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メガバンクの法人RMから、財閥系倉庫会社の総合職へ

メガバンクの法人RMから、財閥系倉庫会社の総合職へ

No.1326
  • 現職

    一部上場 財閥系大手倉庫会社 総合職

  • 前職

    メガバンク 法人RM

柴田 湊介 氏 27歳 / 男性

学歴:学習院高等科 卒
慶應義塾大学 経済学部 経済学科 卒
宅地建物取引士
証券外務員第一種
TOEIC850点
ファイナンシャル・プランニング技能士1級

【学生時代にさかのぼって新卒での就職の時の志】

新卒での就活はというと、正直そこまで真剣に取り組んでいなかったと思います。
大学3年の夏からインターンに参加したりはしていましたが、先輩に勧められたから、とか、周りの友人も応募しているから何となく自分もやっておくか程度の気持ちしかありませんでした。
企業選びについても、”専門性”や”グローバル”を軸にしつつも、経済学部だし採用人数も多いからどこかからは内定貰えるだろう、という甘い気持ちで金融系大企業に絞って就活をしていました。
結果として金融業界の中でも志望度の高かったメガバンクから内定を頂き、納得のいく形で新卒の就活は終えることができました。

【前職での担当業務や実務経験、体得したスキル】

地方中核都市の大型支店に於いて法人RMとして中堅中小~上場企業含む大企業を担当。銀行における主業務の融資・為替のみならず、信託銀行・証券会社・シンクタンク等のグループ各社とも連携し、不動産の有効活用や事業・資産承継等、幅広い提案型営業を行っていました。
また業績不振先も数多く担当し、債権回収や経営改善に向けた計画をお客さまと考えたりと、あまり若手では経験できない与信管理業務にも携わることができました。
特にこの与信管理業務については、「銀行は晴れの日に傘を貸して、雨の日に取り上げる」(業績の良い時はどんどん融資するのに、業績が悪くなったら手のひら返しで貸出金を回収する、といった銀行の姿勢を揶揄した表現で、ドラマ『半沢直樹』にも出てきました)と言われるように、あまり良い印象を持っていませんでした。

確かに表面だけ切り取るとそう見えますが、実際はその裏でお客様・コンサル会社と細かい業績・資金繰り計画の内容を詰めていき、あくまでお客様の経営改善・自力での事業継続復帰を目指すことを大前提として、無理のない範囲で回収をしていく、というのが正しい実態ということが分かりました。お客様も苦しい状況だからこそ銀行を頼ってくれるし、それに対して距離感近く真摯にサポートできることにやりがいを感じていました。

またお客様・本部のみならず、他行やコンサル会社、弁護士や税理士等の専門家とのやり取りが頻繁に発生するため、財務知識は勿論のこと、法務・税務知識も勉強する必要がありましたが、これもまた新鮮で、楽しみながら知識を修得することができました。
銀行員はとにかく勉強して資格を取らされる、という印象をお持ちの方は多いと思いますが、それは間違いないと思います。特に銀行は専門性の高い人材育成に舵を切っているので、勉強が嫌い・苦手な方は銀行への就職・転職はおすすめできないです。笑

【今回転職するに至った背景や理由・きっかけ】

入行当初から、最初の異動では東京の本部で専門的な仕事をしたいと上司や人事に一貫して主張をしていました。社内公募も出していましたが、結果的に通常の異動が優先され、社内公募はなかったことにされた上に、その異動先も本部ではなく営業部店でした。社内的には、上場企業含めた大企業を多く担当する部店であり、いわゆる“ご栄転”であったと思います。

しかし自分の描いていたキャリアパスとは異なっており、加えてそのタイミングで社内的にも問題が発生したことをきっかけに、このまま今の銀行で働き続けることが果たして正解なのかどうかに疑問が湧き、転職活動を本格的に始めました。
今の所属部店で努力して結果を出し、次の異動まで待ち良いポストでの本部勤務の可能性も勿論考えられましたが、必ずしも本部に行ける保証はなく、年齢的にもこのタイミングで一度本格的な転職活動は経験すべきと思ったことも理由の一つです。

【自身がこだわったり譲れないと考えた事柄、従来のこだわりを捨てた点】

基本的には定年まで次の会社で長く働き続けることができる会社であること、グローバルな業務にも携わるチャンスがあること、加えて大企業で福利厚生もしっかり整っていることには拘っていました。
拘りを捨てた点は、結果論ではありますが年収が下がってしまうことです。ただし銀行も出向年齢が下がってきている現状を踏まえると、長期的に見たらそこまで収入の差は出ないと考えており、あまり気にはしていません。

【転職活動を通じて、気づいた点や学んだ点、反省点等】

転職活動の振り返りも兼ねて、ステップ毎に感じた点や大事だと思ったことを書こうと思います。
エージェントを経由した転職活動の大きな流れは「①履歴書・職務経歴書の作成→②エージェントと面談→③書類提出(→④webテスト)→⑤面接→⑥内定」となっています。
結論から申し上げると①~⑤全ての過程において自分は苦労しました、、、、、笑

① まずはこれを作成しないことには転職活動は始まりませんが、これがまた想像以上に大変でした。
半日あればサッと作れるかなと思っていたのですが、蓋を開けてみたら土日丸々+α完成までに相当時間がかかってしまいました。冷静に考えると、職務経歴書なんて一度も書いたこともないし、書く内容も自分が約4年半経験してきた様々な業務内容や実績、そこで得られたスキルや自身の強みを棚卸し、最終的に1枚の紙にまとめる作業が半日で終わるはずもありませんでした。笑

新卒の時と違い、転職活動では書類の段階で大半が落とされ、面接に進める社数も僅かと聞いていたので、疲れて手を抜きたくなる気持ちをグッと我慢して、納得いくまで推敲を重ねました。自分の中で完成したなと思ったら、できれば他業界で働いている知人に添削してもらった方がいいと思います。自分では当たり前だと思って書いていた内容が、その業界を知らない人からすると分かりづらい内容となっていることもあるからです。現職の仕事内容を知らない第三者が初めて読んでも理解できる書き方をしないと、せっかく良い経験や実績を積んでいても、それが伝わらなければ勿体ないので。

② ここは苦労したという訳ではないのですが、非常に大事なステップだと思います。
私の場合、銀行員としてのキャリアは一貫して本部勤務を希望しており、特にM&Aや主計関連の部署に興味がありました。そんな訳で、ご担当頂いたエリートネットワークの転職カウンセラー篠原さんには当初、BIG4やコンサル系の会社を中心に、事業会社の財務経理も検討しているということで相談をしていました。しかし篠原さんとの面談を重ねる中で、本当に自分がやりたいことはコンサルなのか、未経験で財務経理は現実的なのか、といったモヤモヤした気持ちが湧いてきました。その時既に、コンサルを中心に受けていきましょうという話になっていたので、このタイミングでやっぱりコンサルは違う気がします、と今までの前提を覆すような話をしていいものかと悩みました。

結局ここで遠慮したらエージェント経由で転職活動をしている意味がないと思い、そのモヤモヤした気持ちを率直に話したところ「柴田さんのM&A関連の仕事をしたいというのは、あくまで銀行員としてのキャリアの中の話であって、転職してまでやりたいことではないのかもしれないですね」といったコメントを頂きました。
この意見が自分の中で非常に腑に落ちて、篠原さんは自分の話や考えを丁寧に汲み取ってくれた上で適切なアドバイスをくれる方だと確信し、転職活動は篠原さんを全面的に信頼して進めていこうと思ったのを強く覚えています。
長くなりましたがここで言いたいのは、自分が最初考えていた次のキャリアというものは、転職活動をしている中で考えが変わることも当たり前にあるし、その点は固執せずに素直に変化を受け入れて、自分が転職先に何を求めるのかをアップデートしていくのがいいと思います。

③④ ここは既に職務経歴書が完成しており、エージェントの方に書類提出をして頂くこととなります。一部企業によっては、個別で志望動機や短い論文を課するところもあります。
私の場合一気に15~20社程度書類を提出し、書類が通るとすぐにwebテスト受験という企業が多く、このwebテストは地味に苦労しました。新卒の時に受けた内容と基本的には変わらないので難易度の苦労ではなく、時間の確保で苦労したということです。どうしても1社webテスト完了するのに2時間弱かかるので、それが複数社同時に、且つまとまった時間の確保できる週末にまとめて受けるとなると、土日ほぼwebテスト受験していたら終わりなんてこともありました、、、、、

⑤ 当然と言えばそうなのですが、やはり面接のステップが最も苦労しました。
基本的に面接は平日の日中にwebで行われるのですが、私の職場ではリモートワークが一切なく、且つ終業時間も遅くなることが多かったため、そもそもの面接日程調整に非常に頭を悩ませました。最終的には、有休を取得してその日に複数社面接を受けることで何とか調整していましたが、月1回ずつしか面接を進められないため焦りはかなりありました。またこのやり方の場合、特に一次面接前がそうなのですが、複数社の志望動機やその会社で活かせる自分の強み等を同時進行で考える必要があるため、準備の時間が足りないまま面接に臨むことも正直ありました。

ここでの反省点として、個社毎の志望動機等は書類が通ってから練ればいいかという悠長な考えは良くなかったと思います。書類が通ると1次面接の日程はすぐ来てしまうので、書類を出した時点でざっくりでも志望動機等はまとめておくべきでした。
どの面接でも大体「なぜ転職しようと思ったのか」「なぜその会社を志望したのか」「自身で思い入れのある、自分を成長させた業務経験は何か」「自分が入社することでどのような貢献ができるのか」「短期的・中長期的なキャリア形成についてイメージできているか」については質問されるので、このようなことをベースに面接対策として想定問答集を文章化した上で用意するのが良いと思います。

【次の職場に賭ける意気込みや覚悟】

前職での経験も踏まえ、仕事の進め方や文化で良いと思った事柄は伝播していくことで、転職者ならではの貢献をまずはできればと考えています。
全く別の業界に転職となるため、最初は業務知識もなければ会社の文化にも慣れない等、不安な気持ちは正直ありますが、新しい環境へのワクワク感を胸に頑張りたいと思います!

【最後に】

これを読まれている方は恐らく転職を検討・転職活動中で、且つ銀行で働いている方が多いのではと思います。若手銀行員の転職となると、コンサル・人材・外資系生保・ベンチャーへの転職者が多いイメージではないでしょうか。事実私の周りもこの4業界への転職がほぼほぼですが、このような先入観に捉われることはないと思います。確かに私も初めは、この年齢でメガバンクから転職するならコンサルかなあ、という先入観を基にコンサル会社に特化したエージェントの利用を考えていました。もしそこのエージェントを利用していたら、選択肢がコンサル業界しかないという視野が狭まった状態で転職活動をすることになり、恐らく納得のいく結果は出せていなかったと思います。

エリートネットワークさんであれば、先述の通り自分はコンサル向きじゃないと思ったら、別のエージェントをまたイチから使わなくとも、同じご担当の方に相談しシームレスに他の業界をご紹介頂けるので、そこが大きなメリットだと感じました。
また、他の大手人材会社のエージェントは一人で何十人、下手したら百人以上担当しているらしく、ご紹介頂く案件も初回面談を踏まえた”ぽい”企業であり、自分の意向が汲み取られたとは思えない、恐らく機械的に送ってきたんだろうなあという印象でした。

一方でエリートネットワークさんは、同時に担当しているのは10名前後とのことで、人数が少ない分しっかりと時間をかけて自分の話を聴いて意向を汲み取って頂けるし、サポートが充実していると感じました。
そしてご担当頂いた篠原さんには本当にお世話になりました、ありがとうございます!篠原さんは、自分がこうこうこのようなことを考えています、とか悩みを相談すると必ず、その内容を整理して、自分の質問や相談の主旨が何かを再確認した上で、それに対して回答を下さるのでミスコミュニケーションが発生せず、私も安心して話をすることができました。

また面談も平日の遅い時間や休日にも柔軟にご対応頂き、終業時間が遅い自分からすると非常に助かりました。
初めは篠原さんとの面談も緊張していましたが、転職活動後半は面談中も笑ってしまう場面があるくらいリラックスして、割とラフに何でもストレートに話せるようになり、精神的にもかなり支えて頂きました。

つらつらと駄文で恐縮ですが、これを読んで何らか転職活動のお役に立てて頂ければ幸いです。
改めて篠原さんを始めとし、エリートネットワークさんと出会えたお陰で転職活動を納得のいく形で終えることができました、ありがとうございました!

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