50代中盤、初の転職活動で総合商社を退職し、セカンドキャリア(一部上場 総合フード業)に挑戦(海外赴任中、フルリモート面接で内定まで完結)

50代中盤、初の転職活動で総合商社を退職し、セカンドキャリア(一部上場 総合フード業)に挑戦(海外赴任中、フルリモート面接で内定まで完結)

No.1340
  • 現職

    一部上場 総合フード業 投資先小売事業 幹部社員

  • 前職

    一部上場 総合商社 東南アジアの現地法人 プロジェクトマネージャー

橋井 秀夫 氏 53歳 / 男性

学歴:私立中高一貫校 卒
九州大学 卒
宅地建物取引士
第二種衛生管理者

⓪ はじめに

まず初めに、今回無事に転職先に巡り会えたことに対し、ご担当頂きました転職カウンセラーの高橋様に厚く御礼を申し上げます。

本体験記の記載にあたり、『転職体験記』を記載された1,300名超の中で、50歳以上の方をカウントしてみましたら45名、3%強でした。改めて狭き門であったことが分かりましたが、お陰様で良い会社に巡り合う機会を得られ、非常に幸運であったと思います。

① 今回の転職に至る背景、理由、きっかけ

あまり論理的ではありませんが、「55歳」という年齢は一つのきっかけだったように思います。
60歳定年にこだわらず、気力体力が続くうちは第一線で働きたい、というのが自身のキャリアデザインですが、まだ54歳であった昨年の夏〜秋にかけて、担当プロジェクトにおける自身の役割を継続するか否かについて、その計画を作成した上で上司を含め議論する局面がありました。そして、遠からずその役割を終えるであろうことを再認識するに至りました。

これと並行し、自身の将来のキャリアを「55歳」を起点に5年後、10年後、15年後という単位で考えてみましたが、会社に残って働く場合、引き続き「第一線で働くビジネスマン」としての未来予想図を描くことが難しいという考えに至りました。
上記プロジェクトは、立ち上げから担当し、足掛け5年にわたりPDCAのサイクルを回し続ける役割の一端を担ってきましたが、これから離れた後に、同様のプロジェクトにタイミング良く遭遇して、責任ある役割を担うことができるかどうかは定かでなく、また、かつて手掛けた既存プロジェクトに戻る等の可能性も見通せない状況にあるためです。

一方で、私は長年業界で自身の専門性を磨き上げてきたという自負がありましたので、もしこの点を評価してくれる企業があれば、当該企業から何らかのミッションを得て、引き続き自身のキャリアデザインの実現を模索できる可能性があるかもしれない、と考えました。

これが今回の転職活動開始に至るきっかけです。

② 転職活動を通じて気づいた点や学んだ点、反省点

高橋様との面談を通じて、年齢的に転職が簡単ではない(求人案件の絶対数が少ない)ことを再認識すると共に、当初は自身の専門性を活かす職種に限定する考えでしたが、例え自身の専門性と直接関係がなくても、高橋様のスクリーニングに沿ってご紹介された求人案件に関して、オープンマインドで検討する方が良いだろうという結論に至りました。
要は、転職活動に精通していない自身の固定観念を極力排除し、ともすれば逸る気持ちを抑えて、まずは年齢も近く経験豊富なプロフェッショナルである高橋様に任せるのが得策だと考えたわけです。

また、日常業務と並行して転職活動を行うにあたり、複数のエージェントとコンタクトしてそれぞれの方との対応に時間を費やすよりは、まず高橋様との活動一本に絞る方が良さそうだと直感的に判断し、他のエージェントとは一切コンタクトしませんでした。ネットを拝見すると、一般論としては、複数のエージェントから情報収集した方がいいという意見の方が圧倒的に多かったと思います。

しかしながら、私の採用した「高橋様と二人三脚」という選択肢は、最終的に良い会社をご紹介頂き、3ヶ月程度で転職活動を終えることができたという点で、良い結果をもたらしました。従いまして、今後転職活動をされる方は、ご自身の性格、プロファイルを棚卸しした上で、自分にとってベストな活動方針をよく検討されることをお勧めします。

更に、今回の活動を通じて驚いたのは、コロナ禍で移動が困難を極める中、例え東京にいなくても、WEB面談とメールによって、採用通知を頂くまでの転職活動が完結できたということです。
この2年間で、テレワークが格段に進み、時差に配慮する必要はあるものの、世界中どこにいても空間を超えたコミュニケーションが当たり前になりました。とはいえ、日常業務を通じてこの事は実感しているものの、転職活動においてもこれが可能であるとは全然考えておりませんでした。コロナ、DXがもたらした世の中の大きな変化の一端を身をもって実感した次第です。

なお、蛇足ではありますが、英語があまり得意でない私にとって、英語でのビジネスコミュニケーション能力が国内外のあらゆる業種・業態を超えて求められており、転職活動においても、年齢とともに選択肢を広げる上で少なからず障害になることを再認識しました。
もはや日本のみでビジネスが完結する企業は少なく、もう少し早く英語力を強化しておくべきであったと思います。

③ 次の職場に賭ける意気込みや覚悟

今回、運良く良い会社に巡り合うことができましたが、社会人生活における「セカンドキャリア」としてはスタート地点に立ったに過ぎず、自らのキャリアデザインを実現できるかどうかは、今後の社会の変化にどれだけ自身が順応、対応できるかにかかっていると認識しています。

次の職場においても、自身の陳腐化を防ぐべく、オンオフを問わず、不断の努力を欠かさない様に心がけて参りたいと思います。

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