業種などの多様な経験や価値観を持つ人材を本気で探している動きが強まっていました。
専門性をひとつの武器にしながら、従来の枠組みに捉われない世界へ飛び出して活躍をしたいと考えている人も確実に増えているのだろうと推察します。
不確実で不透明だからこそ、” 守り ” に入るのももちろん戦略として間違いではないですが、時代や社会は確実に変化しているので従来路線から飛び出て、自らを変化させていく ” 攻め ” もこれから生き残っていくには不可欠だと実感しました。そして、それはどの年齢層であっても関係ないと思います。

それともう1つ、エージェントの実力差が一層激しくなったと感じました。
今回動き出すにあたり、前回お世話になったエージェントの方々以外にも、新たに大手ダイレクトスカウトサイトのCMが沢山流れていたので登録してみました。
大手だけでなく、個人でやられているような方や、小規模ながら特色を売りにしているエージェントからもスカウトメールを頂き、広く話を伺うようにしました。
ただ多くのエージェントの方は、オンラインの面談を通じて会話はしたものの、レジュメの表面的な内容理解に留まり本質的な理解は浅いまま、すぐに案件紹介と書類提出を急ぐパターンか、深く理解はしてくれても逆に紹介出来る求人案件が手元に無いといった具合で中々混沌を極めました。
案の定、紹介はされても1回マッチングしなかった後は連絡が無くなるパターンが多かったように思います。

そんな中で、エリートネットワークの高橋さんは明らかに違いました。過去2社での私の経歴内容だけでなく、生い立ちや性格、その成長過程における意思決定や仕事に対する思い、心の葛藤などの機微をよく読んで下さり、方向性を2つ提示してくれました。
1つは専門性を武器とする人事経験を活かした人事部長クラスのサクセッサー案件。もう1つは成長企業が求めている人事領域全般の知見や経験を活かしたマネジメントポジション案件。
高橋さんが私のペルソナをしっかり理解されて企業へ売り込んで頂いたお陰で、ご紹介頂けた企業はほぼ1次面接へ進めましたし、面接が通過した企業はスピード選考で次のステップへ進めることが出来ました。お陰様で複数の企業からオファーを頂き、その中から悩んだ末に、急成長中のIT企業にて事業部人事の役割に挑戦する選択をしました。

⑥ 転職先への意気込み

せっかく新天地での機会を頂けたので、新しい会社の文化を知り、新しい仲間との仕事を楽しみながら、まずは事業部人事職として担当部門の成長に人事側面で貢献出来るように邁進したいと思います。
また、部門長とは密にコミュニケーションを取りながらも、2歩先を行く提案をして1歩先を素早く実現しつつ、同時に他の事業部人事メンバーと協働し全体を盛り上げられるようにしていきたいと思います。

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