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プロファイの専門性を高めるため、事業会社からメガバンクへ

プロファイの専門性を高めるため、事業会社からメガバンクへ

No.1314
  • 現職

    メガバンク プロジェクトファイナンス部

  • 前職

    東証1部上場 大手プラントエンジニアリング会社 プロジェクトファイナンス部⇒海外現地法人 出向

角田 保夫 氏 35歳 / 男性

学歴:東京大学 経済学部 経営学科 卒
TOEIC 860点
日商簿記検定2級

①学生時代にさかのぼって新卒での就職の時の志や志向

学生時代は国際交流サークルの代表を務めており、海外の人たちと一緒に一つのプロジェクトを達成した時の達成感は何ものにも代えがたかったので、社会人になってからも海外の人たちと一緒に働きたいと思っておりました。

海外の人たちと働ける機会を得られる会社は数多く有りますが、当時は私は文系でしたがものづくりに興味があり、かつ色々な会社と取引があり色々な業界を見れる会社が良いと思いました。また一定程度の出世志向はあり、事務系総合職の採用人数が少なく同期同士の競争がそこまで激しくなくマネジメント層への昇進も容易そうな素材メーカーが狙い目だと思い志望し、内定を取得し勤務を開始しました。

しかしながら、最初に配属された部署では全く海外の人たちと働く接点がなく、もやもやした気持ちを抱えながら仕事に取り組んでおりました。社内での早期異動の可能性も探りましたが実現性が低そうだったので、1度目の転職活動を行い、よりグローバルにビジネスを行っているエンジニアリング会社に運良く入社することが出来ました。

② 前職・前々職での業務経験や得たスキル

最初の会社では経理部で管理会計を学び、次の会社で配属された経理部では財務会計・税務会計に取り組んでおりました。しかしながら海外との接点は限定的であったことから、事業部側の部署に異動しました。今まで取得した会計の知識を生かしつつ、新たに契約交渉・ファイナンス・国際税務・保険などのハードスキルを身に付け、複数の会社とジョインベンチャーを設立して仕事を進めていたので、様々な関係者を取り纏めるプロジェクトマネジメントのソフトスキルを習得することが出来ました。

またこの部署は海外ビジネスのど真ん中を扱っていましたので、読む・書く・聞く・話すというすべての技能の英語に触れる機会が圧倒的に増えました。海外出張や海外駐在の経験もさせて頂き、学生時代に思い描いていた海外の人たちと一緒に協力して仕事するという一つの目標を達成することが出来ました。

③ 今回転職するに至った背景や理由・きっかけ

学生時代に思い描いていた環境で働くことが出来ておりましたが、海外の人たちと一緒に働く中で自分の価値は何なのかと考えさせられるようになりました。海外で働く多くの日本のビジネスパーソンが感じているかと思いますが、海外の人たちとの英語での交渉・ディスカッションの場面において言語面の観点からコミュニケーション面で劣ってしまうのは避けられない実態かと思います。もちろん日本人の強みとして、仕事に対するコミットメントの高さや繊細さは誇るべき長所かと思いますが、ともすれば雑用・管理の仕事を一手に引き受けて担当する事になりがちかと思います。

では海外ビジネスで日本人でも海外の人たちと対等な立場で高度な仕事をする為にどうすれば良いかと考えた時に、やはり必要になるのは専門性であるという結論に達しました。
また昨今の日本の労働市場の変化で終身雇用制に基づくメンバーシップ型雇用からジョブ型雇用への移行が加速する中で、中長期的に考えても専門性を磨く必要性があると考えていました。
自分が今まで行ってきた仕事を振り返って一番興味が湧いたのがファイナンスだったので、今後ファイナンスの専門性を深めたいと思いました。

④ こだわったり、譲れないと考えた事柄

今回転職する当たっての目的がファイナンスの専門性を高めることであり、もっとも最適な組織は金融機関だと思いましたので、事業会社や総合商社のファイナンス部門は応募せず金融機関に絞って応募を行いました。よって転職エージェントの担当者の方々の経歴を見て、金融機関に強そうな方々にこちらからアプローチさせて頂き、幸運な事にも高橋様と出会う事が出来ました。

面談を行う中でファイナンスの専門家としてもう一度海外ビジネスの最前線に立つような機会が得られるのかという点は重視しており、会社名のネームバリューよりも実際に担当する仕事内容にこだわりました。また一緒に仕事をして長時間を過ごすことになるので、自分の考えとフィットするような方々と働きたいと思っておりました。

⑤ 転職活動を通じて気づいた点や学んだ点

今回狙い通りの結果を得る事が出来ましたので、反省点は特にありません。

実感したのは、やはり事前準備が重要だという事です。面接対策は恐らくどの会社を受けても聞かれるであろう①これまでの経歴の自己紹介 ②転職理由 ③何故この会社なのか?(競業他社との比較を含む)の王道の質問に対しては、今までの自分の経験に基づき説明ロジックをしっかり構築して、ロールプレイも行って本番に臨みました。また他にも聞かれそうな質問項目に関しては、想定問答を行いました。

さらに実際にそこまで役に立ったか分かりませんが財務諸表やIR資料を読み込んで簡単な纏めを作成して、志望企業の理解に努めました。

実際の面接では、働いている方々の雰囲気・具体的な仕事内容・今後のキャリアパス等、HPや有価証券報告書等の紙面では分からないことを理解できます。それにより志望度が変わる可能性がありますので、最初はそこまで絞り込みをせず、ある程度の数は受けた方が良いかと思いました。私も面接後に当初抱いていたイメージから大幅に変わることがありました。

⑥ 次の職場に賭ける意気込みや覚悟

金融機関から事業会社に行く人は多いと思いますが、私のように事業会社から金融機関に行く人は少ないと思います。社内で少ないからこそ今まで学んだ経験を生かして希少価値を発揮して、組織の活性化に貢献したいと思っております。入社後は一旦日本での勤務になりますが、いずれはまた海外駐在をして海外ビジネスに挑戦したいと思っております。

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